賢者の知恵
2014年07月29日(火) 週刊現代

スクープ 内部資料入手!発表します「損する保険」が分かりました

週刊現代
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保険会社は絶対に教えてくれないが、損する保険は確かに存在する。「保障が手厚くて安心」、そんな言葉に乗せられて、保険に入っていないだろうか。極秘資料で明らかになった保険の真実をお伝えする。

利益率の高い保険が判明

今月上旬、某外資系中堅保険会社が代理店各社に配布した資料。ホッチキスで綴じられたA4サイズの用紙には、こう記されている。

〈募集代理店各位「新商品「○○」インセンティブキャンペーンのご案内〉

保険の新商品発売に伴って、半年間、代理店手数料を上乗せするキャンペーンを実施するというもので、内容は次のとおりだ。

通常の代理店手数料は、保険に入った人が支払う保険料の40%だが、キャンペーン期間中はさらに50%の手数料が上乗せされる。つまり、合計手数料は90%。加入者が年に10万円の保険料を支払う商品だとすれば、そのうち9万円ものカネが代理店の収入になるということである。驚くべき、破格の手数料だ。

保険に加入する場合、窓口は主に4つ。保険会社の営業担当、インターネットからの申し込み、保険会社と提携する代理店、銀行だ。この資料にあるように、保険会社と契約している代理店は、その会社の保険を売ると、定められた手数料率に従って収入を得る。保険会社は、売りたい商品の手数料を高く設定して、代理店などに積極的に売ってもらうという仕組みだ。

今回本誌は、消費者が一切目にすることができない複数の保険会社の内部資料を、関係者から極秘に入手した。一般に、保険会社は保険商品の利益率や代理店の手数料などは一切公表していないのだが、この内部資料によって、「ブラックボックス」の一部が明らかになった。

資料を読み解くと、代理店の口車に乗せられて保険を選ぶことがいかに馬鹿げているか、窺い知ることができる。利益が多くて儲かる商品を保険会社は売りたがる。保険会社がなぜ儲けられるかと言えば、加入者が支払う保険料に無駄が多いから、と言い換えることができるだろう。つまり、保険会社が売りたい保険ほど、消費者にとって「損する保険」なのである。この内部資料と、保険会社や代理店関係者の証言から判明した保険のカラクリを紹介していこう。

自分が加入している保険は適切なのか、ムダはないのか。それを知りたいときに、複数の保険会社の商品を扱い、無料で相談に乗ってくれる代理店、保険ショップへ足を運ぶ人も多いだろう。だが、ここで勧められるがままに保険に加入すると、痛い目に遭ってしまうという。中堅保険会社の営業担当者が明かす。

「ショップ型の保険代理店は、複数の保険会社の商品から自分にベストなものを提案してもらえると思われていますが、中立的にアドバイスすることなどありえません。

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