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【プロ野球】

福井は722日ぶり勝利 広島、2位に0.5差

2014年7月28日 紙面から

広島−阪神 2年ぶりの勝利を挙げ、勝ち越し打を放った菊池(右)に祝福される広島・福井=マツダスタジアムで

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◇広島6−1阪神

 広島は福井が2季ぶりの勝利を、3季ぶりの完投勝利で挙げた。被安打9でも1失点と要所を締めた。打線は2回に会沢の押し出し死球で同点。菊池の2点適時打に失策が絡み、3点を勝ち越した。阪神は7カードぶりの負け越し。

    ◇

 9回のマウンドに立つと、「福井コール」がスタンドから沸き起こった。最後は2死二塁から今成を投ゴロに仕留めてゲームセット。広島・福井が12年8月4日の阪神戦(マツダ)以来、722日ぶりの勝ち星を、3年ぶり3度目の完投勝利で飾った。

 お立ち台ではファンに感謝した。「(前回勝利からの2年間は)悔しい思いしかなかった。チャンスが来るまで我慢して投げようと。福井コールにはうれしくて、うるっときた」

 粘り強かった。初回は鳥谷に適時三塁打を浴び、続くゴメスには死球。だが、マートンを二ゴロ併殺打に抑え、最少失点で切り抜けた。「あれで落ち着けた」。2回以降はリズムに乗った。

 昨年9月に父・俊治さんが脳内出血で急死。父の他界後、2度の登板はいずれも早いイニングで降板していた。今回は「どうしても勝ちたかった」と気合が入っていた。

 野村監督も自分のことのように喜んだ。「福井コールに胸が熱くなったよ」。復活までの道程は長かったが、その苦労が福井を成長させた。 (菅藤学)

 

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