ケアハウスの費用・料金 - 介護施設の探し方ガイド

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ケアハウスの費用・料金

※ケアハウスの費用・料金を詳しく解説します。

3行でまとめ

  1. ご家族との同居が困難な方が入居対象者となり、自治体の助成により比較的低価格設定
  2. 一般型と介護型で利用者の受け入れ態勢や費用構造が異なる
  3. 一般型の初期費用は保証金が、介護型では入居一時金が発生する施設もある

費用内訳

ケアハウスは、身寄りがない・家庭環境や経済状況などの理由によって、家族との同居が困難な方が「自治体の助成を受ける形」で、比較的低額で入居できる施設です。ケアハウスは一般型・介護型の2種類があります。

▼一般型
入居一時金は存在せず、代わりに初期費用として保証金が発生する場合があります。月々に発生する費用は家賃・管理費・光熱水費の他、介護サービスを利用する場合は別途外部の介護サービス提供者と契約を結び、月々の介護保険費用を支払います。

ケアハウス一般型の費用内訳

▼介護型(特定施設入居者生活介護)(要介護3の場合の目安費用)
入居時の初期費用として入居一時金が発生します。月々に発生する費用は介護保険費用、家賃・管理費・光熱水費となります。

ケアハウス介護型の費用内訳

初期費用(保証金、入居一時金)について

▼保証金
賃貸契約でいうところの敷金に相当するもので、家賃滞納・修繕・清掃に充填され、基本的に退去時に差分が返還されます。

▼入居一時金
入居一時金とは、施設を利用する権利を取得するための費用です。(本費用は分譲マンションの様に土地所有権を取得するための費用ではありません。)入居一時金の金額は施設によって様々で、0円〜数千万円の費用がかかる施設もあります。
入居一時金は入居当日に数十%が初期償却され、残りは定められた償却期間内で償却されます。また、償却期間内に退去した場合は未償却分の入居一時金は返還されますが、償却期間を過ぎてから退去した場合、入居一時金の返還はありません。

ケアハウスの初期費用(保証金、入居一時金)について

※償却は月単位のため、実際には 80万円 ÷ 12 = 約6.6万円が毎月償却されます。

▼返還金の算出方法
入居一時金 × (1- 初期償却率) × (償却期間 - 入居年月数) ÷ 償却期間

▼返還金の計算例
500万円 × (1- 20%) × (5年間 - 4年2ヶ月) ÷ 5年間 = 約67万円

基本的には前述した通り、入居一時金は施設を利用する権利を取得するための費用と定めている施設が多いですが、介護費や家賃等を一括で支払った形式にしている施設等様々な形式がありますので、契約前に必ず重要事項説明書を確認するようにしてください。

月額費用(介護保険、生活費)について

▼一般型
月額費用は一般的に賃料・管理費・食費・光熱水費が発生します。この金額は施設の設備やサービスの充実度によって大きく異なります。

賃料/居住費 家賃に相当する費用
管理費 人件費、施設・設備の維持管理費
食費 食材費、外部食事サービス費
光熱水費 水道代、電気代、ガス代

▼介護型
月額費用は一般的に介護保険費用の他、賃料・管理費・食費・光熱水費が発生します。

賃料/居住費 家賃に相当する費用
管理費 人件費、施設・設備の維持管理費
食費 食材費、外部食事サービス費
光熱水費 水道代、電気代、ガス代
介護保険費用 介護度により負担額が異なる
※詳しくは 介護保険制度とは で解説