東北大学 学生寮全員に退寮通告

7月25日 14時12分

学生寮で飲酒に伴う問題行為が続いているとして、東北大学は、仙台市青葉区にある１、２年生用の学生寮に住む学生１００人余り全員に対し退寮するよう通告しました。
これに対し学生側は「『全員退去』は強引だ」と反発しています。

東北大学の「明善寮」は、仙台市青葉区上杉にある１、２年生の男子学生およそ１１０人が暮らす学生寮です。
東北大学は、この寮で未成年の飲酒や酒の強要といった飲酒に伴う問題行為があったとして、ことし４月下旬に寮内での飲酒を禁止しましたが、それ以降も飲酒に伴う問題行為が続いているとして、今月１５日に学生全員に対し９月までに退寮するよう通告しました。
東北大学の学生支援を担当する東谷篤志教授は「悪習を根絶するためには飲まない人も含め全員の退去が必要だと考えた。生活が苦しい学生にはほかの寮に入居してもらうなど負担をかけないように努める」と話しています。
これに対し寮の運営をしている学生の金子駿斗さんは「お酒を飲んでいない学生もいて『全員退去』というのは強引だ。通告も突然で驚いている」と話しています。
東北大学は明善寮の改修を行ったうえで、改めて来年４月から入寮する学生を募集するということで、いったん退去した学生でも問題行為をしていない場合、対象にするということです。