シンゾースレイヤー

◆知性と正義感が武器……だった

「知性と正義感を唯一の武器とする非暴力ネット・ジャーナリスト」。
この理想と現実との乖離が顕著な肩書は、リチャード氏が夢源樹のトークイベントに出た際につけていたものである。

これ以前に「非暴力」という肩書をつけていた記憶はないが、リチャード氏の活動は武力に頼ることなく「ユダヤ金融資本」を倒すことであったのは確かである。
リチャード氏は金融ユダヤ人の企みを先読みし、それをネットで先回りして公開し、世界中に拡散することで敵の動きを封じると豪語してきたし、一台のPCだけで銃弾を使うことなく、戦争に勝利することができるとも言っていた。

武器を使わず、情報ツールを駆使するだけで世の中を平和にできるというのは、なんだか誰にでもできそうな手軽さがあるし、完全無欠で潔癖とすら言えるかもしれないレベルの平和を希求する人たちにとっては、一つの魅力だろう。

しかし、このリチャード氏の平和な戦闘方法が放棄されつつある。

不正選挙のころに「戦争状態」を宣言し、党員や支持者たちを違法(と言っても軽犯罪レベル)な活動へと駆り立てていった過激化を見せていたが、今回は自衛隊に武力による政府の打倒を提唱し始めたのだ。

 

◆集団的自衛権

安倍政権が閣議決定した集団的自衛権行使容認が、リチャード氏からポリシーを忘れさせた原因である。

集団的自衛権の行使容認を受け、リチャード氏は「もはや戦争はいつでも起こせることになりました」、「創価学会のバカの皆さん、偽票を書いたあなた方のおかげで、あなた方の息子や孫が無駄に死にます」などと書きだし、巷にいる「集団的自衛権の行使容認→徴兵制復活」というむちゃくちゃな論法を引っ提げている人たちとあまり差のない状態である(どっちか「堕ちた」のかは不明)。

前々から日・中・朝・韓・米のトップはユダヤ金融資本の手先だったはずだから、集団的自衛権がなくっても戦争を起こせそうなものである。
これまで戦争が起こせなかったのに、集団的自衛権が容認されたら戦争が起こせるようになるという、その差が全く謎である。

ともかくこの事態に対してリチャード氏は強烈な反応を見せており、そのためかこれまでの行動パターンからは外れる発言をしている。

新宿南口で男性が焼身自殺図る 「集団的自衛権の行使容認に反対」演説後』の記事では以下のように書いている。

新宿駅焼身自殺未遂、情報求めます。
安倍偽総理の蛮行に対してついに実力行使が始まりましたね。
あすは大規模な反安倍政権デモもあるようで。
安倍さん、テロというものは完全には防げないものですが…..最善を尽くしてください。

焼身自殺未遂をした人や反安倍政権デモを行おうという人をテロリスト扱いである。
まあ、他人に向けたものであろうと自分に向けたものであろうと、暴力で願望を押し付けようとした焼身自殺はある意味テロリズムに通じるものがあるが、そのテロ行為を容認しようとするリチャード氏の態度はこれまでとは異なっている。

これまで、リチャード氏は様々なデモ活動に対して否定的であった。
小沢一郎擁護デモや、反原発デモなど、彼の政治的な信条とほぼ同じ方向性のものであっても、独立党やリチャード氏自身が参加せずにいた。
いずれの場合においても、「デモを過激化→ 暴動 → 鎮圧のための強権政府の誕生 → 不都合な人間の抹殺&戦争」というゴールデンパターンで拒絶を示してきたにもかかわらず、今回はデモからテロへの発展を期待している。

ただこの時点でリチャード氏の頭にあったのは、政府を暴力でどうにかするという発想ではなかった可能性もある。

 

◆「シンゾー死すべし、慈悲はない」

新宿南口で男性が焼身自殺図る 「集団的自衛権の行使容認に反対」演説後』からそれほど時間をおかずに書かれた『全国の安倍晋三が大嫌いな皆さんへ』や、『日本はもはや法治国家ではない。ユダ治国家である。』の記事を読んでいると、いずれの文章でもとにかく安倍晋三の死を望む願望が強く出ている。

全国の安倍晋三が大嫌いな皆さんへ』では言わずもがな呪殺を呼び掛けているし、『日本はもはや法治国家ではない。ユダ治国家である。』では「安倍への批判を集めておいて暗殺して、反動を利用して煩い人物を拘束して黙らせるなんていう手口、使います?後がない、ユダ金さん。」という文章が書かれており、安倍晋三は死に役である。

そしてこの後に書かれた、自衛隊へ呼びかけた記事『自衛隊の諸君は、銃口を安倍晋三に向けよ。』でも、「安倍を抹殺すれば、戦争は阻止できる」と書いており、政府を武力で抑え込むとかなんとかいうより、安倍晋三への敵意が前面に出ている。

この後に書かれた『今後は、自衛隊の諸君への「啓蒙活動」が肝要になってくると思われます。』、『爽やかな朝です。』、『非合法の政権を国軍である自衛隊が武力で鎮圧するのはどこも間違っていない。』あたりは少し頭が冷えたのか、安倍晋三への殺意ではなく不正な政府を打倒するために、自衛隊の武力行使を求める姿勢を見せている。

安倍憎しの個人的な感情が最初で、その後に不正な政府の打倒という路線へ修正し、感情的な物言いを取り繕ったのではないかと思われる。

いずれにしても、武力に頼ることなく世界的な平和を実現しようという理想を忘れて、思い通りにならない現実に対して感情任せに怒りを見せている「知的精鋭」のリーダーの姿がそこにはあった。

この知性とか理性とかを放棄した、感情優先の態度をさらに取り繕うためか、リチャード氏は『安倍晋三不正選挙偽総理の「罪状」を明確にしておく必要があります。』では、法にのっとった裁きによって安倍晋三に死んでほしいという心情を吐露している。

 

要するに、彼は死んでほしいのである。
自分に従わないもの、敵対するものに。

彼の中での「非暴力」とは、「自分の手を汚さない」という程度のことなのかもしれない。

 

