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香港のネット住民投票にDDoS攻撃、その実態は(前)
2014/07/29
香港で2014年6月、政治制度改革を巡る非公式のオンライン住民投票が「PopVote」というWebサイトで行われた。しかし、同サイトは大規模な分散型サービス拒否(DDoS)攻撃に見舞われた。Computerworld Hong Kongは、投票期間の終了を機に、同サイトを支えたクラウド事業者である米CloudFlareや、その他のセキュリティベンダーに話を聞き、大規模なDDoS攻撃に対処する中で得られた教訓を探った。
6月にPopVoteが受けた大規模なDDoS攻撃は、ピーク時のトラフィックが300Gbpsに達し、システムは麻痺した。攻撃の規模は香港の平均を上回る最大のものだが、同サイトの運営元である香港大学によると、前代未聞という規模ではないという。
「平均的には、DDoS攻撃のトラフィックは20Gpbs程度だ」と、米Akamai Technologiesの製品マーケティングマネージャー、Sudeep Charles氏は言う。「今回の攻撃は、東南アジアで見られる攻撃に比べてはるかに大規模なものだった」と同氏は話す。
米CloudFlareのCEO(最高経営責任者)Matthew Prince氏は、「PopVoteに対する攻撃は、非常に大規模で高度なものだった。だが、同じような規模の攻撃を我々はこれまでにも見たことがある」と言う。