2014年07月28日

こんなふざけた内容の求人があって良いのか? 国際文化会館図書室

日本図書館協会掲載の求人情報を見ていたら、驚嘆する求人がありました。
まずは、求人案件の内容を見て下さい。(一部省略しています)

-----ここから-----
公益財団法人 国際文化会館図書室
●雇用形態 アルバイト職員
●職務内容 英語資料を所蔵する会員制日本研究専門図書室での司書業務
・司書業務全般(洋書の目録作成、資料受入除籍、配架、装備、蔵書点検、資料発注、英語によるクイックレファレンス等)、一般事務(書類作成、簡単な経理作業)
●勤務条件 月〜金の週5日(9〜17時。実働7時間) 土日祝休み。有給休暇および年末年始休暇あり。1年毎契約更新
●待遇 時給1000円 時間外手当あり 交通費支給(当会館規程による) 社会保険加入可
●応募条件 大学卒業以上図書館勤務経験が5年以上あること(司書有資格者または資格取得見込みも可)。洋書の目録作成が可能であること。英語による利用者対応が可能であること。PCスキル(Windows PCでの、Microsoft Word、Excel、PowerPointAccess、インターネット、電子メール等)があること。
●応募方法 履歴書(写真貼付)、職務経歴書(経験業務内容を具体的に記入のこと。)および応募理由書(200字程度)を下記宛にご郵送ください。書類選考後、面接の日時をお知らせいたします。
-----ここまで------

注目したいところは、時給1,000円という低給料で求められるもの
・洋書目録の作成、つまりは目録規則を理解し外国語が読解ができるレベルが必要
・発注、受入、配架、除籍、装備、蔵書点検
・英語によるレファレンス、つまりは英会話ができるレベルの語学力が必要
・カウンター業務においても英語での対応が必要
・書類作成、経理などの一般事務
・PowerPointやAccessもできること
・応募理由も書いて提出しなくてはならない
・図書館勤務経験が5年以上
・司書資格が必要

私も長く図書館業界の求人を観察してきましたが、この程度の待遇で、ここまでの条件を要求する求人は見たことがありません。事情はどうであれ、応募する当事者でなくとも、呆れるというか、憤りを感じるというか、悪意すら感じます。
この職務内容は、正規雇用レベルの求人だと思うのですが・・・。この国際文化会館という公益財団法人は、破産寸前なのでしょうか?だから、こんな職務内容に全く見合わない低待遇しか提示できないのでしょうか?公務員や国立大学法人の正規採用でも、いきなりこれ程の要求を課せられることはありません。職務経験者であってもです。

日本図書館協会も団体会員に対して言いにくい面もあるのかもしれませんが、待遇と職務内容を精査して掲載可否を決めることも必要ではないでしょうか。何でも掲載OKとしてしまうのは、問題があると思います。

国際文化会館も日本図書館協会も、特に問題はないと言うのなら、はっきり言って良識を疑います。

こんな求人に応募するのはやめましょう。入職したところで、ろくなことはありませんから。先見の目や良識のある方なら、こんな悪質な求人に応募することはないと思いますが、余計なお世話として念のために。

スポンサードリンク



posted by パピルス at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/402736510

この記事へのトラックバック