要介護認定の仕組みと流れ - 介護施設の探し方ガイド

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要介護認定の仕組みと流れとは

※介護保険を給付されるために必要な要介護認定の申請の流れについて詳しく解説します。

3行でまとめ

  1. 介護保険の給付を利用するために必要となるのが、要介護認定である
  2. 要介護認定を受けると状態に応じて7段階の介護度が判定される
  3. 要介護認定を受けるためには、まずは市区町村の役場・役所を訪ねる

要介護認定とは、介護保険の給付のために必要なものです

介護保険 を利用して少ない自己負担額で介護サービスを受けるためには、要介護認定を受ける必要があります。この要介護認定を受けていない場合には、保険加入者であっても保険を利用することができません。

要介護認定によって判定される介護度とは

要介護認定を受けると介護を受ける人の状態に応じて要支援1・2または要介護1~5の7段階の介護度が判定されます。それ以外の方は自立とみなされ、介護保険の給付を利用することができません。介護度に応じて介護保険を使って利用できる介護サービスが異なります。7段階のそれぞれの状態とは、おおむね下記のような状態であると言われています。

要支援1 日常生活は自力で行うことができるが、一部介助が必要
要支援2 日常生活はほぼ自力で行うことができるが、歩行が不安定など一部介助が必要
要介護1 立ち上がりや歩行が不安定で、排泄や入浴など日常生活の一部で介助が必要
要介護2 立ち上がりが自力では難しく、排泄や入浴などで一部または全介助が必要
要介護3 自力で立ち上がることができず、排泄や入浴などに全介助が必要
要介護4 意思の疎通が難しく、食事や着替えなどでも全介助が必要
要介護5 意思の疎通がほぼできず、生活全体に対し全面的介助が必要

要介護認定を受けるまでの流れ

要介護認定を受けるには、およそ30日程度の時間がかかります。主な流れとしては以下の5つのステップとなります。不安な場合は、まずは市区町村の役場・役所にある介護保険課や保健福祉課といった名前がついた介護保険関連の窓口を訪ねて、そこでどのように手続きを進めるべきか確認するとよいでしょう。

ステップ 行く場所・やること
1 市区町村の役場・役所にある担当窓口に申請を申し出る
2 主治医を訪ね、診断書などの必要書類をもらう
3 認定調査員による訪問調査を受ける
4 コンピュータの1次判定および介護認定審査会の2次判定の結果を待つ
5 要介護認定が下りる

要介護認定が下りたあとは、要介護度や家庭の状況などに応じた介護サービスを適切に選択する必要があります。実際に介護サービスを選ぶまでの流れは下記のようになります。

ステップ 行く場所・やること
1 介護支援事業所に行き、介護サービスを受けたい旨を相談する
2 担当のケアマネージャーがケアプランを作成する
3 ケアプランに応じて介護サービスを受ける
4 ケアマネージャーと定期的に相談し、適宜受けるサービスを見直す

要支援と認定された場合には、介護支援事業所ではなく地域包括支援センターに行く場合もあります。いずれにしても、介護認定を受ける際に市区町村窓口などで相談し案内を受けるとよいでしょう。