世界統一戦の高山 ブレークへ“規格外”番組
2014年07月28日 16時00分
IBF世界ミニマム級王者の高山勝成(31=仲里)は8月9日にメキシコでWBO同級王者、フランシスコ・ロドリゲス(21=メキシコ)と王座統一戦を行う。過去の高山戦をフォローしてきたTBSでは、人気ドキュメンタリー「バース・デイ」(毎週土曜午後5時~)を、通常の30分から90分に拡大する異例の番組づくりをする。
高山はこの試合に勝てば、過去に保持したWBC、WBA王座と合わせ、ミニマム級で主要4団体すべてのベルトを獲得という偉業を達成する。TBSは8月16日放送の「バース・デイ」でこの試合や、当時非公認だったIBF王座に挑むために日本ボクシング界から一度「引退」して海外に拠点を移した過去の様子などもオンエアする。
しかも、通常は30分番組だが一気に3倍に拡大。過去、白鵬や朝青龍、亀田興毅を取り上げた際に60分番組となったケースはあるが、90分になるのは極めて異例だという。
ただ、勝負は水もの。勝てば快挙の舞台裏を描くドキュメンタリーだが、敗戦の1週間後に90分放送となるリスクもある。それでも放送予定に変更はなく大きな賭けだ。
先週、大橋ジムに出向いた高山はWBC世界ライトフライ級王者井上尚弥(21=大橋)とのスパーリングでは圧倒されたが「本番もああいう状況はあると思う。4団体制覇を第一目標にしてきたので気負いすぎないように頑張りたい」(高山)
これまで海外での試合が多かっただけに、実績の割に全国的な知名度はいまひとつ。「偉業を成し遂げた男」としてお茶の間に“本格デビュー”したいところだ。
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