【おまけ】

ということで、再審請求です。今度は最高裁の法廷でミュージカルの上演です。ワクワクですね。』の記事では、判事たちに死んでほしいようである。

ユダヤ権力は必ず失権し糾弾されます、。司法に巣食うごろつきのみなさんも同様に白日のもとに引き出され、国民の前で断罪されます。国民の怒りがあなた方の首を胴体から切り離します。
その日が楽しみですね、小貫芳信、千葉勝美、鬼丸かおる、山本庸幸さん。


《参考記事》

新宿南口で男性が焼身自殺図る 「集団的自衛権の行使容認に反対」演説後
全国の安倍晋三が大嫌いな皆さんへ
日本はもはや法治国家ではない。ユダ治国家である。
自衛隊の諸君は、銃口を安倍晋三に向けよ。
今後は、自衛隊の諸君への「啓蒙活動」が肝要になってくると思われます。
爽やかな朝です。
非合法の政権を国軍である自衛隊が武力で鎮圧するのはどこも間違っていない。
安倍晋三不正選挙偽総理の「罪状」を明確にしておく必要があります。
ということで、再審請求です。今度は最高裁の法廷でミュージカルの上演です。ワクワクですね。
richardkoshimizu’s blog より)

あれから

最近、リチャード氏に絡んできた人の個人情報をさらし、イタ電を誘発することで撃退した独立党。
当方としてはその個人攻撃に加担するようなことはしたくないので、このブログにおいてはこれ以上触れることは避けようと思う。

今回は、過去に取り上げた話題のその後を紹介。

 

◆独立党HPのあれから

当ブログ『2013年の独立党』『金か誇りか』の記事で言及した、独立党HPについて。

以前の独立党HPは2013年10月ごろから放置されていた状態が続いていたが、ついにリニューアルとなった。
リチャード氏は『リチャードコシミズ独立党サイト リニューアルしました。まだ工事中ですが。』の記事でそのことを報告している。

HPのURLは以前と同じであるが、その見た目は全く異なるものとなっている。

独立党HP

こういってはなんだが、グレードダウンしているとしか言いようがない。

リチャード氏は「シンプルなのが好きです」などと書いているが、好き嫌いというよりも技量不足の感が否めない。

過去にHPを製作し、維持管理を行っていた「デザイナーI」氏は本職でデザインの仕事をやっていたらしいので、その出来栄えはまさに「プロの仕事」と表現するにふさわしいものだったが、あらたに製作をした党員にはそこまでのセンスや技術がなかったのだろう。

「動画ギャラリー」、「講演予定」のリンクはそれぞれ、RKブログの『最近のRK講演動画集です。』『5-6月RK講演会日程』の記事につながっているだけで、かつての「動画ギャラリー」のような専用ページが用意されているわけではない。
また、過去にリチャード氏が制作したHPへのリンクについては存在しておらず、明らかにアクセスできる情報の量が減ってしまっている。

ものすごくしょぼくなってしまったわけだが、これが現在の独立党という組織の持ち合わせている「実力」なのだと理解するべきなのだろう。

【6/1 追記】
『過去の講演動画』と『講演予定』については、ブログ記事へのリンクから脱して、リストが閲覧できる専用ページへと差し替えられ、以前よりはきちんとしたつくりになった。
しかしながら、新規に追加された『会員資格更新』はブログ記事へのリンクだし、『独立党入会案内』については旧HPの専用ページへのリンクとなっている。
「改善するべき余地がある」というよりも、未完成な状態から脱し切れていない状態である。

 

◆STAP細胞のあれから

STAP細胞とMH370便』の記事で言及したSTAP細胞について。

先のブログ記事後の動きとして、理研が再調査の必要なしと結論付け、その根拠も提示したことがあげられる。
それによると、小保方氏は過去に別の論文誌に提出した論文でも画像の加工について指摘を受けていて、「画像の加工が悪いことだとは知らなかった」という言い訳は通用しないこと、実験ノートは杜撰で、8か月の間に4ページ分しか記録がつけられていない箇所もあったことなどが判明している。

正直想像を絶するひどさなのだが、これでもなお世の中には彼女の仕事の成果を信じて疑わない人はいる。
リチャード氏もその一人である。

しかも、リチャード氏はブログ記事の中で、このSTAP細胞の騒動の経過について大して知識を持ち合わせていないことまで露呈してしまった。

それが4月30日に更新された『STAP細胞 小保方さん、再現実験に成功 論文発表後初めて』の記事である。
この記事を読んだとき、あまりのことで一瞬言葉を失ってしまった。

この記事でリチャード氏が見せつけた小保方氏が再現実験に成功したというこのニュースは、3月の頭に流れたニュース。
記者会見の涙を浮かべながら「STAP細胞はあります」といった約1か月前にあたる。

2か月も前のニュースを今更報じて大騒ぎしているのである。
騒動に関する必要な情報は、全て日本語で手に入れることができるというのに、リチャード氏がこの一連の騒動の流れを全く把握していないということに度肝を抜かれてしまった。

「ジャーナリスト」を名乗る人間として恐ろしくやらかしてしまった感が漂うが、リチャード氏は自分の非を決して認めようとはしない。
裏社会に STAP細胞を 潰せと言われて強引に 馬鹿ウヨ使ったけど~』では開き直って恥の上塗りをしている。

2ヶ月前の記事だからなに?忘れて欲しい記事に焦点があたったので焦っていらっしゃるのですか?小保方さんの研究が極めて重大だからこそ、これだけ誹謗中傷ご担当者様が動員されていると理解します。産経が間違って本当のことを報じてしまったので、裏社会は焦って類似記事・ニュースを封印したということではないのですか?
取るに足らない研究成果なら放っておけばいいじゃないですか?なぜ、こんなに執着して気が狂ったように騒ぐのだろう?w なぜ、そんなに結論を急ぐのか?再現実験の成果が世界のあちこちで出てしまう前に潰せとどこかから指令でも出ているのですか?

焦っているのは、2か月前の記事をドヤ顔で発表してツッコミをうけたリチャード氏自身なのだろうが、「敵が焦っている」ということにしてどうにかごまかしたいようである。

 

◆ムーとお仕事のあれから

金か誇りか』で紹介した、ムー関連のお仕事に続報が出てきたので紹介。

RK言説を世に広めることがこの世を救うことになると考えています。』によれば、今度はムー関連のWONDERでベンジャミン・フルフォードと講演会をやるという。

第2回ワンダー・キャンパス ベンジャミン・フルフォード×リチャード・コシミズ 講演会

ベンジャミン・フルフォードもリチャード・コシミズも、911陰謀論から(あっち方面からの)脚光を浴びるようになった人物であるが、最初から商業的にやっていけているベンジャミン氏に対して、今になってようやっとビジネスとしての妥協路線を取り始めたように思われるリチャード氏、かなりはっきりと明暗が分かれている。

リチャード氏は(911陰謀論の時点から)独自の説を強く主張しており、ベンジャミン氏の主張といくつかの共通点はあるだろうが、相違点も少なくない。
こういった人たちと共同で講演なり波風のたたないトークライブをすることは妥協に見えるのだが、それら批判をかわすための弁解をリチャード氏は以下のように述べている。

RK言説を世に広めることがこの世を救うことになると考えています。そのためには、いろんな機会を利用して「RK言説に触れる人を増やす」努力をしていかなくてはならないと考えます。その目的のためには、見識が異なる場合でもメジャーな出版社に出入りしたり、ほかのジャーナリストと交流することもあります。未だRK言説に触れていない層を覚醒させる絶好の機会だからです。

この弁解を読んだ信者が納得するかどうかは別として、一応の説明をしているリチャード氏だが、その割にこの講演会をあまり熱心に紹介していない。
技術の問題もあるのだろうが、リニューアルホームページにも何も出してはいないし、講演会情報をまとめたブログ記事でもこの講演については書いていない。
まあ、ブログにもHPにも訪れるのは基本的には前々からRKを知っている人であるだろうから、そういう人にPRしてもしょうがないと考えているのかもしれないが、それにしてもそっけないものである。

もしかしたらリチャード氏は、独立党員にはあまり会場へ来てほしくないのだろうか?
それは、より多くのベンジャミンファンを魅惑のトークで「転向」させようという野心の顕れであるのかもしれないし、あるいは逆に、自分の支持者をベンジャミン氏に持っていかれることを警戒心からのことかもしれない。
このあたりについては推測ばかりで何とも言えないのが残念である。

ところで、国政選挙にて30万票ぐらい動かせるほど影響力があるという人間が、いまさらムー関連のイベントで新規の「覚醒者」を獲得できると見積もるのはどこかおかしいと思うのだが、その辺の説明はいつかしてもらえるのだろうか?

 


《参考記事》

2013年の独立党
金か誇りか
リチャードコシミズ独立党サイト リニューアルしました。まだ工事中ですが。
最近のRK講演動画集です。
5-6月RK講演会日程
STAP細胞 小保方さん、再現実験に成功 論文発表後初めて
裏社会に STAP細胞を 潰せと言われて強引に 馬鹿ウヨ使ったけど~
richardkoshimizu’s blog より)

小保方氏の実験ノート、8カ月で4ページ 画像切り貼り、「Science」からも指摘 理研「再調査なし」の理由
ITmedia ニュース より)

第2回ワンダー・キャンパス ベンジャミン・フルフォード×リチャード・コシミズ 講演会
WONDER より)

STAP細胞とMH370便

2014年に入り、私の予想通り独立党は対外的にはおとなしく過ごしている。
やはり裁判や条例違反などで大きく派手に動いていた去年と比べると、今年はおとなしい。

とはいえ世の中いろいろと事件は起き、それをリチャード氏がいろいろとがんばって、(自らのユダヤ陰謀論という教義に基づき)解釈をするという図式は変わっていない。

ウクライナの情勢はいつまとめたらいいのかちょっと見当がつかない状態なので、今回はSTAP細胞とマレーシア370便について紹介。

 

STAP細胞騒動

2014年1月末に報じられたSTAP細胞の発見は、日本中が大発見と驚いた。
私も大変な発見があったのだと驚いたし、小保方晴子氏の発見はかつて「生物細胞学の歴史を愚弄している」とコメントされたうえに却下されていたが、証拠の積み重ねによって論文がネイチャーに受理・掲載されたというエピソードに感動をおぼえたものであった。

ところが2月になると、論文の画像に不自然な点があるということがネット上で指摘されはじめた。
私自身はこの時、「疑義が上がっている」ということしか把握していなかったし、「結論に影響しない」というコメントが出ていたこともあって、まだ小保方氏の発見と論文が正当なものであると考えていた。

しかしその後、再現実験で成功していないというニュースを知ったあたりから、かなり風向きが怪しくなってきたと感じた。

私のような門外漢にとっては、常温核融合やN線などの「誤りだとわかったケース」を手本に判断するしかない。
誤りだとわかったケースには「最初に発見した本人のみ、あるいは本人とごく少数の研究者が追試に成功したといっているが、残りのほとんどの研究者が追試に失敗している」という特徴があると私は考えているのだが、STAP細胞においては成功したというケースがないということで、「誤りだとわかったケース」になる可能性があると考えたのである。
その後、3月に小保方氏が再現に成功したという報道が流れてきたが、上記の特徴に書いたとおり本人が再現に成功したというのでは疑念を払しょくするには至らず、「第三者による検証を待ちたい」という感想を抱いただけである。

この後STAP細胞に関する厳しい展開が続き、画像の使い回しや剽窃、共同著者による撤回の呼び掛け、画像データの明らかな不正など、STAP細胞に不利な情報が多量に出てきてしまい、「誤りだとわかったケース」どころでは済まないかもしれないと考えるようになった。
4月9日には小保方氏が会見をひらいたが、「実験ノートは4,5冊あるが今は出せない」「再現実験に成功した第三者がいるが名前は明かせない」といった歯切れの悪さで、疑惑を打ち消すような証拠は登場することがなく、上記のような発言はその場限りの言い逃れにさえ思えた。

また、4月16日には笹井芳樹氏が会見を行ったが、ここにおいて笹井氏はSTAP細胞を仮説のレベルにとどめており、STAP細胞が実在すると断言した小保方氏との隔たりが見られた。

以上が私自身のSTAP細胞に関する認識の変遷である。

 

この事件においてリチャード氏はまず、『小保方博士: しっかし、すごいな、日本人てえのは』と彼女の成果を日本人の民族性とつなぎ合わせて絶賛。
個人あるいはチームの功績を日本人全体のものとしてしまうあたり、実に民族主義者としての「らしさ」が漂っている。
こういう褒め方をする人を見ていると、「日本人」という媒介を通じて自分のすごさとして取り込みたいんじゃないかという穿った見方をしたくなってくる。

このあとSTAP細胞に対する疑義がかなり大きくなってくるまで、リチャード氏はこのテーマに触れていない。
触れたのは3月12日になってから。
STAP細胞:論文撤回なら研究成果が「白紙」に』においてこの話題に触れたと思ったら、ユダヤ陰謀論者全開の文章であった。

「STAP細胞」がユダヤ裏社会に都合の悪いものならば、どんな手口を使っても潰す。
そんな方向で、メディアや(本人も含めた)関係者が動かされている可能性があるかもしれない。

このあと「慎重に見極めたい」と結び、その後の『小保方さんの研究が、クローン人間や癌の治療革命につながるものなら、ユダ金は独占したい、あるいは、封印』の記事でも「結論を急ぐ必要はないと思います。もう少し様子を見守りましょう」と書いている。

ではリチャード氏がどのようにその後判断を下したのかというと、専門家の意見をいくつか読んでみるとか、捏造とされた画像を自分でも探して見てみるとかいったものではなく、メディアでどのような報道がされるのか、自分のブログにどんなコメントがくるのかといった基準で決めていたようである。

STAP細胞騒ぎ』や『小保方氏の過激バッシング報道続々 文春「乱倫な研究室」新潮「捏造にリーチ!」』、『小保方さんネタになると出てくる知らない人達w』の記事では、メディアのおかしい報道や挑発的なコメントなどが存在することを根拠に、この事件に「裏社会」がかかわっている可能性をリチャード氏が考えていることがうかがえる。

しかし、リチャード氏のブログに喧嘩を売ってるとしか思えない挑発的なコメントが来ることなんてそれほど珍しくないだろうし、メディアの報道の仕方については、小保方氏の発見が好意的に報じられていた時から「研究室のムーミン」とか「割烹着」とか、研究成果と関係ない部分ばかりクローズした報道も相当に多かった。
好意的な取り上げ方が中心だったころの「ムーミン」やら「割烹着」といった科学とは無関係な持ち上げ方をする記事からは陰謀を感じ取らずに、「乱倫」だ「寵愛」だの科学とは無関係なバッシング記事から陰謀を感じ取るというのは実にアンバランスである。

そして会見後、『小保方さん会見速報』の記事では、小保方氏に肩入れする党員たちのコメントを羅列し、小保方氏擁護に回る意思を明らかにし、『小保方さんの科学分野での功績は大なるものでしょうが、もうひとつ彼女がなした大きな業績があります。』『小保方さん、人類のために戦ってください。我々もともに戦います。』『小保方さんに読んでいただきたいRKブログ投稿集です。』など、一生懸命小保方氏にエールを送っている。

ネイチャーの論文で提示された証拠がねつ造であるとわかったうえ、具体的な科学的根拠を提示できてない現状では、STAP細胞の実在は全く証明されていない。
しかし、そういった事実から目を反らして「悪い人でないことは一目瞭然」だの「うそをついているように見えない」など、小保方氏の見て自分がどう思ったかという感情で判断している独立党員は、「イメージだけで人を選ぶ」B層丸出しである。

 

マレーシア370便失踪事件

行方不明になり、その後インド洋に墜落したとみられるマレーシア370便。

この事件に関するリチャード氏の各記事は、いろんな説をとりあえず拾い食いをしているような感じで、ブログには様々な説が飛び出し続けている。

リチャード氏のブログから飛び出してきた情報を並べると以下のようになる。

  1. 行方不明になったマレーシア370便は中国の北京に突っ込んで、開催中の全人代で胡錦濤派の幹部が大勢死ぬ陰謀があったかもしれない。
  2. ハイジャックされて中央アジアのどこかに着陸したかもしれない。
  3. マレーシアから南西の位置にあるディエゴ・ガルシア島に行ったかもしれない。
  4. 機長のフライトシミュレーターにディエゴ・ガルシアのデータがあり、着陸の練習をしていた。
  5. インド洋で発見された残骸は遠隔操縦で洋上に突っ込ませた。
  6. 半導体特許を持つ中国人4人が乗っていた。
  7. イスラエルにMH370便そっくりな飛行機が保管されていた。
  8. MH370便に乗っていた20人の中国人技術者が飛行機を100%見えなくする技術を持っていた。
  9. IBMのエンジニア、フィリップ・ウッド氏がディエゴガルシア島から連絡してきた。
  10. ディエゴ・ガルシア島は在日米軍の指揮下にある。
  11. MH370便の副機長が電話をしたのは、「機が外部から自動操縦されている。ハイジャックだ。」と伝えるため。
  12. MH370便はディエゴ・ガルシア島で乗客を降ろした後インド洋に落とされた。
  13. MH370便がディエゴ・ガルシア島に着陸したという節を否定したのは陰謀の証拠。

行先はコロコロ変わるし、MH370便が狙われた理由も「半導体技術」や「飛行機を100%見えなくする技術」だったりと、落ち着きがない(別に両方狙われたというのでも矛盾はしないけれど)。
また、機長がディエゴ・ガルシア島に着陸している練習をしていたという話と、飛行機が自動操縦でディエゴ・ガルシア島まで移動させられたという話はかみ合っていないようにおもえる。

