このベンチャー、強く応援しております。
シンプルな火葬、福岡でも開始!
「シンプル火葬」はその名の通り、シンプルな火葬を提供する葬儀サービス。
都内平均313万円と言われる葬儀費用、シンプル火葬を使うと22.8万円(税抜き)まで抑えることができます。しかもクレジットカード決済も可能!悲嘆のなか、急いで銀行に行って故人の口座から100万単位で葬儀費用を引き落とす必要はありません。
葬儀業界の「ぼったくり」っぷりについては、以前このサービスを提供する篠原豊さんを取材させていただきました。その問題意識と志は、今読んでも痺れますので、ぜひご一読を。
編集:事業として具体的な目標は掲げているのでしょうか?
篠原:僕らは1.1兆円という産業規模をシュリンク(小さくする)することが目標です。
イケダ:すばらしい!非効率を正し、産業を小さくしていくと。感銘を受けました。これ、書いていいんですか?
篠原:はい。もちろん。
今までは東京でしか提供していなかったサービスなんですが、このたび福岡でもサービスインしたとのこと。着実に件数をこなしているようですね!すばらしいです。
東京の次に福岡を選んだのも、問い合わせ件数の多さと、やはりその土地柄からだ。篠原氏によると、福岡は九州中から人が集まり、集合住宅が多く、首都圏同様、昔ながらの人間関係やしがらみも薄いという。
シンプル火葬が福岡で開始 ― 安置、納棺、火葬まで総額16.8万円 :ベンチャーニュース:Venture Now(ベンチャーナウ)
「シンプル火葬」は、義憤が溢れ出しているのがビシバシ伝わってくるのがいいんです。これはもうロックですよ。葬儀ベンチャーって地味ですが、彼らは実はロックなんです。監獄ロックならぬ葬儀ロック。
篠原さんの書かれたブログ記事、「火葬式や葬式をオンラインで見積・発注・支払いできない理由」とか熱くて思わずニヤニヤしてしまいます。
5つの理由を考えてみたわけですが、まあどれもお客様にとっては関係のない、売り手側の理由以上でも以下でもないわけです。
だったらこういう悪しき風習はすぐにぶちこわしましょう。というわけで引き続きがんばります。
こういう悪しき風習を完全否定した「シンプル火葬」というサービスをやっていますので、よろしければぜひ。
シンプル火葬が、「葬送」をもっと豊かにする
「シンプル火葬なんて言ってるけど、そもそも葬儀やらないのが一番シンプルでいいんじゃね?」と思う方もいらっしゃいそうですが、葬儀って、遺族にとっては非常に重要な意味がある場なんですよね。ぼくも昨年、祖父を亡くしてようやく葬儀の意味がわかりました。
最近、「家族に迷惑をかけたくない」ので「自分の葬儀は最小限に、簡素に」と希望する人が増えているという。しかし、残される家族の視点から見れば、葬送儀礼には遺族にとっての意義もある。
葬送ジャーナリストの碑文谷創は、弔いというのは、残された者の「義務」というよりも、「権利」というべきかもしれないと述べている。
ただ、じゃあ現状の葬送の場が最良なものかというと、やっぱりそうでもないのも事実だと思うわけです。うちの祖父の葬儀は決して悪いものではなかったのですが、やはりどこか、事務的で形式的な香りが漂っていたんですよねぇ…。
無駄なところに流れてしまっているお金を、もっと「場づくり」にかけることができれば、死別の悲しみとの向き合い方も変わるのでしょう。たとえば「『シンプル火葬』で見送ったあと、故人の足跡を辿る家族旅行をする」なんて葬送も可能だと思います。
「シンプル火葬」が普及し、金銭的・精神的に効率化されることで、かえって葬送の場というのは、多彩で、パーソナライズされたものになっていくと想像します。人生を、社会を変えるすばらしいウェブサービスです。
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