UPDATE 1-麻生財務相、15年度の健全化目標達成に厳しく取り組む姿勢示す
(内容を追加しました)
[東京 25日 ロイター] - 麻生太郎財務相は25日、閣議後の会見で、内閣府試算によると15年度の財政健全化目標はかろうじて達成できたが「楽観できない」と述べ、歳入・歳出面で厳しく取り組むと語った。来年度予算編成では、社会保障関係費の合理化や効率化に取り組む考えを示した。
政府は今朝の閣議で来年度予算の概算要求基準を決定した。予算編成に当たって麻生財務相は「民需主導の経済成長と財政健全化目標の双方の達成をめざし、メリハリのついた予算とする」と指摘。高齢化に伴う社会保障関係費について「合理化・効率化に取り組む」と語った。
概算要求基準では、聖域を設けず歳出を抑制する一方で、アベノミクス効果を波及させる地方活性化や成長戦略の実現に重点的に予算を配分するため、特別枠「新しい日本のための優先課題推進枠」を設ける。具体的には、公共事業などの裁量的経費を14年度当初予算から1割削減した金額を要望基礎額とし、要望基礎額の30%の範囲内で要望を受付ける。金額にして3.9兆円。
具体的項目では、年金・医療などの経費については、自然増を8300億円とした。足元の医療費の単価の伸び鈍化などを反映し14年度概算要求基準段階よりさらに圧縮した。
(吉川裕子)
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