「痩せたいなら食べるべきだ」こう言われると、少し違和感を覚えるかもしれませんが、「痩せたいなら”正しく”食べるべきだ」と言われたら、これならしっくりきませんか?
とにかく細くなりたいという思いが先走りし、あまり食べていないのに、何故か痩せられないという女性が増えているようです。そんなあなたは、この飽食の時代に、ひとりで飢餓状態に陥っている可能性が!?
今回は、摂取量が少ないのに痩せられないという原因に迫ります。
■野菜や単品だけでも大丈夫? 答えは”ノー”
ダイエット中だから、とにかく野菜だけを食べていれば安心。もうすぐ友人の結婚式があるから、2週間だけ単品ダイエットをして5キロ痩せたい。一度痩せたらヘルシーな食生活をすれば大丈夫……。
こんな思い込みが体に与える悪影響は、リバウンドという形で、あなたに戻ってきますよ。
■急激な体重減少はリバウンドを招く
短期間の食事制限で体重を減らしてしまうと、脳に記憶されるセットポイントの値が狂ってしまいます。セットポイントとは、短期間で起きた急激な体重減少を危機と感じて、体が元の体重に戻ろうとする仕組みのこと。
あなた自身が減らしてよい的確な数値を知らずに、3週間で6キロ!などといった、無理な目標値を実行すると、その反動で体は元の体重より多い数値にまで戻ろうとします。
これが、リバウンドの仕組みです。繰り返すうちに痩せにくく、太りやすい体になってしまいます。一度リバウンドを覚えた体は、溜め込みやすく消費しにくい体質を招き、少量しか食べていないのに痩せないという状態を引き起こしてしまいます。
■楽にダイエットするには”栄養素”をざっくり知って!
大切なのは、ダイエット中でも体のメカニズムに危機感を抱かせないことです。そのために、バランスよく摂りたいのが、”3・5・6大栄養素”です。きちんと食べていないと、美しく痩せるどころか醜いリバウンドを招くことになってしまいます。
3大栄養素のうち、糖質は即エネルギーになります。脂質は貯蔵エネルギーに。タンパク質は体を構成する成分になります。これらにビタミンやミネラルを足したものが、5大栄養素。
さらに食物繊維を足したのが、6大栄養素です。3大栄養素の働きを助けるのが、後半の3つの栄養素。これらがひとつでも欠けることは、正しいダイエットが行えていないということになります。
それどころか栄養が足りていないので、体は飢餓状態に陥っているかもしれません!?
6大栄養素を必要な分だけしっかり摂り、体の働きを助けながらダイエットを行いましょう。1カ月に減らしてよいのは、現体重の5%が限度とされています。ダイエットは計画的に、二度とリバウンドしないことを目指したいですね。
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