火葬式や葬式をオンラインで見積・発注・支払いできない理由

21世紀も既に14年も経過した2014年だ。それなのに火葬式や葬式は未だにオンラインで見積もりすら確定させる事ができない。

その理由についての考察を書いてみる。

1. そもそもお見せできる価格じゃございません。

そもそも葬儀屋の見積もりなんて、ほとんどの場合は後から理由を無理矢理くっつけたような見積だから、時間をかけてじっくり見て検討されたくないわけだ。よ〜く見たらいろんな疑問や矛盾が出てきちゃうから…

2. 対面営業に持ち込めば決められるという考え

これは葬儀屋に限ったことじゃなく、未だに様々な営業さんがコチラがメールでお願いしても「なんとか会わせてください」とやってくる。甚だ迷惑な話だし、僕なんかあまのじゃくな性格だからそう来られたら二度と買わない。

でも未だにいるんだよね、会えば売り込めると思ってるんだか、上司から命令されてるんだかという営業が。

3. 高いオプション売りたいから

こないだTVで、某最大手ショッピングセンターがやっている葬儀サービスの現場を放映しているのを見てワロタ。

「松竹梅3つのランクがありますが、大抵の方は真ん中か上のランクを選ばれます」「棺の寝心地が違うんです。入って寝てみてください」

そうやってWEBやカタログでは◯◯万円!と謳っているクセに一つ一つの商品を上のランクにしたりオプションを付けさせていくと、はい、クソ高い葬式のできあがり。

4. 火葬場の空き状況と車の走行距離

田舎は別として都会の火葬場は、ただでさえ高いのにいつも混雑している。だから亡くなったから翌々日(24時間以上の安置が義務付けられている)にすぐ火葬ができるわけではないのだ。

火葬がすぐできないという事は、安置日数が増え、安置所費用か、または自宅安置の場合ドライアイス費用が嵩む。それは事前に確定料金を提示できないから。

また病院 > 自宅または安置所 > 葬儀会場 > 火葬場と2,3回はご遺体を移送しなければならないのだが、コレは数少ない専門事業者がやっており競争が少ない分野のため高い。

移送費用は時間と走行距離で変動するのだが、渋滞があったり、距離が遠かったりとこれまた事前に確定料金を提示できない。

しかしこれらの費用というのは、例えアシが出たとしても全体コストとして均して考慮すれば、そんな理由のために営業やコールセンターの人件費や、カタログ等の費用と天秤にかけて考慮すれば、全然確定料金にする方が、お客様にも我々事業者側にとっても効率的なはずだ、というのが当社の考えなのです。だからウチはネットで確定料金を提示させていただき、事前にお金をもらっちゃう。お客様は事前に支払済みだからそれ以上の費用を請求される恐れもないという仕組み。

5. 領収書を発行したくない(できない)請求があるから

かなり少なくなってきたとはいえ、未だに「手付け」とか訳分かんないチップを図々しくも面と向かって要求する葬儀社やスタッフが圧倒的に多い。

5つの理由を考えてみたわけですが、まあどれもお客様にとっては関係のない、売り手側の理由以上でも以下でもないわけです。

だったらこういう悪しき風習はすぐにぶちこわしましょう。というわけで引き続きがんばります。

こういう悪しき風習を完全否定した「シンプル火葬」というサービスをやっていますので、よろしければぜひ。