最近、ファーストフード・チェーンの使用する食材に対し、消費者の不安が高まっています。

その中で冷凍食品を使わず、毎日生産者から直接届けられるフレッシュな食材を、その場で全て調理し、サーブするというビジネス・モデルのチポトレ・メキシカン・グリル(ティッカーシンボル:CMG)が顧客から熱烈な支持を受けています。

下は同社のキッチン・スタッフのリクルート・ビデオです。カウンターの後ろで、どのように料理が準備されているかよくわかります。ポイントは、ライスを炊く、野菜を刻むなど、全ての調理のステップを、店内で、多くの調理スタッフを使って行っている点です。



来店客は、どの具を入れるかを、指さしながら調理スタッフに伝えます。つまり自分だけのブリトを作るわけです。この注文仕法は、創業当時来店客を大いに戸惑わせました。今では来店客の大半は、そういう注文の仕方に慣れています。


7月21日に発表されたチポトレ・メキシカン・グリルの第2四半期決算は:

EPS:予想$3.09に対し、結果$3.50
売上高:予想9.9億ドルに対し、結果10.5億ドル


でした。

既存店売上比較は+17.3%でした。既存店売上比較の成長は、主に来店客増からもたらされており、これに来店客当たり売上高の増加が+5%寄与しました。

今期中、45の新規出店がなされ、総店舗数は1,681になりました。

食材コストは売上高の34.6%で、150ベーシスポイント増加しました。

カンファレンスコールでは、同社の必要とする、オルガニックに育てられたビーフの確保は会社のスケールが大きくなるにつれて困難になりつつあることが指摘されました。このため短期的に通常のサプライヤーに加えて他のオルガニック・サプライヤーを起用しました。

ケータリングのビジネスの成長には満足しているという説明がありました。

今年の新規出店の70%は、既に進出済みの市場での追加出店になります。