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 局地的に短時間で激しい雨が降る「ゲリラ豪雨」に備えてもらおうと、気象庁は8月7日、250メートル四方ごとに、5~30分後の大雨を予測するサービスをインターネット上で始める。従来は1キロ四方での予測が限界だった。雨雲の分析能力を高め、16倍のきめ細かさが実現するという。

 気象庁は2004年から、レーダーで積乱雲の移動を予測する「降水ナウキャスト」をホームページで公開している。これまで局地的な大雨の予測は難しかったが、高性能レーダーや自治体などが設置する全国約1万カ所の雨量計も活用。解析装置の処理能力も高めて、急発達する雨雲の勢いや移動を5分ごとに30分後まで、ほぼ正確に予測できるようになったという。

 スマートフォンの専用サイトも設け、竜巻や雷の注意情報と併せて見られるようにする。気象庁は「避難のための情報として役立ててほしい」と話している。(石川智也)