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アギレ監督就任決定、“多彩な引き出し”で日本代表が変わる!

2014年7月25日6時5分  スポーツ報知

 日本サッカー協会は24日、日本代表の新指揮官として、元メキシコ代表監督のハビエル・アギレ氏(55)と合意したと発表した。18年ロシアW杯を見据えた2年オプション付きの2年契約で、推定年俸は150万ユーロ(約2億1000万円)。原博実専務理事は「引き出しの多さ」に期待を込めた。8月10日前後に来日予定で、9月5日のウルグアイ戦から指揮を執る。

 ブラジルW杯で1次リーグ敗退が決まった6月24日のコロンビア戦からちょうど1か月、アギレ氏の就任が正式発表された。22日(日本時間23日)に合意に達し、この日の日本協会理事会で承認された。北米で交渉に当たっていた原専務理事は「気持ちの強い人。スペインでは降格寸前のクラブを立て直すなど引き出しも多い。うまくいかない時も踏ん張れるような勝負強さを植え付けてほしい」と期待を込めた。

 この「引き出しの多さ」こそ、現在の日本代表に最も必要とされる部分だ。アギレ氏は日本と同様に小柄な選手が多いメキシコ代表監督として、持ち味の技巧を前面に出し、2度のW杯16強進出を実現。弱小クラブを率いたスペインでは速攻主体で格上に挑んだ。一方、日本人的な優しさを持つザッケローニ前監督はブラジルW杯で不調の本田圭佑と心中。「自分たちのサッカー」に固執し、采配もブレて惨敗した。こうした反省を踏まえ、選手には精神的な強さや激しさを求めていく。

 原専務理事は10年南アW杯後の新監督候補にアギレ氏が入っていたことを認めた。5年越しの“恋人”獲得へ、5月から代理人を通さずに直接交渉を続けた。「前回があったから今回がある」と成果を強調。交渉の過程では日本代表のブラジルW杯での戦い方にも話が及び、アギレ氏は「テクニックのある選手は多いが、強さや試合の経験が足りない。日本人のポテンシャルはこんなもんじゃない。オレの経験を伝えていきたい」と熱っぽく語ったという。

 今後は就労ビザが取れ次第来日し、就任会見後はそのまま日本で家族とともに生活する。初陣となる9月5日のウルグアイ戦までは時間が少なく、Jリーグの視察機会も限られるが「(代表候補選手の)ビデオを送ってほしい」と“予習”の準備をしているという。過去最高のW杯8強を目指し、アギレ・ジャパンは戦う姿勢を取り続ける。(岩崎 敦)

 ◆ハビエル・アギレ(Javier Aguirre)1958年12月1日、メキシコ市生まれ。55歳。両親はスペインから移住したバスク系メキシコ人。現役時代はMFで自国開催の86年W杯8強。95年に母国のアトランテで監督を始め、02、10年W杯ではメキシコ代表をともに16強に導く。スペインでは昨季14位だったエスパニョールなど、1部の4クラブを指揮。エスパニョール時代の年俸は200万ドル(約2億円)。

SAMURAI BLUE
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