内容紹介
「集団的自衛権」と改憲を考える究極の一冊、緊急出版! 左から右まで、もっとも幅の広い集団だった自民党から、ハト派がいつの間にか消え、タカ派の勢力が増している。
いったい何が起こっているのか。自民党ハト派の代表格から、外交の現実を見てきた当事者たち、安保法制懇メンバー、タカ派の代表格までが赤裸々に証言する。
はじめに 国際協調主義で歴史の克服を
第1章 ハトはどこへ行ったか
細谷雄一との対話 欧州に見る寛容と和解の歴史
第2章 ハト派の可能性
1 河野洋平との対話 かつてハト派は徒党を組んでいた
2 谷垣禎一との対話 民主党との対立の果て
第3章 外交の現場から
1 岡本行夫との対話 一国平和主義の幻想
2 玄葉光一郎との対話 軍事力を超えたルール形成力を
3 川口順子との対話 グローバル化とナショナリズム
第4章 政党幹部の憂い
1 石破茂との対話 心情的タカ派と現実的タカ派
2 山口那津男との対話 憲法解釈と集団的自衛権
3 平沼赳夫との対話 「敗戦」とタカ派の論理
あとがき
著者について
薬師寺 克行
東洋大学社会学部教授。1955年生まれ。朝日新聞論説委員、月刊誌『論座』編集長、政治部長などを務め、現職。著書に『証言 民主党政権』(講談社)、『外務省』(岩波新書)。編著に、『村山富市回顧録』(岩波書店)、「90年代の証言」シリーズの『岡本行夫』『菅直人』『宮沢喜一』『小沢一郎』(以上、朝日新聞出版)など。