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【プロ野球】

広島してやったり 会心の決勝2ランスクイズ

2014年7月27日 紙面から

広島−阪神 8回裏1死二、三塁、菊池のスクイズで生還する赤松に続き、二走の木村も一気に生還する=マツダスタジアムで(出月俊成撮影)

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◇広島7−5阪神

 広島が競り勝った。3回までにエルドレッドの2本の適時打などで3点差を逆転。7回はエルドレッドの33号ソロで加点。5−5の8回には菊池のスクイズで2点を勝ち越した。中田が7勝目。阪神は序盤、終盤と継投が裏目。

     ◇

 絶対に負けられない。その思いを広島ナインが、見事にダイヤモンドで表現した。同点に追いつかれた直後の8回、1死二、三塁の好機で打席には菊池。1球目はファウルし、2球目は阪神バッテリーがスクイズを警戒し、大きく外した。そして3球目。野村監督が出したサインは、セーフティースクイズだった。

 菊池は一塁・ゴメスの前に完璧なバント。三走の赤松は楽々生還。そして二走の木村も、ゴメスが体勢を崩しながら一塁へ送球するのを確認すると、一気に三塁を回って本塁に突入した。捕手のブロックをかわし、鮮やかなスライディングでホームインした。

 「ゴメスの動きは見ていた。最初から2ランスクイズを狙っていた。あんなにうまくいくとはね。でも菊池のバントがあったからこそだよ」。好走塁を披露した木村は、満足そうに笑った。

 野村監督もしてやったり。「菊池はチームで一番バントがうまい。サインは二、三塁になったし、いろいろ考えた。スクイズは向こうも意識したと思うけどね。地味だったけど、僕としては最高の勝ち方ができたね」。采配がズバリ的中し、笑いが止まらなかった。

 主導権が何度も入れ替わる大接戦で勝てたのは大きい。「点を取ったり、取られたりの繰り返しだけど、チームに力が付いた感じがする」。本塁打ばかりが目立つ打線だが、機動力で得点を奪えることも見せつけた。これで首位巨人とは3ゲーム差。この勢いで一気に波に乗る。 (菅藤学)

 

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