東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 7月29日の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

追悼碑問題 行政訴訟へ 「言論の自由軽くみてる」

草木が茂る県立公園の片隅にある追悼碑=高崎市で

写真

 高崎市の県立公園「群馬の森」の朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑をめぐる市民団体と県の対立は、法廷の場に持ち込まれる見通しとなった。碑を管理する市民団体は二十八日、追悼集会で政治的な発言があったとして、碑の設置更新を不許可とした県に抗議する声明を公表。今後、許可を求める署名を集め、県議会へ十二月をめどに請願を提出するという。 (菅原洋)

 碑を管理する「記憶 反省 そして友好の追悼碑を守る会」(前橋市)は、この日、県庁近くで会合を開催。出席した約二十五人の運営委員の全会一致で、決定の取り消しを求める行政訴訟を起こす方針などを決めた。

 守る会は当初、決定に不服を申し立てることも検討したが、「県が審査するため、認められない結論が想定される」(代表委員の黒沢孝行県議)とみて、見送った。

 声明は「ささいな事実をとらえて碑の撤去という結論を出す背景に、市民の言論の自由や表現の自由を軽くみる今日の風潮が大きく反映している」などと指摘している。

 黒沢県議は「憲法で保障された表現の自由は重い。声明文を主張の根幹として、訴訟や署名活動などに臨み、大衆運動に発展させたい」と語った。

 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo