ガザ紛争をめぐる中東国際政治
- 2014/07/26
- 23:59
中東の激動は一層加速していて、個人で全部情報をまとめるのは不可能になっていますが、同時に、各地の動きが相互に連動しているので、多人数で複数の国・地域の動きを別々に調べてホチキスで止めても用をなさない状況です。やはり全体像を俯瞰しようとする絶え間ない個人の思考が必要です。このブログではそれを目指していきます。
ガザの紛争については、メディアの注目が集まりますが、基本は、これまでの繰り返しです。パレスチナ問題自体がかなり限定され、ルーチン化された中東の中でも周辺的な紛争になりかけているので、「これをきっかけに(国家間の)中東戦争に」ということはまずありえません。
そのような中東規模の動乱につながりかねないのはむしろイラクやシリアの問題です。中央政府の領域支配の弛緩と、「イスラーム国家」など宗教的イデオロギーに基づく勢力が周辺領域への実効支配を進めるという新たな事象が生じているからです。
また、米国がトリポリの米大使館から要員を全員国外に退避させたリビアの情勢の方が本当は気になります。これについては過去3か月ほどの動きをそのうちにまとめたいものです。時間がないので結局事態が大きく動いてしまってからになるかもしれませんが・・・
もちろん、ガザの紛争は、ヨルダン川西岸および東エルサレムでの大規模な抗議行動につながって、2000年のインティファーダのような騒乱状態になりかねないという意味では、より広域化・深刻化する恐れがあります。
7月26日、ガザ紛争では、朝8時から12時間の「攻撃一時停止(pause)」がかろうじて成立しているようです。米国のケリー国務長官が提示した停戦案はイスラエルが拒否。ハマースも封鎖解除がない限り停戦はしないといういつもの姿勢を示しています。
その後、ケリー国務長官は「停戦(ceasefire)」には及ばない「一時停止」をイスラエルとハマースに呑ませ、住民の食糧買い出しとか、病院への物資補給とか、遺体回収とか葬式とかを可能にする、ということになったようです。
現在はこの一時停止をどれだけ延長できるか、というところを直接の交渉のポイントにしているようです。
ガザ紛争の停戦仲介で中東を歴訪しているテリー国務長官は、26日にパリでガザ停戦仲介に関してトルコとカタールの外相と会議を行いました。この写真を見ると、英・仏・独・伊外相も加わっています。
左から、カタールのハーリド・アティーヤ外相、トルコのハフメト・ダウトウル外相、ケリー国務長官、仏・英・独・伊各外相 (出典:Times of Israel; photo credit: AP/Charles Dharapak)
重要なのは、イスラエルとパレスチナをめぐる会議なのに、イスラエルの代表も、主要な仲介者でかつガザの国境封鎖の一端を担っているエジプトの代表も来ていないということです。
その前にはケリー長官はカイロを訪問し、エジプトやパレスチナ自治政府のアッバース大統領、イスラエルと協議していました。こちらにはハマースの代表は来ておらず、トルコ、カタールは排除されていました。
トルコとカタールは現在かなりハマースを支援しているので、パリではハマースの主張はかなり伝えられたでしょう。イスラエルが拒否したケリー長官の停戦案は若干ハマースの意見が取り入れられたものと見られています。
これは現在の中東国際政治の構図を良く示しています。
(1)米国がイスラエルに強い影響力を持ち得ていない。
(2)ケリー長官はカイロでは、エジプト、イスラエル、パレスチナ自治政府(ファタハ・ヨルダン川西岸拠点)のアッバース大統領としか協議できない。
(3)ケリー長官はパリでは、トルコ、カタールとしか協議できない。
(4)イスラエル、エジプト、パレスチナ自治政府、トルコ、カタールはいずれも米国のある種の同盟国(同盟者)であるが、それらの国が相互に対立し、あるいは米国の意に反する形で同盟しており、米国はイスラエルとハマースの仲介の前に、それらの同盟国の間を仲介している状態である。
かつてはこれらの米同盟国・同盟者がそれなりに調和して協調していたので曲がりなりにも保たれていた安定が、同盟国同士があっちこっちをむいてお互いにいがみ合ったり便宜的にくっついたりしているので、混乱しているのですね。
特に、エジプトは、トルコ、カタールと、ガザ問題をめぐって激しく競合・対立しています。どちらもアメリカにとって重要な同盟相手ですので米国としては困っているのです。「アラブ対イスラエルの対立」などというのはイデオロギー上のことだけで、実際にはイスラエルとエジプトが政府間ではぴったり同盟を組んでいる。
それなら問題が解決するかというと解決しない。
特に、エジプトがハマースにまったくつながりがないらしく、つながりを持つ気もないらしいことが分かった今は、ハマースに影響力を行使できるトルコとカタールの重要性は増しました。
エジプトはイスラエルとハマースの停戦仲介を、もっぱらイスラエル側とだけやった、という点について先日書いておきました。
その後も、ハマースのカイロ代表部のムーサー・アブーマルズークは盛んに「カイロでアッバース(ファタハ)とミシュアル(ハマース)が停戦をめぐって協議する」と言っていましたが、結局をそれは行われず、アッバースはカイロではなく、カタールのドーハに出向いてミシュアルと協議しました。
アッバースはガザ紛争で表向きはイスラエルを非難して見せていますが、裏では、イスラエルにハマースを掃討してもらい、ファタハの治安部隊をイスラエルの公認でガザに導入するという案に乗っているのではないかと見られます。このあたり、ミシュアルとの会談でどういう話し合いができたのでしょうか。ハマースとの信頼関係を取り戻せたのでしょうか。
ハマースとしてはもう少し戦闘を長引かせて威信を高め、ガザの住民・領域への軍事的支配を維持して、ファタハに対して強く出たいところでしょう。
エジプトのスィースィー政権も、ムスリム同胞団をテロ組織に認定し、同胞団と関係の深いハマースと動揺に敵対しているため、仲介のチャンネルがない、あるいはむしろイスラエルにハマースを掃討してもらいたい、ということのようです。この点でエジプト・ファタハとイスラエルがある種の同盟関係にあります。
それに対して、ムスリム同胞団を支援し、シリアのアサド政権からハマースを切り離して影響下に置いたカタール(ハマースの政治局の最高指導者ハーリド・ミシュアルはかつてダマスカスにいたのが、今はカタールのドーハにいます)とトルコが、ハマースを支援して、イスラエル、エジプト、ヨルダン川西岸のファタハ・アッバースと対立しています。
米国の停戦仲介は、単にイスラエルとハマースに紛争を止めさせるということではなく(そうできればいいのですが、相互に相手を交渉相手と認めていない)、イスラエルの背後にいるエジプトのスィースィー政権やヨルダン川西岸のアッバース大統領の顔を立てつつ、ハマースに影響力を及ぼしうる(と期待される)カタールやトルコにもいい顔をする、というものになっています。
サウジアラビアはどっちについているのでしょうか?サウジはイスラエルのハマース掃討については(政府の指導者の)内心では歓迎しつつ、しかし表面的にはアラブ世論を意識して、対立していたカタールに歩み寄り、カタールの首長をリヤードに迎えるなど、中間的立場に足を移しています。
ここに出てくる当事者は、ハマース以外は全員アメリカの同盟国・同盟者なのですが、それらが相互に争っていたり思惑が違っていたりするので結局停戦や和平といった結果をもたらさないのです。
分かりやすく言えば、ガザの紛争は、イスラエル・エジプト・パレスチナ自治政府v.s.ハマース・トルコ・カタールの地域国際政治上の対立となっており、ガザの現地の紛争を解決あるいは鎮静化させるには、紛争の直接の当時者のそれぞれの背後にいる国を巻き込まないと実効性がないので、米国はそれらの複数の国を仲介する必要が出てくるのです。
「複雑怪奇」に見えるかもしれませんが、これを調停できないと、和平が実現することはない。超大国・覇権国であるアメリカの国務長官にとっては、「こんな地域は嫌だ~」といって目をつぶって逃げるわけにはいきません。
しかしいずれの国に対しても米国は決定的な影響力を及ぼす手段は持っていません。米国の仲介を嫌ってイスラエルがエジプトと緊密な関係を深めてハマース叩きを強化する、逆にエジプトと対立するトルコ・カタールはハマース支援を強める、といった米同盟国の相互に競合・対立する行動が、ガザの現地での事態のコントロールを難しくしています。
イスラエル・パレスチナの紛争は、歴史的なさまざまな経緯やイスラエルの中東地域では例外的な自由な環境から、現地から非常に詳細に情報が伝えられるため、欧米や日本ではもっぱら人道問題としてのみ報じられ、議論されます。
しかしこの問題をどう解決しようか、あるいはとにかく短期的に停戦だけでもさせるにはどうすればいいかということになると、「攻撃止めろ」と叫んでいるだけではまったく結果をもたらさないことが経験上はっきりしているので、中東地域の国際政治の移り変わるパワーバランスや、流動する複雑な連合・同盟関係の中で鎮静化させる方策を考えないといけないのです。米国の影響力の低下(少なくともその印象)は、この政治的解決の実現を一層難しくします。
就任以来、「単にイスラエルとパレスチナ(ファタハ)に強く言って交渉の席につけさせて合意に調印させればいい」と単純に考えて空回りする仲介を繰り返してきた様子のケリー国務長官も、「同盟国同士が同席してくれない」ので「カイロとパリで別々に仲介会議を行いその間を往復する」というややこしい手続きを踏むことを迫られて、やっと事態の困難さを把握したのかもしれません。
ヨーロッパの理性的・多国間主義的な外交に慣れていた国際派エスタブリッシュメントのケリー長官には理解しにくいことでしょうが、これが中東の現実なのです。
ガザの人道状況をめぐって増える報道や高まる関心が、政治的な解決の道筋への理解も深め、後押しすることにつながるといいのですが。
ガザの紛争については、メディアの注目が集まりますが、基本は、これまでの繰り返しです。パレスチナ問題自体がかなり限定され、ルーチン化された中東の中でも周辺的な紛争になりかけているので、「これをきっかけに(国家間の)中東戦争に」ということはまずありえません。
そのような中東規模の動乱につながりかねないのはむしろイラクやシリアの問題です。中央政府の領域支配の弛緩と、「イスラーム国家」など宗教的イデオロギーに基づく勢力が周辺領域への実効支配を進めるという新たな事象が生じているからです。
また、米国がトリポリの米大使館から要員を全員国外に退避させたリビアの情勢の方が本当は気になります。これについては過去3か月ほどの動きをそのうちにまとめたいものです。時間がないので結局事態が大きく動いてしまってからになるかもしれませんが・・・
もちろん、ガザの紛争は、ヨルダン川西岸および東エルサレムでの大規模な抗議行動につながって、2000年のインティファーダのような騒乱状態になりかねないという意味では、より広域化・深刻化する恐れがあります。
7月26日、ガザ紛争では、朝8時から12時間の「攻撃一時停止(pause)」がかろうじて成立しているようです。米国のケリー国務長官が提示した停戦案はイスラエルが拒否。ハマースも封鎖解除がない限り停戦はしないといういつもの姿勢を示しています。
その後、ケリー国務長官は「停戦(ceasefire)」には及ばない「一時停止」をイスラエルとハマースに呑ませ、住民の食糧買い出しとか、病院への物資補給とか、遺体回収とか葬式とかを可能にする、ということになったようです。
現在はこの一時停止をどれだけ延長できるか、というところを直接の交渉のポイントにしているようです。
ガザ紛争の停戦仲介で中東を歴訪しているテリー国務長官は、26日にパリでガザ停戦仲介に関してトルコとカタールの外相と会議を行いました。この写真を見ると、英・仏・独・伊外相も加わっています。
左から、カタールのハーリド・アティーヤ外相、トルコのハフメト・ダウトウル外相、ケリー国務長官、仏・英・独・伊各外相 (出典:Times of Israel; photo credit: AP/Charles Dharapak)
重要なのは、イスラエルとパレスチナをめぐる会議なのに、イスラエルの代表も、主要な仲介者でかつガザの国境封鎖の一端を担っているエジプトの代表も来ていないということです。
その前にはケリー長官はカイロを訪問し、エジプトやパレスチナ自治政府のアッバース大統領、イスラエルと協議していました。こちらにはハマースの代表は来ておらず、トルコ、カタールは排除されていました。
トルコとカタールは現在かなりハマースを支援しているので、パリではハマースの主張はかなり伝えられたでしょう。イスラエルが拒否したケリー長官の停戦案は若干ハマースの意見が取り入れられたものと見られています。
これは現在の中東国際政治の構図を良く示しています。
(1)米国がイスラエルに強い影響力を持ち得ていない。
(2)ケリー長官はカイロでは、エジプト、イスラエル、パレスチナ自治政府(ファタハ・ヨルダン川西岸拠点)のアッバース大統領としか協議できない。
(3)ケリー長官はパリでは、トルコ、カタールとしか協議できない。
(4)イスラエル、エジプト、パレスチナ自治政府、トルコ、カタールはいずれも米国のある種の同盟国(同盟者)であるが、それらの国が相互に対立し、あるいは米国の意に反する形で同盟しており、米国はイスラエルとハマースの仲介の前に、それらの同盟国の間を仲介している状態である。
かつてはこれらの米同盟国・同盟者がそれなりに調和して協調していたので曲がりなりにも保たれていた安定が、同盟国同士があっちこっちをむいてお互いにいがみ合ったり便宜的にくっついたりしているので、混乱しているのですね。
特に、エジプトは、トルコ、カタールと、ガザ問題をめぐって激しく競合・対立しています。どちらもアメリカにとって重要な同盟相手ですので米国としては困っているのです。「アラブ対イスラエルの対立」などというのはイデオロギー上のことだけで、実際にはイスラエルとエジプトが政府間ではぴったり同盟を組んでいる。
それなら問題が解決するかというと解決しない。
特に、エジプトがハマースにまったくつながりがないらしく、つながりを持つ気もないらしいことが分かった今は、ハマースに影響力を行使できるトルコとカタールの重要性は増しました。
エジプトはイスラエルとハマースの停戦仲介を、もっぱらイスラエル側とだけやった、という点について先日書いておきました。
その後も、ハマースのカイロ代表部のムーサー・アブーマルズークは盛んに「カイロでアッバース(ファタハ)とミシュアル(ハマース)が停戦をめぐって協議する」と言っていましたが、結局をそれは行われず、アッバースはカイロではなく、カタールのドーハに出向いてミシュアルと協議しました。
アッバースはガザ紛争で表向きはイスラエルを非難して見せていますが、裏では、イスラエルにハマースを掃討してもらい、ファタハの治安部隊をイスラエルの公認でガザに導入するという案に乗っているのではないかと見られます。このあたり、ミシュアルとの会談でどういう話し合いができたのでしょうか。ハマースとの信頼関係を取り戻せたのでしょうか。
ハマースとしてはもう少し戦闘を長引かせて威信を高め、ガザの住民・領域への軍事的支配を維持して、ファタハに対して強く出たいところでしょう。
エジプトのスィースィー政権も、ムスリム同胞団をテロ組織に認定し、同胞団と関係の深いハマースと動揺に敵対しているため、仲介のチャンネルがない、あるいはむしろイスラエルにハマースを掃討してもらいたい、ということのようです。この点でエジプト・ファタハとイスラエルがある種の同盟関係にあります。
