2014-07-25

はてなブックマークのおかげで高学歴になれた

中学2年の頃、俺の成績は散々なものだった。

恐らく中の下くらい。全体の成績が開示されていないので確かなことは言えないが、大体そのラインだろうという憶測は充分出来た。

学習塾には行っていたものの、自習という習慣がまずさっぱり身についていない、知識を吸収しようという前向きな姿勢でもない。

このままでは高校受験が危ない。

 

そんな時にはてなブックマーク存在を知った。

中学3年になってから偶然見つけたそのサイトで、俺はそこにある圧倒的な「知の世界」に衝撃を受けた。「ネット上にはこれほどまでに素晴らしい記事があるのか!」と。

インターネットといえばゲーム攻略サイトバカFLASHサイトかだった当時の俺には、膨大な実用的記事(後のライフハック系記事)と、知的好奇心をくすぐる記事を連発する書き手(後のアルファブロガー)の存在に大きくカルチャーショックを受け、毎日、目から鱗を流していた。

図書館にあるような教養系の書物に書かれてたり、毎日教師が話しているような「役に立つだろうけど退屈な話」、それが「役に立つししかもめちゃくちゃ面白い話」という形態で、何百という記事としてそこの存在していたのだ。

読む。ひたすら読み込みまくる。それまでやっていたゲームもあまりやらなくなり、代わりにはてブ有用な記事を漁る時間が長くなった。

当時のはてブは今のようなステマ記事や下らない2chまとめサイト系記事が全然無く、知性濃度の高い場所だったことも大きかった。

はてブ検索をかけると、有用勉強方法記事や英語学習法の記事、モチベーション維持のための記事が山ほど出てきた。

それをまったくの無料で利用出来ることのインパクトの大きさたるや、それまでに通っていた学習塾存在意義が個人的にゼロに感じられるほどのものだった。しかも、塾は金を払ってさえいるというのに…

また、はてブでは、それまで漠然とした世界に過ぎなかった「大学生活」や「社会生活」について、中3の子供でもよく理解出来るような良質な記事に出会えた。そのため、中3の時点で大学と、その延長にある社会にはっきりとした輪郭を感じることが出来、「何のために勉強するのか」が強い実感を伴って理解出来た。

「良い大学に行くためには、良い高校に行くのが一番良い」ということ。親にそれまで散々言われていたことが、ようやく頭の中ではっきりとした像として結実し、明瞭な目標となった瞬間だった。

 

それから俺は変わった。

 

自習態度が身に付き、授業中も貪欲に知識を吸収した。

はてブライフハック記事で知った「勉強時間を逐一記録すること」を実践したことで、勉強ゲームレベル上げのように思えた。右肩上がりに上がりまくる累積勉強時間グラフを眺めてはニヤニヤし、「俺はこれだけ確かに勉強した!」という実感は心地の良いもので、実際、可視化された勉強時間に比例して成績も上がっていった。

成績が上がると、教師も、そして親も俺に対して良い反応を示してくれ、友達の俺を見る目も如実に変わった。

俺は、「やっているだけで周囲の何もかもが俺の存在自体を全肯定してくれる」勉強というものますます好きになった。

 

そのままトントン拍子に県内トップ進学校に進み、大学旧帝大に受かった。

東大京大に届かなかったのは残念だったが、さすがにそこは生まれ持った頭の良さが必要不可欠なのだろう。

はてな村民なら誰もが一度は惹かれる東大合格ありむーのようになれなかったのは残念だったが、それはともかくとして、俺のような平凡な人間旧帝大にまで行けたのは、まず間違いなく、はてブ勉強意欲を呼び起こされ、ブーストしてくれたおかげだった。

 

ありがとうはてなブックマーク

はてブ日本ネット存在することで、俺のように勉強覚醒する若い子は実は結構いると思う。

これからも存続してくれ、はてなブックマーク

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