またリチャード氏が大分引っ張っていた「生存者」、フィリップ・ウッド氏の話についてもツッコミどころが少なくない。
「ウッド氏が生存しており、ディエゴ・ガルシア島から写真付きメールを送ってきた」という話について、リチャード氏のブログでは『MH370の乗客がディエゴガルシア島から連絡してきた!?』『Philip Wood氏がディエゴ・ガルシア島と思われる地点から送信したメール』『Philip Wood氏が送ってきたという真っ黒画像のExif情報。 』『MH370事件:IBMのフィリップ・ウッド氏が携帯電話をかけてきたとされている場所は…. 』などで紹介している。

もちろんこのような話は一般の報道機関は伝えておらず、それだけでもかなり胡散臭い話である。

ウッド氏はディエゴ・ガルシア基地から監禁された状態でメールを送ってきたとのことで、メールには以下のような文章が書かれていたという。

I have been held hostage by unknown military personal after my flight was hijacked (blindfolded). I work for IBM and I have managed to hide my cellphone in my ass during the hijack. I have been separated from the rest of the passengers and I am in a cell. My name is Philip Wood. I think I have been drugged as well and cannot think clearly.
(『Philip Wood氏がディエゴ・ガルシア島と思われる地点から送信したメール』)

英語なので読むのは少々面倒だが、時間をかけて読めば、「飛行機がハイジャックされた後、私は所属不明の軍人に囚われた。私はIBMで働いていて、ハイジャックされている間自分の携帯電話を尻に隠していた。私は残りの乗客から離されていて、小部屋にいる。私の名前はフィリップ・ウッド。私は薬物を投与され、はっきりと思考することができない」というような内容のようだ。

いったいこれは誰にあてたメールなんだろうか?
自分の名前やIBMで働いていることをわざわざ紹介しているのなら、家族や友人ではなさそうである。
緊急時にアドレス帳に入っている相手ではなく、わざわざ名前や勤め先を紹介しなければいけないような、見ず知らずの相手にメッセージを送信したのだろうか?

また、携帯電話を尻に隠したというのもどうなんだろうか。
尻ポケットやお尻の間に挟んだくらいでは、身体検査を受ければすぐに見つかってしまう。
その程度で携帯を隠しおおせるほど迂闊な相手なら、他の乗客も大勢がメールで無事を伝えることができそうである。
とはいえ、肛門に隠すというにはiPhoneは大きすぎる。
人間頑張ればこのような大技もできるのかもしれないが、それにしたってぶっつけ本番ではやれないだろう。
それともウッド氏はそういう特技がある人間だったということなのだろうか?
ハイジャックされた緊張感漂う飛行機内で、そんなコトにおよんだら、即座に発見されて殺されてしまいそうである。

また『Philip Wood氏が送ってきたという真っ黒画像のExif情報。』では、添付されていた真っ黒な画像のメタデータからディエゴ・ガルシア島の座標が出たという話が書かれている。
しかし、上記のような長い文章を書く余裕はあるのに、まともな写真を撮る余裕がないというのもおかしい。
iPhoneにはキーボードがなく、つるつるした画面上に表示されたキーの位置を目で確かめながらうつので、ブラインドタッチはできない。
上記の文章にはスペルミスはなく、文章を書くのに十分な時間がさけているように思える。
にもかかわらず、写真だけはあんな真黒なものしか取れなかったというのは変だろう。

iPhoneはフラッシュもついているのだし、壁でも床でも、なにがしか画面に映っていてもよさそうだ。
ウッド氏自身の顔が写してあれば、それは何より強力な証拠にもなっただろう。

写真はiPhoneをポケットにしまったまま撮ったけど、メールについてはポケットから出してじっくりとスペルチェックをしながら打ったとでもいうのだろうか?

フィリップ・ウッド氏はマレーシア370便搭乗者名簿に名前が載っている実在の人間で、IBMのエンジニアであるということも事実である。
FaceBookには「Finding Philip Wood」というコミュニティがたてられており、彼やほかの乗客たちの生還が真剣に待ち望まれている。

ところがこのコミュニティに、ちらほら陰謀論者たちが姿を見せている。
ウッド氏の恋人 サラがCNNのニュース番組でインタビューを受けたときの動画が同コミュニティで紹介されているのだが、この動画に対して「なぜディエゴ・ガルシアに言及しないんだ」と書き込んでいる人物がいたりするのだ。

「ウッド氏が”ディエゴ・ガルシア島で”生存している」という説を信じる人たちにとって、本当に重要なのはウッド氏の生存ではなく、ディエゴ・ガルシア島、すなわちアメリカ軍の基地で悪がなされているに違いないという確信なのだろう。
ウッド氏のことを真剣に考えられるのなら、文章が誰宛のものなのか、違和感をおぼえてよさそうなものである。

巨悪と戦っているつもりの彼らは「ディエゴ・ガルシア島」をにらむのに夢中になっていて、ウッド氏の生存を切実に望む人たちの足を踏んづけていることになど少しも気づいていないのだろう。

 


《参考記事》
小保方博士: しっかし、すごいな、日本人てえのは
STAP細胞:論文撤回なら研究成果が「白紙」に
小保方さんの研究が、クローン人間や癌の治療革命につながるものなら、ユダ金は独占したい、あるいは、封印
STAP細胞騒ぎ
小保方氏の過激バッシング報道続々 文春「乱倫な研究室」新潮「捏造にリーチ!」
小保方さんネタになると出てくる知らない人達w
、『小保方さん会見速報
小保方さんの科学分野での功績は大なるものでしょうが、もうひとつ彼女がなした大きな業績があります。
小保方さん、人類のために戦ってください。我々もともに戦います。
小保方さんに読んでいただきたいRKブログ投稿集です。

