エボラ出血熱が広がる西アフリカ、リベリアが国境を封鎖
2014年07月29日 10:09 発信地:モンロビア/リベリア
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×スイス・ダボス(Davos)で開かれた世界経済フォーラム(World Economic Forum、WEF)年次総会(ダボス会議)で演説するリベリアのエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)大統領(2014年1月22日撮影、資料写真)。(c)AFP/ERIC PIERMONT
【7月29日 AFP】西アフリカで史上最悪規模のエボラ出血熱の感染が拡大している中、リベリアのエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)大統領は27日夜、国境を封鎖すると発表した。
首都モンロビア(Monrovia)の国際空港と地方空港、主要入出国施設3か所は封鎖措置の対象外とするが、それぞれにエボラ出血熱対策として検疫所を設置する。さらに、人が集まるイベントやデモは全て禁止し、感染が確認されたコミュニティーに対しては隔離措置をとる。
エボラ出血熱対策に苦慮するリベリアや隣国のギニアやシエラレオネで今年に入ってから確認された感染者は約1200人、死者は少なくとも670人に上る。先週はナイジェリアのラゴス(Lagos)とシエラレオネの首都フリータウン(Freetown)で、今年1月に始まった流行で初の死者が報告された。リベリアでの死者数は、これまでのところ129人。
シエラレオネのフリータウンにいるAFPの特派員によると、現地の住民はあいさつをするときに握手をしなくなり、その代わりに肘を差し出しているという。人権活動家のロニー・チャールズ(Ronnie Charles)さんは、「今や中国人のようにおじぎをすべきだ」と語った。(c)AFP/Zoom Dosso