介護付有料老人ホームとは - 介護施設の探し方ガイド

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介護付き有料老人ホームとは

※高価格、高サービス、高設備と思われがちな介護付き有料老人ホームですが、その種類と仕組みを詳しく解説します。

3行でまとめ

  1. 民間企業によって運営されており、入居対象者やサービス内容が各施設により大きく異なる
  2. レクリエーションやイベント、シアタールームやサロン等の娯楽設備が充実
  3. 人員配置やサービス、設備が手厚いため、費用が高くなりやすい

介護付き有料老人ホームは、施設により提供するサービスが大きく異なります

介護付き有料老人ホームは民間企業により運営されており、大きく分けて以下の3つに分類されます。

分類 介護専門型 混合型 外部サービス利用型
特徴 要介護者を受け入れて施設内のスタッフが介護する 要介護者と健常者を受け入れて主に施設内のスタッフが対応する 外部事業者による介護サービスを利用する

このように、有料老人ホームは施設によって受け入れる対象者、提供するサービスが大きく異なります。そのため、入居に際してはご自身の希望や体の状態に合わせたサービスの提供が可能かを確認する必要があります。

介護付き有料老人ホームの良い点、悪い点

民間企業により運営されている施設のため、料金やサービス内容も幅広いですが、一般的に見ると良い点、悪い点は以下の部分だと言われています。

良い点 悪い点
  • 医療機関との連携が取れている施設が多く、日常生活での健康管理、有事の際の対応が優れている。
  • レクリエーションやイベントが充実している。
  • シアタールームやサロン等、趣味娯楽設備を持つ施設が多い。
  • 自治体が運営している施設や他の施設に比べ費用が高い。

入居条件

介護付き有料老人ホームに入るための条件は施設の分類によっても変わりますが、一般的な基準を記載します。

年齢制限 介護度 認知症受け入れ 収入
65歳以上が多い 自立、支援、介護いずれも可 多くの施設で受け入れ可 支払能力の審査あり

入居年齢についてはどの施設区分でもほとんどが65歳以上。介護度についてですが、介護専門型の場合は要介護1以上の方が対象、一方で混合型の場合は自立の方々でも入居が可能となってます。この通り、施設の種類により受け入れ体制や提供サービスが大きく異なるため、入居を考えている際は必ず事前にご自身の状態を把握した上で適切な施設を選びましょう。

費用

介護付き有料老人ホームの費用は基本的に入居時に掛かる”入居金”と毎月の”月額”が基本構成となります。最近は国の方針により、入居金が発生しない入居プランを提示する施設が増加してきましたが、その分毎月の月額負担が増す形になります。

月額
0円~数千万円
※入居金が発生しないプランもある
15~30万円

この他に、利用者一人あたりに対して介護職員の配置を多くした際の”上乗せ介護費用”やその他生活に関わる費用(おむつ代、おやつ代等)が発生する施設もあります。

費用の詳細を見る

施設・設備・居室について

介護付き有料老人ホームは他の施設と比較し、様々な設備が備わっている施設が多いです。医療連携や機能訓練設備が充実している以外に、シアタールーム・カラオケ・理美容室・図書館・プール等の趣味娯楽関連の設備や、ご家族の方が泊まれるゲストルームがある施設もあります。また居室空間も充実しており、個室完備だけでなく、キッチンやご夫婦での入居が可能な施設もあります。

医療連携 機能訓練設備 娯楽設備 居室
あり あり あり
(施設により様々)
個室
(夫婦入居可もある)

提供サービス

その施設の強み、特徴により提供されるサービスは様々で、その特徴ごとに十分な人員配置、サービス提供がされています。例えば、主に介護専門型のホームでは医療面が充実しており、認知症や胃ろうだけでなく、心疾患や結核、糖尿病等の医療措置が必要な方への適切なサービス提供が行われてます。一方で混合型ではカラオケ大会や運動会等のレクリエーションが豊富です。

身体介護 機能回復 生活支援 レクリエーション
あり あり あり
(洗濯、買物等)
種類も様々で豊富