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【大リーグ】

青木、メジャー2度目のサヨナラ打 不振にもサヨナラ!連日の殊勲打

2014年7月26日 紙面から

◇ロイヤルズ2−1インディアンス

 不調にもサヨナラ打!! ロイヤルズの青木宣親外野手(32)は24日、地元カンザスシティーでのインディアンス戦にプロ初となる指名打者(9番)で先発。第4打席まで無安打だったが、延長14回の第5打席で左翼線へサヨナラ安打を放った。2年ぶりメジャー2度目のサヨナラ打に、時事電によれば「最高の気分」と喜びを爆発させた。前半戦は故障などで苦しんだが、前日も決勝点を呼び込む中前打を放つなど2日連続の殊勲打。イ軍をかわしてア中地区2位に浮上したチームともども、調子を上げてきた。

 午後11時34分。日付が変わろうかという4時間23分の死闘に終止符を打ったのは、青木だった。1−1の延長14回1死二塁。通算115セーブの右腕アクスフォードがフルカウントから投じた内寄りの96マイル(約154キロ)直球をコンパクトに振り抜くと、打球は左翼線の内側にポトリと落ちるサヨナラ打。青木は二塁ベース上で両手を広げ、雄たけびを上げた。

 「最高の気分。久々に塁上で叫んだ」。ヒーローに殺到したナインは、猛然とタックルをかまして頭やおなかを殴り、手荒く祝福。試合中継した米放送局FOXのインタビューで、青木は「結構パンチをもらったんで、今度他の人がサヨナラを打ったときは、こっちが仕返ししたい」。ブルワーズ時代の2012年6月7日、カブス戦でサヨナラアーチを放って以来メジャー2度目のサヨナラ打に、軽妙なジョークも飛び出した。

 しかも、この日は日本時代も経験がなかった初の指名打者での出場。「慣れなくて、ベンチでそわそわしていた。DH(指名打者)だったので、あそこで何とか打たなきゃ、という気持ちだった」と会心の笑みを浮かべた。苦しい日々の鬱憤(うっぷん)も晴らした。

 左脚付け根を痛めて6〜7月に約3週間離脱した影響もあり、球宴前の前半戦はメジャー3年間でワーストの打率2割6分で終了。18日からは、打順を1番から9番に下げられた。だが、これで気が楽になったのか、以降は打率3割1分6厘(19打数6安打)。前日も1−1の9回1死二塁から決勝点を呼び込む中前打を放ち、「いい方向にいってくれると信じている」と、久々に前向きな言葉も口にした。

 連日の勝利に直結する打撃で“復調気配”の安打製造機が、指定席の1番に戻る日も近そうだ。

 

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