わざわざ「爆弾」と貼り紙のついた不審物、爆発物でないと確認

　三重県川越町豊田の近鉄名古屋線川越富洲原−伊勢朝日間の踏切内で２６日夜に見つかった鉄製の円筒状の物体２つは、その後の三重県警の捜査で爆発物ではないことが分かり、撤去された。物体には「爆弾」と書かれた紙が貼られていた。近鉄名古屋線は、２７日朝もダイヤが乱れた。

　県警によると、２つの物体は、直径６センチ、長さ１３センチと直径７センチ、長さ１８センチ。紙には「爆弾」との記載のほか、近鉄やＪＲ関西線の駅名が複数書かれており、県警はＪＲに関西線の運転の見合わせを要請した。県警の安全確認では、関西線で不審物は見つからなかったという。県警は、威力業務妨害容疑などで調べている。

　近鉄によると、２６日午後８時半ごろ、踏切内の非常ボタンが押された。付近を走行していた列車の運転士が確認したが、異常がなかったため運行を続けた。その後、踏切にボタンの確認に訪れた施設係員が物体を見つけたという。