多分、もっとも本能的にデータを理解できるインフォグラフィックはこれ

2014.07.28 17:00
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「見える化」の次は「食べる化」?

わかりにくい情報を可視化して、誰もが明確に理解できるようにするインフォグラフィック。円グラフやプログラミングで作られたインタラクティヴなものまでさまざまです。

Moritz Stefanerさんが手がけるインフォグラフィックはデータを見せる手法が少し違います。2011年より始めた「Data Cuisine(データ料理)」は、食事によってデータを感じてもらうもの。食材や色彩、サイズはもちろん、機微な味の違いや匂い、食感もデータヴィジュアライゼーションとして活用しているんです。

「カレーの匂いがインドを思い出させたり、シナモンシュガーの味がおばあちゃんのキッチンにタイムスリップさせるなど、食べ物は見た目以上に人のメンタルと大きな繋がりがある」とStefanerさんは言っています。


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これはツイッターのつぶやきを視覚化したフルーツスムージー。ボタンひとつでツイッターでのトレンドを味わえるようになっています。仕組みはツイート中に含まれるブルーベリーやパイナップル、リンゴ、ニンジンなどのフルーツのキーワードをTwitter APIを使って抽出。そこで得られたデータの割合で各フルーツの味を組み合わせたスムージーを作るというもの。もちろんフルーツのキーワードでなくても、見ているテレビ番組などにも応用できるかもしれませんね。


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この豆料理はアメリカとイタリアでの中位数年齢と人口、言語を表しています。英語を話す人の数はヨーグルトの量、バジルとトマトの量はイタリア語の人口を指します。レンズ豆の数は全体の人口数を表していて、さらにその煮込み具合で高年齢か若年齢どちらが多いかが分かるようになっています。


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スペインの幸福度を表したトルティーヤ


現在、Data Cuisineはヘルシンキとバルセロナで学生を招いて、料理をしながらデータビジュアライゼーションについて学べるワークショップを開いているそうです。もちろん自宅でも自分が興味のあるデータをもとにオリジナルのインフォグラフィックを作ってみても面白そう!

でも実際に料理を目の前にすると、データへの興味より食欲の方が勝るかも…。本能ですからね。


source: Data Cuisine via Co.Design

(徳永智大)

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