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世界最大の望遠鏡 10月にハワイで起工7月29日 10時28分
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日本やアメリカなどが共同で進めている世界最大の望遠鏡の建設開始が、日本時間の29日、正式に発表され、ことし10月にアメリカ・ハワイ島の標高4000メートルの山頂で起工式が行われることになりました。
この計画は、直径が30メートルある世界最大の反射望遠鏡をアメリカ・ハワイ島の標高4000メートルの山の頂上に建設するもので、望遠鏡の名前の英語の頭文字をとって、「TMTプロジェクト」と呼ばれています。
計画には日本とアメリカ、中国が参加し、今後、カナダやインドも加わる意向で、今月、地元のハワイ州から建設の許可が下りたことから、日本時間の29日、望遠鏡の建設開始が正式に発表されました。
現地では、この夏以降、望遠鏡を建設するための道路の整備が始まるほか、ことし10月7日には建設予定地の山頂で起工式が行われ、各国の天文学者などが参加することになっています。
望遠鏡に使う鏡の製作は、すでに日本の宇都宮市のレンズメーカーで先行して進められていて、1辺が70センチほどある六角形の鏡を500枚ほどつなぎ合わせて直径30メートルの巨大な鏡が作られることになっています。
望遠鏡の完成は7年後の2021年の予定で、日本は建設費全体の4分の1に当たる375億円の費用を負担することになっています。
プロジェクトに参加する日本の国立天文台の家正則教授は「いよいよ建設が開始されることになり、わくわくしている。観測が始まる2020年代の初頭には、新しい宇宙の姿が明らかになるだろう」と話しています。
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