マレーシア航空失踪事件
M航空機:「東トルキスタンイスラム解放軍がマレーシア航空機を乗っ取り、北京の全人代に突っ込んだ。」
もし、マレーシア航空機が全人代を開催中の北京の中枢に突っ込んでいたら….
マレーシア航空機 乗客の携帯電話がつながる状況にある…..
えーこちらがディエゴ・ガルシア島でございまして、米国という国の空軍基地があるみたいです。
MH370機長がディエゴ・ガルシア空港着陸をフライト・シュミレーターで練習していた?
あのーMH370便なんですがモルジブ上空からディエゴ・ガルシア島方面に低空飛行していたのを…..
え、MH370便の残骸が洋上で発見された?
MH370便失踪事件追加情報
MH370失踪事件その後
イスラエルのテルアビブに昨年の11月からMH370便のそっくりさんが保管されていた・・・・・
MH370事件で搭乗していたIT技術者は飛行機を100%見えなくする技術で特許をとっていた?
テルアビブ空港でフライト370クローンの実際の写真
MH370の乗客がディエゴガルシア島から連絡してきた!?
Philip Wood氏がディエゴ・ガルシア島と思われる地点から送信したメール
Philip Wood氏が送ってきたという真っ黒画像のExif情報。
MH370事件:IBMのフィリップ・ウッド氏が携帯電話をかけてきたとされている場所は….
richardkoshimizu’s blog より)

金か誇りか

ウクライナ情勢だなんだと、選挙後も意外に話題のタネに困っていない独立党。
今回はその中でも独立党の台所事情に触れた話を紹介。

 

◆党員諸君にお願いです

昨年、2013年末に当ブログで公開した記事『2013年の独立党』では、長らく独立党HPの管理人を務めていたベテラン党員が独立党を離れていた点を指摘し、「もし、HPを更新せずに放置したり閉鎖すれば、独立党の衰退を示す象徴的な出来事としてとらえられる」と書いた。

この状況を打破すべく、リチャード氏が『党員諸君にお願いです。』の記事でサイト維持のため党員に呼びかけている。
ネットでの活動が中心の独立党が、そのHPを朽ちさせているのはいかにも体裁が悪いので、新たな管理人を募るのは悪くない判断である。
「ITスペシャリスト集団を標榜してるわりにホームページの維持管理ができないって何の冗談だ」というツッコミは免れないが、今の状態が続くよりはましだろう。

しかし、同記事内のほかの文章から伝わってくる独立党の窮状は、HPの維持管理にとどまらず、より深刻であった。

1.ジャーナリスト活動の費用を賄うため、アフィリエイト広告収入とやらを考えざるを得なくなっています。講演動画冒頭やブログ記事に「広告」を導入することで、どれだけ安定的収入を期待できるのか?詳しい方の意見が聞きたい。

2.IT関係(サイト維持)の助力を必要としています。ご支援いただける「党員」の方、申し出てください。

本業の環境変化に伴い、本業収入でジャーナリスト活動をサポートする体制は10数年で終焉した模様です。(それでもよく今までやってこれたとは思います。)新たな体制を構築する必要があります。

「ジャーナリスト活動」というのがどの行動のことを指しているのかはさっぱりだが、慢性的な金欠状態に陥っているらしい。
これまでも出版費用の寄付などを募っていたが、アフィリエイトの広告収入を検討する、本業収入から活動をサポートできないとなると、一時的にお金が必要という状況ではないのだろう。

本業が減収したか、活動でお金を使うことに家族が強く反対したのかはわからないが、ともかく経済的な危機である。

かつて「3.11同時多発人工地震テロ」が売れまくった時には、随分と天狗な発言を聞かせてもらったものだが、あれから3年。
天狗の鼻はバッキリと折れていたようである。

リチャード氏はネット空間でこそ名前を知られてきているが、それでもベンジャミン・フルフォードや飛鳥昭雄のような「プロ」としてやって来れている人たちとは違う。
両氏は何年にもわたり(飛鳥氏に至っては何十年か?)商業誌や商業出版から収入を得ているが、リチャード氏が商業出版を出したのは昨年末に出した「未来の歴史教科書」がはじめてである。

自説に圧倒的な自信を持つリチャード氏のユダヤ陰謀論は、フリーメーソン陰謀論やイルミナティ陰謀論とは相容れない。
登場人物や事件に関する解釈がほぼ同じでも、陰謀の主体がひとたびユダヤから離れてしまえばそれは異説であり、リチャード氏にとって拒絶の対象になる。
リチャード氏本人としては唯一無二の真実を語っているつもりなのだから当たり前のことで、「まあそういう見方もあるかも」などと妥協してしまえば、自説を大きく曲げてしまうことになる。
だからといって一歩も譲ることができなければ、商業的にはうまくいかなくなってしまうのだ。

 

◆夢源樹トークライブ

話は前後してしまうが、3月1日に行われた「夢源樹」でのトークライブはその好例だろう。

今回初めて知ったのだが、夢源樹とはUFOやUMA,オカルトなどを扱ったトークライブとそのDVD、オカルトグッズなどを扱ったウェブショップで、小学館の歴史あるオカルト雑誌「ムー」が絡んでいる。
このトークライブにリチャード氏が「非暴力ネットジャーナリスト」ととして出演したのである。

このトークライブ開催のころ、ウクライナ情勢においてロシアが送り込んだと思われる「謎の武装集団」がクリミアの空港を占拠したり、ロシア軍が軍事介入を行い欧米が猛反発するなど、かなりロシアが無茶をしていたのだが、親ロシア派のリチャード氏はこの物騒なロシアの動きに大喜びしていた。
どうも「非暴力」という肩書とあっていない。

このイベントが開かれると知ったのは、2014年1月16日に書かれた『その予定です。』の記事だったが、私自身はとても意外さを感じていた。

なにしろムーで扱っている話題は幅が広く、陰謀論のほかにもオカルト、UMA、UFO、超能力なども扱っている。
しかしリチャード氏はUFOやオカルトの類を信じていない。
スピリチュアル系の人間に対して厳しい見方をしているし、2012年のマヤの予言に対しては否定的な本を書いたことさえあるのだ(と言ってもマヤの予言が陰謀であるというトンデモ本なのだが)。

