高1同級生殺害:「あだ名の名付け親」…中学でも仲が良く
毎日新聞 2014年07月28日 11時32分(最終更新 07月28日 12時57分)
長崎県佐世保市の高校1年生、松尾愛和(あいわ)さん(15)が殺害された事件。松尾さんは今年3月にあった中学の卒業式の後、クラスで開いたお別れ会でユーモアを交えながらあいさつしていた。殺人容疑で逮捕された女子生徒(16)とは中学でもクラスメートで、松尾さんはあいさつの中で女子生徒との仲の良さをうかがわせるエピソードも紹介していた。
関係者によると、お別れ会では生徒たちが一人一人教壇に立ってあいさつした。松尾さんは母親に対する感謝の言葉を語った後「ほんと、このクラスで楽しかったです」と話し「いろいろなことあるんですけど、変なあだ名が定着したなって」と言って笑いを誘った。そして「そのお陰でみんなとなじめた」と言い、「名付け親は○○でした」と逮捕された女子生徒の名を挙げていたという。
長男が中学時代から2人と同じクラスだという父親(53)は「まさか子供の学校でこういう事件があるとは」と驚きを隠せない様子。2人とも仲がよかったといい、長男は事件が発覚した27日、部活動で学校に行って事件のことを知り、帰宅後はショックで寝込んだという。加害生徒については「あまり笑う子ではなかった」と話した。【井上和也】