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【書評】“歴史問題”の嘘八百を論破 『こうして捏造された韓国「千年の恨み」』松木國俊著
2014.7.19 10:32
最初に本書の著者である松木國俊(くにとし)氏について申し上げておきたい。松木氏は、慶応大学法学部を卒業後、豊田通商に勤務し、30歳から35歳までの5年間、ソウル事務所に駐在した経験を持ち、それ以来、韓国研究を続け、韓国とのつながりを持ち続けている。当然、韓国人の友人、知人は多い。
そんな松木氏が、「加害者と被害者の関係は千年経っても変わらない」という朴槿惠(パク・クネ)大統領の発言には、さすがに驚愕(きょうがく)したという。というのも、これでは、日本との関係破綻までを視野に入れた「外交戦争」の宣戦布告ではないかと感じたからである。
本書は、仕掛けられた「外交戦争」は受けて立つと、反日暴走を続ける韓国にとって「不都合な真実」を洗いざらいにしたものだ。特に、日本を意図的に貶(おとし)めるための“歴史問題”では、その嘘八百を「日韓千年の真実」として、徹底した「事実」をもって論破した。
本書発刊後に、朝鮮戦争時の韓国の米軍慰安婦問題がニュースになったが、その詳細も本書には収録されている。
韓国の歴史のなかで生み出されたさまざまな「恨(ハン)」が、戦後の徹底した反日教育によって「日本への憎悪」に収斂(しゅうれん)されたことは、本書を読めばよくわかる。しかし、日韓関係の未来に少しの望みを持つ松木氏にとって残念でならないのは、まさに、日本の政治家による“お気楽な謝罪”が、この問題をさらに歪(ゆが)んだものにしているという事実である。(WAC BUNKO・本体950円+税)
(ワック 出版局 松本道明)
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