また、ムーがリチャード氏をゲストにしたことも意外であった。
ムーは危ない物件には深入りしない冷静さがある。
同誌はかつてオウム真理教の教祖 麻原彰晃と関わりを持ったことがあるが、地下鉄サリン事件が起きるよりも前にオウムと縁を切っている。
そのような危機管理の面から考えれば、違法な活動で逮捕者も出ている独立党に関わり合いになるのは避けるのが妥当な判断だろう。
独立党の違法活動を見逃していたか、あくまで一個人の行為として考えたということなのかもしれない。

そんな「ムー」系のトークライブに登場したリチャード氏。
トークライブのテーマは「未来の歴史教科書」。
リチャード氏の同名の著書をベースにイベントは行われたようである。

普段の講演動画のようにその内容全てが公開されていることはないが、ダイジェストをYouTube上で見ることができる。

見られるのはあくまで一部なのだが、リチャード氏が苦しい立場に追いやられているのはよくわかる。

どんなに彼ががんばって陰謀論を展開しようとも、最後にはムーの三上編集長によってフリーメーソン陰謀論としてかっさわれてしまうのだ。
しかもお金をもらっている立場だろうから、その場で喧嘩するわけにもいかない。

このままユダヤ人はフリーメーソンに操られているとかいう物語で迎合すれば、この後ムーで仕事をもらえる可能性もあるかもしれないが、自説こそ真実であるという信念がある以上、折れるわけにもいかないだろう。

RK「黒船の前にまずジョン万次郎が先に一年前に行って、でちょっと色々話を、『ナシをつけとけ』と」
太塚「ロケハンですね?」
RK「ロケハンですね。で、そのあとにペリーが行って、大砲で脅して、開国させたんですよ。これ全部ね、もうスケジュール通りなんですよ」
三上「まあペリーもメーソンですからね」
RK「……うん。まあ、そういうことなんです。(後略)」
(11:02)

三上編集長が口をはさむまでいい調子でしゃべっていたリチャード氏だが、「メーソン」発言をうけて明らかに答えに窮してしまっている。
なんとなく言葉を濁してごまかしているが、ここでうまく妥協することができなければ、商業的に成立していくことは難しいだろう。

 

「本業の環境変化に伴い、本業収入でジャーナリスト活動をサポートする体制は10数年で終焉した模様です」というのが、具体的にはどういうことなのか不明である。

単に本業の収入と独立党での活動を切り離さなくてはいけないという話ならば、経済的な負担が軽くなるよう、活動を見直していけば、自説を曲げたりプライドが許さない妥協をせずに済むだろう。
もしも、「ネットジャーナリストの活動で食べていく」といった経済を優先しなくてはならないような危機的状況なら、「リチャード・コシミズ理論」が有象無象のオカルト話と同列視されかねないリスクを冒してでも、商業誌や商業出版で自説を披露していくほかにないように思える。

商業的にやっていくには、よりも多くの人気を集めることが必要となり、そのために自分の書きたいものを書かず、書きたくないものを書くことも必要になる。
思い通りに書きたいものを書いて成功できる人間というのは本当にひとつまみの、才能と運を持ち合わせた人だけだろう。
また、昔のような自費出版ならば著者の取り分は多かっただろうが、商業出版の印税は10%程度。
経済的な面でも、これまで以上に「人にウケるもの」を数多く書くことが要求されることは間違いない。

リチャード氏がアフィリエイトの広告収入に言及したのは、プライド優先で自説を一切曲げず、かつこれまでのような活動費を維持するための苦肉の策なのかもしれないが、そんなに気安く大もうけできるようなものではないだろう。
ブログの集客力を高めるために、陰謀論以外のどうでもいいテレビの話などをするようになったら、それこそ本末転倒になってしまう。

 

党員諸君にお願いです。』のコメント欄では、党員たちがアフィリエイトに手を出すか否かについて活発な議論を重ねているが、サイトの維持管理を申し出た党員は見当たらない。
とりあえずITスペシャリスト集団の肩書は一旦返上したほうがよさそうである。



参考記事

その予定です。
本日、↓このイベントに出演します。
党員諸君にお願いです。
リチャード・コシミズ×三上丈晴ムー編集長「未来の歴史教科書」ダイジェスト
richardkoshimizu’s blog より)

鈴木達夫と応援演説テロ

2014年2月9日、都知事選挙が終わった。
結果は以下の通り。

  1. 舛添要一        2,112,979
  2. 宇都宮健児       982,594
  3. 細川護熙           956,063
  4. 田母神俊雄       610,865
  5. 家入一真             88,936
  6. ドクター中松        64,774
  7. マック赤坂           15,070
  8. 鈴木達夫             12,684
  9. 中川智晴               4,352
  10. 五十嵐政一           3,911
  11. 姫路けんじ            3,727
  12. 内藤久遠              3,575
  13. 金子博                  3,398
  14. 松山親憲              2,968
  15. 根上隆                  1,904
  16. 酒向英一              1,297

ということで、マニフェストに「私が当選したあかつきに、ニューヨークのホテルからFAXを送り」と書いた文言を実現すべく、本当にニューヨークに渡っていたらしい中川智晴氏が9位につけるという大健闘を見せた。

もしかしたら、ネタでインディーズ候補に投票した人たちの中で、より通好みな人が中川氏に注目しただけのことかもしれないが、それにしても驚くべき結果だと思う。

しかし今回はあくまでリチャード・コシミズ&独立党メインで紹介。

 

◆始まりは宇都宮氏支持

もともとリチャード氏は宇都宮健児氏を推す立場であった。

2012年の都知事選挙の時も宇都宮氏を応援する立場ではあったが、この時はあくまでブログ上で支持を表明する程度にとどまっている。
しかし今回は『本来当選するべき候補が名乗りを上げたようです。』と期待をかけ、さらに『RK独立党員による宇都宮事務所探訪記・参考記事です。』では、独立党員が宇都宮事務所を訪ねている。

