介護付有料老人ホームの費用・料金 - 介護施設の探し方ガイド

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介護付き有料老人ホームの費用・料金

※高価格、高サービス、高設備と思われがちな介護付き有料老人ホームですが、その費用・料金を詳しく解説します。

3行でまとめ

  1. 多くの場合、入居時に支払う”入居一時金”と毎月支払う”月額費用”で構成されている
  2. 入居一時金とは、終身にわたって施設を利用する権利を取得するための費用。土地所有権では無い
  3. 入居一時金の他、介護保険費用や生活費等、月額の費用も発生する

費用内訳(要介護3の場合)

介護付き有料老人ホームは、入居時の初期費用として”入居一時金”を支払った後、介護保険費用や生活費を毎月支払うのが基本的な費用の構成になります。また、最近は入居一時金を低価格に設定したり、入居一時金を頂かずに毎月の費用負担のみで入居できる介護付き有料老人ホームも増えてきています。

介護付き有料老人ホームの費用内訳(要介護3の場合)

初期費用(入居一時金)について

入居一時金とは、終身にわたって施設を利用する権利を取得するための費用です。(本費用は分譲マンションの様に土地所有権を取得するための費用ではありません。)入居一時金の金額は施設によって様々で、0円〜数千万円、中には数億円の費用がかかる施設もあります。
入居一時金は入居当日に数十%が初期償却され、残りは定められた償却期間内で償却されます。また、償却期間内に退去した場合は未償却分の入居一時金は返還されますが、償却期間を過ぎてから退去した場合、入居一時金の返還はありません。

介護付き有料老人ホームの初期費用(入居一時金)について

※償却は月単位のため、実際には 80万円 ÷ 12 = 約6.6万円が毎月償却されます。

▼返還金の算出方法
入居一時金 × (1- 初期償却率) × (償却期間 - 入居年月数) ÷ 償却期間

▼返還金の計算例
500万円 × (1- 20%) × (5年間 - 4年2ヶ月) ÷ 5年間 = 約67万円

基本的には前述した通り、入居一時金は終身にわたって施設を利用する権利を取得する施設が多いですが、介護費や家賃等を一括で支払った形式にしている施設等様々な形式がありますので、契約前に必ず重要事項説明書を確認するようにしてください。

月額費用(介護保険、生活費)について

月額費用は一般的に介護保険費用の他、賃料・管理費・食費・光熱水費が発生します。この金額は施設の設備やサービスの充実度によって大きく異なります。その他、施設が手厚い介護体制をとっている場合は上乗せ介護費が発生します。

賃料/居住費 家賃に相当する費用
管理費 人件費、施設・設備の維持管理費
食費 食材費、外部食事サービス費
光熱水費 水道代、電気代、ガス代
上乗せ介護費 通常、入居者と介護スタッフの比率は3:1だが、施設によっては介護スタッフ人員の増加によるサービス品質の向上を行っており、その際に上乗せして徴収する費用
その他費用 おむつなどの介護用品・日用消耗品等
介護保険費用 介護度により負担額が異なる
※詳しくは 介護保険制度とは で解説