石川のニュース 【7月25日03時16分更新】

危険ドラッグ工場、工程別に部屋 能登島、乾燥剤が数十袋

岡田容疑者が危険ドラッグを製造していた倉庫=七尾市能登島半浦町
 七尾市能登島半浦(はんのうら)町の倉庫で危険ドラッグ(脱法ドラッグ)が製造され ていた事件で、工場となった実家の倉庫は薬物と植物片を混ぜ合わせる部屋と、植物片な どを乾燥させる部屋に区分けされていたことが24日、分かった。同市後畠町、映像クリ エーター岡田実容疑者(43)=麻薬取締法違反(麻薬の輸入)などの容疑で逮捕済み= が頻繁に倉庫を訪れていたことから、大量の危険ドラッグを製造していたとみて、東海北 陸厚生局麻薬取締部が裏付けを進めている。

 倉庫は2階建てで、岡田容疑者の実家から約50メートル離れた場所に位置する。1階 は約80平方メートルで、木の板で仕切られた約4メートル四方の小部屋がある。先月下 旬の家宅捜索後に倉庫に入った関係者によると、小部屋に置かれた段ボールには透明のケ ースに小分けされた乾燥剤数十袋が入っており、床には数個の電気タップが落ちていたと いう。薬物片などを乾燥させる部屋として使われたとみられる。

 倉庫の広いスペースには机が2台あり、卓上には電気スタンドとマスクなどが置かれて いた。流し台があり、床には宅配便の段ボールや、一斗缶などが散乱していた。薬物と植 物片を混ぜ合わせる作業場だった可能性が大きい。

 麻薬取締部は、危険ドラッグの原料となる麻薬約500グラムを中国から輸入した疑い で、岡田容疑者を6月25日に現行犯逮捕した。同部によると、製品は箱詰めにして東京 や兵庫に発送していたとみられる。


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