日本のように豊かな国で金持ちになることは実はそれほど難しいことじゃない。
簡単だ。
例えば年収300万円といえば日本では決して高いとはいえない所得だが、この年収は地球上の全人口の上位10%の位置に値する。
世の中不平等だ。だけれどどれだけ不平等を嘆いても無意味だ。
なぜなら日本に生まれ日本人として生を受けたこと自体が既得権益だからだ。
これらの豊かさを享受するためにその他の国の人間に比べ何か特別努力したわけでもない。ほとんどの日本人がそうだろう。
ただたんに運が良かっただけのことだ。
ただたんに生まれた場所とタイミングが良かっただけのことだ。
いわば配牌の時点で既にあがっているようなもの。
カードが配られた時点でロイヤルストレートフラッシュ。
そんな恵まれた人間がいくら不平等を嘆いてたってなんの説得力もない。時間の無駄だ。
世界は自分を中心に回っているわけではないのだ。
では大多数の日本人が「お金が貯まらない」「豊かになれない」と感じているのはなぜだろうか。
ひとつはメディアがつくる「幸せな家族の基準」が高くなりすぎているからだろう。
日本は収入も多いが、人並みに暮らそうと思うととてもコストがかかる国だ。
したがって、収入が増やせないなら「何を諦めるか」を考えるべきだ。
一番効率がいいのは、節約してできるだけ早い段階でまとまったお金をつくり、それを運用で増やす方法だ。
5%複利で運用すると15年で元金が2倍になると考えると、30代、40代で3000万円くらい資産を持っていれば、15年後には6000万円になる。
複利の力はかくも絶大だ。
同じ時点から1万円ずつ貯金をスタートする人とでは、15年後の差はとてつもなく大きなものになる。