スポーツ【関西の議論】J1仙台を撃破したアマチュア「奈良クラブ」の精神力「男同士11対11の勝負」のジャイアント・キリング+(1/3ページ)(2014.7.26 18:00

  • [PR]

スポーツ

【関西の議論】
J1仙台を撃破したアマチュア「奈良クラブ」の精神力「男同士11対11の勝負」のジャイアント・キリング

2014.7.26 18:00 (1/3ページ)関西の議論
天皇杯2回戦で、歴史的勝利を喜ぶ奈良クラブ(白色)、対照的に肩を落とす仙台(黄色)の選手たち=7月12日、ユアテックスタジアム仙台(小倉元司撮影)

天皇杯2回戦で、歴史的勝利を喜ぶ奈良クラブ(白色)、対照的に肩を落とす仙台(黄色)の選手たち=7月12日、ユアテックスタジアム仙台(小倉元司撮影)

 7月12日、快晴のユアテックスタジアム仙台(仙台市)。スタンドの一角を陣取った奈良クラブのサポーターの一人、笹田勝(50)=奈良県安堵町=は試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた瞬間のことを覚えていない。気がついたときに関西から駆けつけた約60人の仲間たちとともに涙を流し、大声で何かを叫んでいた。

 天皇杯2回戦で、関西社会人リーグ所属のアマチュアチーム、奈良クラブ(奈良県代表)がJ1仙台を2-1で撃破。直訳すれば、≪巨人殺し≫。「ジャイアント・キリング」と呼ばれる大番狂わせを演じてみせたのだ。

 日本のサッカー界はJ1を筆頭にJ2、J3、JFL、関西リーグなど全国9の地域リーグ(1部、2部)、各都道府県リーグというピラミッド構造になっており、5部相当の奈良クラブがJ1クラブを破ったのは、実に4カテゴリー越えの快挙ということになる。

 クラブにとっても歴史的な1勝だ。1991年に奈良県リーグ所属の都南クラブとして発足。2008年に現在の「奈良クラブ」と改称し、2009年に天皇杯に初めて出場。これまで新潟、C大阪、神戸(対戦当時はJ2)のJ1勢と対戦してきたが、いずれも3点以上奪われ、完敗。力の差をまざまざと見せつけられてきた。「もうコテンパンでした」とは、応援を指揮するコールリーダーの生駒義博(32)=奈良県生駒市。それだけに熱狂的な応援で知られるサポーターたちの喜びも格別だったのだ。

このニュースの写真

関西リーグ・アミティエSC京都戦の後半、相手ゴール前でチャンスを作る奈良クラブの岡山一成(右端)=7月19日、奈良市鴻ノ池陸上競技場
関西リーグ・アミティエSC京都戦で、スタンドから熱い声援を送る奈良クラブのサポーター=7月19日、奈良市鴻ノ池陸上競技場
アミティエSC京都戦の勝利後、サポーターたちの前で恒例のラインダンスを披露する奈良クラブの選手たち=7月19日、奈良市鴻ノ池陸上競技場
2014年シーズンの新体制発表会見で、新加入の選手らとポーズを決める奈良クラブの中村敦監督と矢部次郎GM(前列左から3人目と4人目)=2月、奈良市

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital