ドラクエに甘やかされきったわたしたちがDQ10(3DS)発売までにやっておくべきソフトは「ペルソナQ」でFA !!

ドラクエ3以来、ドラクエシリーズを格別に愛している(しかし大体は割愛して話す)

 若くも年老いてもいない1984年生まれのゲーム大好きのわたくし、ご多分に漏れずゲーマーの両親。毎朝テレビをつければ、消し忘れの深夜ゲームの跡*1スーパーマリオブラザーズ2のゲームオーバー画面。父親が何面までクリアしたのかを確認しツインファミコンの電源を消すところから、一日は始まる。両親は自営業だったため夜は家にこどもしかおらず、つまりはテレビゲーム寝押ちで、一日が終わる。テレビゲームに始まりテレビゲームに終わる。なんて幸せだろうか。*2

 一番古い記憶の中のゲームは、マリオ2とメトロクロスとアイスホッケーだ。これが一番古い記憶の中のRPGとなると、ドラクエ3だと思われる。確証は無い。なぜならドラクエ1もドラクエ2も我が家にはあったのであり着手した順序など分からないからことからそのような曖昧さを残すわけだが、しかしひらがなが書けなかったわたしが最初にプレイをしたのはやはりドラクエ3だろうと予測される。うむ。予測の中の記憶の中の一番古いRPG、それはドラクエ3だ。

 その後、いろいろなRPGに触れた。それでもやはり他のドラクエファン同様、ドラクエシリーズにかける思いは、あくまで別格であると感じている。だがそれは本エントリの主旨からずれてそれだけで一本エントリが書けそうな勢いなので、泣く泣く割愛させていただく。下の写真からも分かるようにちゃんとドラクエシリーズはわたしのゲームコレクションケース(RPG編)の中でも最上級の位置に鎮座している。愛しているのだ*3

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「レベルを上げて物理で殴ればいい」*4

 さて、ドラクエ好きはドラクエが好きなだけではなくドラクエに甘やかされまくっていることを自覚しなければならない。ドラクエがいかにプレイヤーを甘やかしているかについては、世界樹の迷宮女神転生、ペルソナなどのATLUSRPGを30分やってみれば分かる。様々な点においてユーザに優しく、甘やかしてくれる仕様であることは、しかし、ドラクエの最大の美点でもある。一見さんを断らない敷居の低さ、あくまでストーリーやキャラクター、ゲームシステムを楽しんでもらいたいという開発陣のホスピタリティ。

 だがそれでもやはり甘やかしすぎであると言わざるを得ない。その最たるは、大体のシリーズでは「レベルを上げて物理で殴れば」ボスにすら勝ててしまうところにある。
 もちろん、物理で殴るばかりでは時間と気力も必要だ。そこでドラクエシリーズは、泣く子も黙る最強スキルを用意してくれている。この特技さえ身につければ、ボスも地道に倒せる。そう、この特技こそが、ドラクエの甘やかしの最たるものだと、わたしは声を大にして言いたい。*5

 

ドラクエ7の場合

 さてここから一例として、わたしのドラクエ7の一場面をお見せしていきたい。驚嘆と感嘆にむせび泣くことうけあいだ。



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 プレイ時間は84時間と、ドラクエ7の全クリに際して要した時間としては標準ではなかろうか。
 さて、パーティである。


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 主人公・ガボ・メルビンマリベルという一般的なパーティ編成だ。職業は、ゴッドハンド・ゴッドハンド・ゆうしゃ・ゴッドハンドである。よく分からない人はよく分からないだろうが、とりあえず読み飛ばしていただければいい。

 さて、ここから先は、おそらくドラクエ7を完遂した全暇の民であれば想像には難くないだろう。
 わたしはこのパーティで、どのような戦い方をするのか。



 「たたかう」→「とくぎ」→

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 しんくう波!!!!


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 全員で


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 しんくう波!!!!


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 海でも


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 火山でも


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 効かなくても


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 とにかくみんなで、しんくう波!!!!


これじゃいかん

 これじゃいかんよ、ママン。これじゃいかんのよ、パパン。
 たしかに楽だよ? たしかに有効だよ? たしかに勝てるよ、しかしだよ!!!?

 ゲーム好きがただしんくう波を無分別に放つだけでゲーム好きを名乗れるだろうか。それはパチンコと何が変わるのだろうか。いや、違う!違うよ!こうストーリーが楽しいんだよ、RPGは!
 しかしこのような叫びもかかる写真を前にしては既に説得力に乏しく、しんくう波を無秩序に繰り返すだけあって判断力はもとより皆無である。

ドラクエ103DSで出るという話だ

ドラゴンクエストX オンライン

ドラゴンクエストX オンライン

 さて、そんな心配をよそに、ドラクエ103DS版で我が家にやってくることが決まった。9月である。
 しかし不安がある。とてつもない懸念事項がある。ドラクエ10はMMOだ。仮想空間に常にドラクエの世界が広がっていて、時間がきちんと流れていて、そこには他人が存在してそれぞれにきちんとプレイヤーと紐付き息づいている。つまり、対人コミュニケーションが必要なように見受けられる。違うならいいが違わないなら困る。

 よくTwitterのフォロイーさんも「チムメンチムメン」呟いており、おそらくチームメンバーではなかろうかと類推するがつまり、そこには他者とのコミュニケーションが発生しており、まてまてなぜゲームでまで他人と協力しなければならないのよ、いやでも協力プレイって基本的には超楽しいじゃんだって駄菓子屋でやったファイナルファイトを思い出してご覧よ*6、みんなで集まってやったくにおくんを思い出してご覧よ、スマブラだってマリオカートだってぷよぷよだって、他人と競ったり協力したりするのは超楽しいじゃん、そうだよ、そうなのよ、じゃあ前向きに考えようよ、つまり、

 つまり、他人とプレイするにあたっては、常に全員が「しんくう波」を使える職業では当然ないし、ましてそんなつまらない戦い方を好む人がわざわざMMOで他人とチームを組んでプレイするとも思えず、そうしたプレイは所詮邪道、敬遠されるべき非道の業。そう、わたしはいま、戦い方を変えねばならない。*7

DQ10に向けてドラクエに甘やかされ勢が意識すべき3つのこと

マップを意識する

 まずマップを意識することが重要だろう。
 地図やダンジョンマップが無くても、自分でマッピングするくらいの気概が必要だ。多分そうだ。なぜかというと、ドラクエ103DS)の下画面を見る限り、WiiUゲームパッドのZボタン周りの代わりになっており、これまで3DSやDSでプレイしてきたドラクエのように、常に地図が表示されている世界ではないような気がするのだ。
 ことドラクエ7リメイク版においては、地図を手に入れる必要も無く常に下画面に表示され、ダンジョンに入れば勝手にダンジョンマップが表示され、道に迷うことも無く常に快適なゲームの旅を過ごすことができた。しかしおそらくドラクエ10ではそうはいくまい。これは、頭の中のマップ能力を鍛えておく必要がありそうだ。

スキルと属性を意識する

 また、チームを組んで戦うからには、せめて自分自身の職業とスキル、つまり専門性を意識しよう!*8
 そして敵の属性を知り、有効な攻撃を見極め、華麗にチーム?に貢献して、なんとか認めてもらいたい!せめて!ゲームの世界でくらいは、お願い!!


それらの練習としてのペルソナQ

 そこでわたしも含め「ドラクエに甘やかされた勢」である全暇かつ自意識過剰の民に、この「ペルソナQ」というソフトをプレイすることの意義を説きたい。


PQ - ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス - 公式サイトPQ - ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス - 公式サイト

ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス

ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス


 消えたと思われたあのATLUSが、渾身の最新作を引っさげて戻ってきた。それがこの「ペルソナQ」だ。まさかの「ペルソナ」+「世界樹の迷宮*9である。

 このペルソナQは、先ほどあげた3つの要素「スキル」「属性」「マッピング」を意識するにはうってつけのソフトと言える。

マッピングを意識する要素

 SQシリーズでは、迷宮を進んで行くにあたり、自分でマップを作成することが必要になる。本作でも同様だ。

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マッピングしないと迷う

 SQシリーズと同様、ペルソナQは一人称視点で進む。


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 フィールド上でプレイヤーは、十字キーとLRを用い、次の操作をできる。というかそれしかできない。

  • ↑:前に進む
  • →:右に向きを変える
  • ←:左に向きを変える
  • ↓:(正面を向いたまま)後ろに下がる
  • L :(正面を向いたまま)左に進む
  • R :(正面を向いたまま)右に進む


 たとえば、上の場面「↑」を押下すると、前に一歩進んで、次のように目の前のドアが眼前に迫る。


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 ここから、「←」をおいて身体の向きを左に変えると、次のように左側が正面になった視点に切り替わる。


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 このように、表示される画は常に自分の目の前の場面だけだ。そして下画面に、自分が作成したマップが表示され、現在地がそこに示される。


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 プレイヤーはこの地図が無ければ、迷宮全体を俯瞰で見ることができない。マッピングはそれだけ重要なのだ。

マッピングする内容がストーリー攻略の肝

 世界樹の迷宮シリーズ同様、本作では下画面にプレイヤーがマップを書いていくことで迷宮の全容を理解し、謎解きをしていく必要がある。
 すべてを完璧に記載する必要は無いが、どのような情報を記録し参照するかで、ストーリー攻略の難易度は大きく変わる。たとえばたいまつに火を点す必要があるとき、かがり火の位置を一つでも書き漏らしていたら、クリアする難易度が格段に上がる。たとえば通り抜けられる壁を一つ書き損じただけで、次に進むべきルートを見失い、フロア全体をまた位置から見直さなければならなくなる。

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 こうしたことからも、マップ感を養うには、もってこいのソフトなのだ。

スキルと属性を意識する要素

そもそも敵が強すぎる

 敵が強すぎて、レベルを上げて物理で殴ってもやられる。
 そのため、自分のキャラクターの使えるスキルをいやでも意識しなければならない。とくに「タルンダ(敵の攻撃力を下げる*10)」「ラクタンダ(敵の防御力を下げる*11)」などの補助スキルを有効に活用しないと、戦闘が長引きすぎて、自分のHPがいくらあっても足りない。

属性攻撃をしないとすぐにSPが無くなる

 ペルソナシリーズでは、かならず敵に得意な属性と苦手な属性が決められており、過去に戦った敵であればその弱点は戦闘時に随時確認することができる。

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 弱点となる属性攻撃を行うと、その攻撃を行ったキャラクターが「boost」状態となり、次の攻撃で「HP」や「SP」を消費せずにスキルを使用することができるようになる。

<例:魔弾の砲座>

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 魔弾の砲座は火炎属性に弱いことが分かる。


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 そこで、火炎属性の攻撃を仕掛けてみると、


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 弱点であったことが画面に示され、


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 この攻撃を行ったキャラクターが「boost」状態になる。
 このboost状態を維持したまま、次のターンを迎えると*12


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 次の攻撃はノーコストでスキルを使うことができる。
 キャラクターのHPやSPに対して、一回のスキルに要するコストが大きめに設定されているため、この「boost」を利用しないとすぐにHPかSPが切れてしまう。そのため、プレイヤーはいやでも「属性」を意識するようになる。

属性攻撃をすることで、総攻撃やペルソナカード取得などの確率があがる

 また、ターンエンド時にboost状態のキャラクターが多数要る場合、「総攻撃チャンス」といって、ノーコストで全体に大ダメージを与えることができる。

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 さらに、戦闘終了時にboost状態のキャラクターが多い程、ペルソナカードを取得する確率があがる。


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 このカードを沢山集めて合体させ、強いペルソナを作っていくので、boostを意識することはとても重要だ。

こうしてスキルや属性意識を高めればよい

 だが、弱点が無い敵もいる。


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 画像では分かりにくいが、とにかくこいつは弱点となる属性がない。
 そうした場合は、とにかくここでも


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 真空波!!!!


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 クリティカル率がやたら高い*13


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 真空波!!!!
 

その他 〜ペルソナ+世界樹の迷宮であること〜

 もちろんこの「ペルソナQ」は、ドラクエ10の練習のためだけにプレイされるようなソフトではなく、ペルソナの要素・世界樹の迷宮の要素をうまく融合させた、大変面白い沢山の要素があるゲームだ。言わなくても分かってくれると信じているが、しかしそれも不親切なので、少しだけご紹介したい。

ストーリーはwikiなどでざっくり掴んでおけばOK

ペルソナ3 - Wikipediaペルソナ3 - Wikipedia

ペルソナ4 - Wikipediaペルソナ4 - Wikipedia

難易度は他のSQシリーズに比べれば低め

 レベルアップに伴うスキル値の割り振りなども無く、これまでSQシリーズで挫折した経験があってもなんとか完走できる程度の難易度ではないかと思われる。
 また、ペルソナシリーズでは主人公が戦闘不能になると否応無く前回セーブ状態に戻されてしまった。これが結構くせ者であり、なくなくゆかりを見殺しにした経験は、誰しも少なくあるまい。女子をこそ助けたいのに、まったく。しかし本作では、パーティ全員が戦闘不能にならなければ戦闘を続行できる。また、万が一戦闘不能になった場合、アイテムやステータス等は前回セーブ時点に戻されるが、マッピングした情報は消去されない。これは結構有り難い。

ペルソナシリーズとして!

 ペルソナシリーズの魅力は、なんといってもペルソナ合体をして強いペルソナを生み出していくことだ。SQシリーズのゲームシステムを採用しつつ、ペルソナを冠するだけあってこの要素は当然きちんと残してある。


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 しかし、ドラクエ甘やかされ勢にとっては、この「ペルソナ合体」がくせ者だ。いったいどうやってどいつを合体させればよいのか、勝手が分からない。
 このペルソナQでは「検索合体」というすばらしい機能で、このようなわたしたちのぐだついたいかにもコミュ障な悩みを解消してくれる*14

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 この機能を使うと、今現在のレベルで生み出すことのできるペルソナと、その合体の内容を示してくれるのだ。


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 これによってプレイヤーは、消したくないペルソナに気をつけて、この機能を用いてどんどんペルソナを生み出していけばいい。これは楽チン。

ストーリー脇のお楽しみ

 他のペルソナシリーズ同様、学校生活やベルベットルームからの「依頼」(サブクエスト)などもあり、かなり盛りだくさんの内容となっている。
 わたしは現在ラスボスに1回やられて意気消沈しているところであるが、結構サクサク余計なことをせず進めても60時間かかっている。


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 全キャラ使いこなす等、凝ろうと思えばいくらでも凝れる、そんなソフトだ。

他にもいろんな要素があってとにかくオススメです*15

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 やろう!みんな!



 いや、明日頑張ります!絶対です!!

↓詰んで放置してるやつ↓

新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女

新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女


 

*1:大人の悲哀

*2:しかしよく考えると今と大差無かった

*3:PS2持ってなくてドラクエ8やったことないとか言えない…

*4:KOTY2010参照:2010年 大賞 - クソゲーオブザイヤーWiki

*5:いつも助かっております、ありがたや、ありがたや

*6:相馬屋

*7:なんかかっこいい

*8:まさに職業!

*9:世界樹の迷宮は略称がSQなのです(Sekaiju no meiQ)

*10:たるんだ?

*11:落胆だ?

*12:この事例では迎えられなかったので、別キャラの画像で済みません

*13:クリティカルでもboostになります

*14:お前の目の前の箱はなんのために存在してんだよggrks(自爆)

*15:ペルソナの意味、敵シャドウの持つ意味など考えると本当に奥が深いゲームですよ