魔法科高校の劣等生・第17話
新人戦モノリスコードで第一高校が優勝した為、総合優勝が濃厚になって焦る香港マフィア。このままでは大損失なばかりか、自分たちが始末されてしまう。多少の手段は選ばずにやるしかないと、大会委員の中に潜ませた協力者を使って第一高校のCADに再び細工をする事にした。運が悪ければ競技中に死ぬかもしれないが、それは運が悪かっただけだと。
今回の工作が何を目的にしているか分からないと考える達也は警戒を怠らなかったが、美月もそれに応じるようにメガネを外して試合をちゃんと見届けようとする。反応が強すぎて身体に影響が出るのを防ぐ為に幹比古がそれを守る魔法も用意して。エリカ、これでだったら守れなかったら幹比古が男として責任取るんだよねと囃し立てるが、レオじゃなくともうぜえやつと思うなw
気合を入れて望んだ小早川先輩だが、一定時間を過ぎたところでCADが無反応となり、ジャンプした高所から自由落下。大会委員が何とか地上への衝突を防いだ様だが、この時のCADの動きを美月が捉え、達也に連絡。
やはり仕込んで来たかと認識した達也は、深雪のCADを大会委員のデバイスチェックの所へ持ち込み、その操作の中で何かが深雪のCADに仕込まれたのを見て問答無用で委員を引きずり倒して今にも殺しそうな勢いで詰問する。
普通ならこんな騒動が起きたら達也も他の委員から組みひしがれて引き離されそうだが、ちょうどそこに騒ぎを聞いて入って来たのが九島烈。事情を聞いてそのCADを見てみたら確かにそこには嘗て中共が日本を侵略した時に戦いの中で手こずった魔法式電子金蚕が組み込まれているのを見つけた。これで騒ぎの原因はその大会委員と言う事になり、達也には別のデバイスで試合に参加するのを認める。ついで、と言うか、そちらが本当の興味の対称だったのだろうが、達也が何故これに気がついたのかなどを聞いてなかなか満足した模様。
第一高校のスタッフテントでは早速この事が噂となって伝わっていた模様。達也が戻ると周囲の目が違う。そして生徒会長は自校の生徒が騒動を起こしたと聞いてみたら、妹のデバイスに異物を仕込まれてついかっとなって暴れたシスコンのしでかした事件だったのねと。完全に合ってるw
こうして臨んだ深雪。確かに有利に試合を進めるものの、第二ピリオドを終わってもそんなに二位とは差をつけていない。ここで深雪は「あれ」を使うの許可を達也に求めた。達也は深雪のしたい様にしなさいと。と言う事でここで「つい先日発表されたばかりの」飛行魔法が披露される。他校の選手はジャンプして空中の球体を打つが、深雪は飛行したまま打つから全く効率が違う。そもそも飛行魔法などここでもう登場する事を誰も予想していなかったから会場はどよめいた。
ミラージ・バットで第一高校を潰す筈だった香港マフィアの目論見はやぶれ、深雪が決勝に進んでしまった為にもう普通の妨害では済まないと連中は考える。かくなる上は大会そのものを潰して賭けを無しにしてしまえば良いと。それには会場に潜ませた工作員のリミッターを解除して、観客を100人程度殺せば良いと。どんな騒ぎになろうと、大会を潰して自分達が助かれば良いのだから。
と言う事で、極黒のブリュンヒルデのヴァルキュリアみたいなヤツが動き出したのかと思ったら、最初の標的がまずくて(見張っていたのかもね)風間少佐の手下の柳大尉を狙おうとしたものだから速攻で会場の外にぶん投げられ、真田大尉にも囲まれた挙句にほとんど何も出来ずに藤林少尉の避雷針で身動き出来なくされた。
こうして妨害無くミラージ・バットの決勝戦が始まる。深雪は最初から飛行魔法を使うが、なんということでしょう!他校も飛行魔法を使い出した。まあ確かにジャンプ前提だったミラージ・バットの中で一校だけ飛行魔法を使ったのではルール違反ではないかと言う声も上がろう。そこで大会委員は飛行魔法の魔法式を公開したのだそうだ。
しかしトーラス・シルバーの飛行魔法の魔法式をそのままコピーしたのなら、訓練を積まずにいきなり使い始めたら限界を超えそうになった所で安全装置が働くと言う。予想された通り、魔法力があまり無い選手から安全装置が働いて地上に軟着陸。一人だけ自由に空中を飛び回った深雪が圧勝してミラージ・バットは第一高校が優勝した。
これでもう総合優勝は決まりだよね。