それに対して、ムスリム同胞団を支援し、シリアのアサド政権からハマースを切り離して影響下に置いたカタール(ハマースの政治局の最高指導者ハーリド・ミシュアルはかつてダマスカスにいたのが、今はカタールのドーハにいます)とトルコが、ハマースを支援して、イスラエル、エジプト、ヨルダン川西岸のファタハ・アッバースと対立しています。
米国の停戦仲介は、単にイスラエルとハマースに紛争を止めさせるということではなく(そうできればいいのですが、相互に相手を交渉相手と認めていない)、イスラエルの背後にいるエジプトのスィースィー政権やヨルダン川西岸のアッバース大統領の顔を立てつつ、ハマースに影響力を及ぼしうる(と期待される)カタールやトルコにもいい顔をする、というものになっています。
サウジアラビアはどっちについているのでしょうか?サウジはイスラエルのハマース掃討については(政府の指導者の)内心では歓迎しつつ、しかし表面的にはアラブ世論を意識して、対立していたカタールに歩み寄り、カタールの首長をリヤードに迎えるなど、中間的立場に足を移しています。
ここに出てくる当事者は、ハマース以外は全員アメリカの同盟国・同盟者なのですが、それらが相互に争っていたり思惑が違っていたりするので結局停戦や和平といった結果をもたらさないのです。
分かりやすく言えば、ガザの紛争は、イスラエル・エジプト・パレスチナ自治政府v.s.ハマース・トルコ・カタールの地域国際政治上の対立となっており、ガザの現地の紛争を解決あるいは鎮静化させるには、紛争の直接の当時者のそれぞれの背後にいる国を巻き込まないと実効性がないので、米国はそれらの複数の国を仲介する必要が出てくるのです。
「複雑怪奇」に見えるかもしれませんが、これを調停できないと、和平が実現することはない。超大国・覇権国であるアメリカの国務長官にとっては、「こんな地域は嫌だ~」といって目をつぶって逃げるわけにはいきません。
しかしいずれの国に対しても米国は決定的な影響力を及ぼす手段は持っていません。米国の仲介を嫌ってイスラエルがエジプトと緊密な関係を深めてハマース叩きを強化する、逆にエジプトと対立するトルコ・カタールはハマース支援を強める、といった米同盟国の相互に競合・対立する行動が、ガザの現地での事態のコントロールを難しくしています。
イスラエル・パレスチナの紛争は、歴史的なさまざまな経緯やイスラエルの中東地域では例外的な自由な環境から、現地から非常に詳細に情報が伝えられるため、欧米や日本ではもっぱら人道問題としてのみ報じられ、議論されます。
しかしこの問題をどう解決しようか、あるいはとにかく短期的に停戦だけでもさせるにはどうすればいいかということになると、「攻撃止めろ」と叫んでいるだけではまったく結果をもたらさないことが経験上はっきりしているので、中東地域の国際政治の移り変わるパワーバランスや、流動する複雑な連合・同盟関係の中で鎮静化させる方策を考えないといけないのです。米国の影響力の低下(少なくともその印象)は、この政治的解決の実現を一層難しくします。
就任以来、「単にイスラエルとパレスチナ(ファタハ)に強く言って交渉の席につけさせて合意に調印させればいい」と単純に考えて空回りする仲介を繰り返してきた様子のケリー国務長官も、「同盟国同士が同席してくれない」ので「カイロとパリで別々に仲介会議を行いその間を往復する」というややこしい手続きを踏むことを迫られて、やっと事態の困難さを把握したのかもしれません。
ヨーロッパの理性的・多国間主義的な外交に慣れていた国際派エスタブリッシュメントのケリー長官には理解しにくいことでしょうが、これが中東の現実なのです。
ガザの人道状況をめぐって増える報道や高まる関心が、政治的な解決の道筋への理解も深め、後押しすることにつながるといいのですが。
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