東海 NEWS WEB
名古屋放送局WEBへ

マイエリア

地域ニュースを最大2つ表示できます。
都道府県を選択して、設定ボタンを押してください。

設定方法

ニュース詳細

危険ドラック現行犯逮捕の背景
07月28日 18時57分

脱法ドラッグと呼ばれていた危険ドラッグの使用者による交通事故が、相次いでいることから愛知県警察本部はドライバーが、薬物の影響で正常な運転ができない状態であると判断できれば、鑑定の結果を待たずに、物損事故であってもその場で逮捕する方針を決めて、各警察署に通知しました。
愛知県警によりますと、全国初の取り組みだということです。
危険ドラッグを使用した疑いのあるドライバーによる事故は、全国で相次いでいます。
警察によりますと、愛知県では、今年1月、名古屋市中村区で、物損事故を起こした、49歳の会社役員が危険ドラッグを使用して、正常な運転ができない状態だったとして7月、逮捕されるなど、こうした事故が、27日までに、合わせて28件起きています。
特に、7月に入ってからは、12件相次いでいます。
物損事故の場合、警察は、これまで、危険ドラッグなどの影響で正常な運転ができない状態だったと証明したうえで、ドライバーを逮捕していましたが、鑑定結果が出るまでに数か月かかることもありました。
このため、愛知県警は、危険ドラッグの影響が疑われた場合、一定の条件を満たせば、その場で逮捕する方針を、新たに、決めて28日までに、各警察署に通知しました。
それによりますと、足下がふらつくなどの状態でないか、警察官がビデオカメラで撮影したり、目撃者の証言を集めたりします。
また、危険ドラッグと見られるものがないか、所持品の検査を徹底します。さらに飲酒の影響ではないことなどを、確認すれば、その場で、逮捕するということです。
現場には、警察署だけでなく、県警本部からも専門の警察官が駆けつけて捜査にあたるとしています。
愛知県警は県や厚生局の麻薬取締部と合同で、県内で、危険ドラッグを販売している疑いのある店舗など、16か所について7月23日から、一斉の立ち入り調査を続けています。インターネットを通じた販売も横行していると見られ、愛知県警は危険ドラッグの「総合対策本部」を設けるなど、取り締まりを強化しています。