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      地下水BPの効果は限定的か

      地下水BPの効果は限定的か

      東京電力福島第一原発の汚染水対策の柱の1つ「地下水バイパス」によって、この2か月間の地下水の水位の低下は、最大で10センチにとどまっていることがわかりました。
      東京電力は、雨水の影響が大きいとみて、追加の対策を急ぐことにしています。
      福島第一原発では、建屋に流れ込む地下水の影響で、高濃度の汚染水が1日およそ400トンのペースで増えていることから、ことし5月から、地下水を上流側でくみ上げて海に放出する、地下水バイパスが行われています。
      この地下水バイパスの効果について、東京電力は、25日に開かれた経済産業省の有識者会議で、原子炉建屋から、70メートルから150メートル離れた3つの井戸の水位の下がり方が、最大で10センチ程度にとどまっていると報告しました。
      これに対して専門家などからは、「この状態が続くのであれば、効果は限定的としか言いようがない」とか、「福島県の漁業者は、大きな効果を期待して地下水バイパスを受け入れた。建屋への流入量がどれくらい減っているかを、きちんと評価すべきだ」といった批判が相次ぎました。
      東京電力は、建屋に流れ込む地下水をどれだけ減らせたか、今後、評価するとともに、敷地内に降る雨が効果を妨げているとして、今年度中に、山側の地面の大部分をアスファルトなどで覆って、雨水の浸透を防ぐ対策を急ぎたいとしています。

      07月25日 20時39分