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鋼の熱処理について質問です。焼きなましと焼き戻しの違いはなんでしょうか?

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質問者

sinnjyu0711さん

2009/5/122:52:10

鋼の熱処理について質問です。焼きなましと焼き戻しの違いはなんでしょうか?

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回答数:
3

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ベストアンサーに選ばれた回答

2009/5/219:14:26

焼戻しとは、焼入れを行った後に硬さの調節や残留応力の除去を行います。

焼入れを行った直後はかなりの残留応力が残っているので、
このまま放置すると割れてしまう事があります。これを置き割れといいます。
置き割れを防ぐために焼戻しを行うのですが、焼割れだけを防ぐ目的でしたら
100℃程度でよいでしょう。
100℃の熱湯に漬けてある程度温度が均一になるまで保持して引上げ、空冷します。
150度程度の焼戻しでしたらロックウェル硬さではほとんど落ちません。
ちなみに焼入れ後、500~680℃の高温で焼戻しを行い、マルテンサイト組織から
ソルバイト組織に変化させる焼入れ焼戻しの一貫した熱処理を「調質」といいます。
ソルバイトは粘りなどの靭性に優れています。
重要部品などでは素地をソルバイトにしてからさらに高周波焼入れやガス軟窒化を行います。
このように調質は複合的な熱処理の基盤になっています。

焼きなましに関してはあまり詳しくないのですが、
組織の改善や加工硬化のリセットなどを目的としています。
SUJ2などのベアリング鋼などは球状化焼鈍を行わないと焼入れの際に割れるそうです。
また、冷間鍛造や溶接後の応力除去、
プレスなどの塑性加工前の加工硬化のリセットを目的としているようです。
温度条件に関しては目的によって変わるのでここでは触れないことにします。
焼戻しや焼ならしが空冷で行われるのに対し、
焼きなましは炉冷が一般的なようです。

質問した人からのコメント

2009/5/3 11:20:20

降参 皆さん凄いですねーありがとうございます。

ちょい足しを取り消しますが
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twoheart46さん

2009/5/201:23:05

焼きなましは鋼を適当な温度に加熱した後、比較的ゆるやかに冷却します。
目的は工作物のひずみを取り、軟化させ、切削性・機械的性質を改良します。

焼き戻しは焼き入れしたものはかたいが、もろいので、使用目的によっては役にたたないため、適当な温度で
油・鉛浴等を用いて加熱した後、冷却します。
目的は内部応力を取り去り、かたさを調整してじん性をもたせ、工作物の性質を改良することです。
ちなみに刃物・工具のようにかたさを要求する場合は比較的低い温度で行い、
内部応力を除きたい場合は高温度で行うほうがよいようです。

ちょい足しを取り消しますが
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jirokichidaさん

2009/5/123:06:14

鉄と炭素の化合物の結晶の状態を変えます。

ちょい足しを取り消しますが
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