2014.7.26 SAT
TEXT BY MICHELA DELL’AMICO
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI
WIRED NEWS (ITALIA)
image: SHUTTERSTOCK
わたしが花火を嫌う本当の理由は、わたしがジャーナリストとして最初の一歩を歩み出したとき、ナポリのある花火工場での事故について書かなければならないことがあったからだ。
郊外にある、家族経営の小さな倉庫。その工場において、一瞬で、2人の兄弟とその父親が死んだ。その光景はとても見られたものではなかった。警察は柵を設けて、ほぼ1kmの距離で野次馬の立ち入りを禁じていた。
イタリアの花火製造は、400以上の企業と年に1億ユーロを超える総売上高を誇る(これは実際の50%にすぎず、残りの50%は違法なもので占められている)。INAIL(国立労災保険研究所)のデータによると、1998年から2011年までに、企業における事故の犠牲者は49人だった。これに、2012年の3人と2013年の4人を付け加えなければならない。
この種の事故は、関連企業が集中するイタリア南部で最も多く記録されており、全事故・死者の50%以上を占める。過去4年間で、この分野においては360件の事故があったが、そのうちいくつかは非常に重大で、24人の死者を出した。年平均にすると、実に6人の死者が出ている。
また、家庭用花火による事故も多く──特にクリスマスの祝日の間に起こる──、公安部門のデータによると、 2011年には死者4人、負傷者800人を数えた。
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