娯楽用マリフアナ解禁から半年、波紋広がる米コロラド州:イザ!

2014.7.27 20:15

娯楽用マリフアナ解禁から半年、波紋広がる米コロラド州

 米西部コロラド州で今年1月、娯楽用マリフアナ(大麻)の使用が解禁されてから半年がたった。若者らが群がるマリフアナ販売店は活況に沸き、州政府の“金庫”には多額の税収が転がり込んでいる。一方でマリフアナを吸引しながらの違法運転が頻発。マリフアナの使用を禁止する近隣州への流出も相次ぎ、波紋が広がっている。(デンバー 黒沢潤、写真も)

 「あなたも、マリフアナ入りのチョコレートを買ったらどう?」

 若者に人気のカフェやレストランが集まるデンバー中心部のワジー通り。店内に熱帯植物などを置き、“癒やしの空間”を演出するマリフアナ販売店の店長、ブライアン・ザッカーさん(30)は記者(黒沢)に購入を強く勧めた。

 販売店の商品棚には、マリフアナ入りのキャンディや炭酸ジュースのほか、「アフガニ」と呼ばれる品種の乾燥大麻6種類が所狭しと並ぶ。

 「アフガニ」の販売価格は1グラム20ドル(約2千円)と高価だ。「アフガニスタンが起源の商品で、質がいい」。ザッカーさんはこう強調したが、アフガンで国際治安支援部隊(ISAF)が大麻栽培の摘発に苦労してきたことが思い出され、複雑な心境になった。