国際舛添氏の“うなずき”繰り返し流し 「折れた安倍政権」印象付ける 韓国メディアの狙い垣間見え2014.7.26 00:02

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舛添氏の“うなずき”繰り返し流し 「折れた安倍政権」印象付ける 韓国メディアの狙い垣間見え

2014.7.26 00:02
会談を前に握手する東京都の舛添要一知事と朴槿恵大統領=25日、ソウルの青瓦台(聯合=共同)

会談を前に握手する東京都の舛添要一知事と朴槿恵大統領=25日、ソウルの青瓦台(聯合=共同)

 【ソウル=加藤達也】韓国の聯合ニュースは25日、舛添要一東京都知事が朴槿恵(パク・クネ)大統領との会談で「日韓関係の改善のために努力する」とする安倍晋三首相のメッセージを伝えたことを速報した。韓国メディアの報道からは、安倍政権側が朴政権に折れ、冷え込んだ日韓関係の改善に乗り出しているかのように印象付ける狙いも垣間見える。

 韓国大統領府などによれば、朴氏は、慰安婦問題の解決を求めたほか、「正しい歴史認識」という言葉を頻繁に使い、関係改善のためにはまず、日本側の努力が必要だと指摘。これまで通り、日本側に姿勢の転換を迫った。

 公開された場面で、朴氏は、日韓関係悪化の原因は「一部の日本の政治家の不適切な言動」にあるとの認識を示した上で、日本側に「正しい歴史認識を共有すること」を求めた。

 韓国のテレビはニュースで、舛添氏が背中を丸めて笑顔でうなずきながら、朴氏の話に聞き入る姿を繰り返し流し、朴氏の話に舛添氏が全面的に共感しているかのような印象を際立たせた。会談に同席した別所浩郎駐韓大使は背筋を伸ばし、肯定も否定もしない態度で応じていただけに、舛添氏の“うなずき”は目立った。

 朴氏は、報道陣が退出した後も「正しい歴史認識に基づかなければ、真の意味の信頼関係を築くことは難しく、正しい歴史認識を土台とした真の信頼関係を」と強調し、「正しい歴史認識」に固執した。

 「どの国にも領土と歴史があるが、領土は国民の体であり、歴史は国民の魂だといわれる。魂が傷つけば根本が揺らぐ」との考えも披露し、会談はさしずめ政治哲学の講義の様相を呈した。

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韓国の朴槿恵大統領(右)との会談に臨む東京都の舛添要一知事=25日、ソウルの青瓦台(聯合=共同)
会談に臨む韓国の朴槿恵大統領(右)と東京都の舛添要一知事=25日、ソウルの青瓦台(聯合=共同)
韓国の朴槿恵大統領(右端)と会談する東京都の舛添要一知事(左端)=25日、ソウルの青瓦台(聯合=共同)

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