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日本生息のすべてのちょうを展示
7月25日 15時10分

日本生息のすべてのちょうを展示
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日本に生息するすべてのちょうの標本を展示する初めての催しが、東京大学の博物館で開かれています。

この展示会は、身近な昆虫、ちょうを通じて環境の変化や生物の多様性について考えようと開かれました。
会場の東京・目黒区の東京大学駒場キャンパスにある駒場博物館には、日本に生息しているとされている242種類すべてのちょうの標本が、初めて展示されています。
中でも、昭和48年に熊本県で発見されたゴイシツバメシジミは、発見後すぐに天然記念物に指定されたため、得られた標本がほとんどなく、宮崎県以外では初めての展示です。
また、小笠原諸島に生息するオガサワラシジミや、今では広島県にしかいないヒョウモンモドキなど、絶滅の危険が非常に高くほとんど見ることができなくなった珍しいちょうも展示されています。
このほか、人の手によって国内に持ち込まれて、急速に分布を拡大しているアカボシゴマダラなどの外来種の標本や、絶滅危惧種に指定されているオオウラギンヒョウモンが、かつて東京にも生息していた証拠となるおよそ130年前の貴重な標本も展示されています。
展示会を企画した東京大学総合研究博物館の矢後勝也助教は、「身近なちょうに注意を払うことで、身の回りの環境の変化に関心を持ってほしい」と話しています。

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