川口敦子、東岡徹=ソウル、松井望美
2014年7月25日21時47分
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は25日、ソウルの大統領府で東京都の舛添要一知事と会談した。舛添氏は安倍晋三首相からの「関係改善に努力する」というメッセージを伝えたが、朴氏は歴史認識問題で対応を改めるよう求め、冷え切った日韓関係の打開につながる前向きな発言は引き出せなかった。
朴氏は約40分間の会談の冒頭で、日韓関係の現状について「政治的な困難で国民の心も遠ざかっていくようで残念だ」と述べた。そのうえで「(日本の)一部政治家の不適切な言動で困難がのしかかっている」として、舛添氏に「正しい歴史認識を共有しながら両国が安定的に関係を発展させていけるよう力を尽くしてもらいたい」と要請。慰安婦問題にも触れ、「誠意ある努力で解決することを期待している」と述べた。
韓国大統領府によると、舛添氏は「日韓関係改善のために努力する」という安倍氏のメッセージを伝えた。朴氏は「正しい歴史認識が基礎になければ、真の信頼関係をつくるのは難しい」などと答えた。
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朝日新聞国際報道部
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