また、リチャード氏が普段「第二自民党」と呼んでいた共産党が宇都宮氏を応援したことに対しては、「共産党が宇都宮さんを支持しているからといって、宇都宮さんが共産党というわけではない」(『「マスゴミは 細川対舛添を煽っている…..」』)と述べ、ちょっとやそっとの逆風では宇都宮氏支持をやめなさそうな意志を見せていた。

 

◆鈴木達夫氏支持への転換

そんな宇都宮氏支持の強い意志を見せていたリチャード氏が、鈴木氏支持へ変更したのは1月30日のことである。

1月30日『都知事選、最後に動く独立党』の記事では、以下のように書かれている。

結果、舛添、細川、宇都宮、田母神の混戦となり、「僅差の勝利」を演出できる環境ができた。大掛かりな選挙不正を行使しなくても宇都宮敗北をでっちあげられる。舛添、細川、田母神のどれが偽都知事になっても、裏社会は困らない。
ということで、宇都宮さんがなるべき候補であるとは思いますが、難しいでしょう。そうなると我々は、なにをなすべきか?今週末が面白い。首都圏の独立党員諸君、時間を空けておいてください。

「宇都宮氏と細川氏で票が割れるので、宇都宮氏が勝利するのは難しい」という予測は多くの人がしていたことで、決して間違っていないだろう(とはいえ、選挙結果を見ると舛添氏の得票数は両氏の得票の合計を上回っているので、一本化しても勝つことは難しかったろう)。
記事の中でほのめかされている独立党の行動こそ、「宇都宮氏が選挙で勝つための独立党の方策」であるのかと思ったが、それは大間違いであった。

独立党の出した答え、それは鈴木達夫氏支持への鞍替えである。
その様子は『突然行動を起こすRK』の記事で報告されている。
リチャード氏は鈴木達夫氏のもとに姿を現し、支持を表明したのだ。

この行動には首をかしげざるを得ないだろう。
票が割れてしまうので、宇都宮氏が勝つのは難しいというのはわかる。
しかし、だからと言ってより勝目のない鈴木氏に独立党が鞍替えしたことでどうなるというのだろうか?
宇都宮氏がより負けやすくなるだけだろう。

宇都宮氏と鈴木氏のどちらが票を集める見込みがあるのかといえば、それは間違いなく宇都宮氏である。
彼には大勢の反原発論者がついているうえに、過去に選挙戦を戦った実績もあり、メディアも注目していた。
メディアが宇都宮氏を舛添、細川、田母神(あとなぜかドクター中松)と並べて取り上げてくれる分、鈴木氏よりも多くの集票が期待できるのは明らかである。

 

◆鞍替えのナゾ

もちろん、選挙で投票すべきは「勝ちそうな候補」ではなく「勝ってほしい候補」であるから、候補者としての宇都宮氏に魅力を感じなくなったり、鈴木氏がより魅力的に映ったというのであればその選択も納得できる。

しかし、鞍替え以前の記事を読んでいても、推しているのはあくまで宇都宮氏で、鈴木氏はついでに近い形での言及であった。
鞍替え後の記事でも、宇都宮氏の主張と自分の意見では合わないということを書いた文章はない。
あるのは『突然行動を起こすRK』に書かれた以下の文章くらいである。

宇都宮さんの立会演説には共産党のお偉いさんが次々登壇で面白くない。取り巻く観衆は共産党のご老人たちばかり。まともな支援者は端に追いやられた感有り。さらに面白くない。どうせ選挙戦に絡むなら、「ある目的意識」を持って独立党らしくやりたい。

宇都宮氏の政見ではなく、応援演説が気に入らない、面白くないという。
1月22日に書いていた『東京都知事選について』の記事では「宇都宮さんのところでは、結構質の良いスタッフが揃っているようで、選挙戦の準備が進んでいる様子。共産党色は正直全く見られない模様」などと書いていたのに、今更共産党の応援演説について愚痴を言われてもため息しか出ない。

そしてもう一つ気になったのが、鈴木氏支持表明後の『東京都知事選:鈴木たつおさんの街宣日程です。』に書かれた「RK独立党員・心情党員であることを隠す必要はありません」という一文である。
宇都宮氏サイドと独立党との間に何かトラブルでもあったのだろうか?。

この辺りの事情について、リチャード氏は今のところ語っていないので何とも言えない。

 

◆応援演説テロ

鞍替えした先の鈴木氏に対して、リチャード氏はどうしたのか?
応援演説を行ったのである。

昨年のリチャード氏が行った、太田かずみ氏に対する応援演説をご記憶の方にはわかるだろう。
リチャード氏の応援演説は地雷だ。
最近、「バイトテロ」という言葉(というかスラング?)が生み出された。
この言葉は、若者たちがバイト先で馬鹿な行為をやらかしている姿をネットで公開・炎上させてしまい、勤め先に多大なダメージを与えてしまうことを指したものである。
この表現に倣えば、リチャード氏の行為は「応援演説テロ」である。

とにかく、彼は自らの抱える陰謀妄想満載の世界観をもとに応援演説を行うのだ。
当然ながらその応援演説は、害悪でさえある。

候補者のオフィシャルな看板を抱えたまま、「安倍政権は特定の外国人勢力の言いなりである」(ここで「ユダヤ」の名前を出さないのがリチャード氏にできる精一杯の配慮らしい)とか言い出すのだ。
リチャード氏は陰謀論の世界を真実だと思い込んでいるうえ、候補者を「陰謀組織と戦う正義の人」として応援している。
応援する動機が陰謀論に密接しているのだから、陰謀論の世界に触れることなく候補者を応援することなどむしろありえないのだが、そんな話を勝手にされたら、応援された候補者自身が道行く人から陰謀論者であるかのように思われてしまうだろう。

以下の動画が今回の応援演説の様子である。

東京都知事選挙 鈴木たつお応援演説 リチャードコシミズ

 

東京都知事選挙 鈴木たつお応援演説 リチャードコシミズ 0202池袋

最初の応援演説は、おそらく鈴木氏への自己紹介も兼ねていたのか、「リチャード・コシミズがいかに有名であるか」という話から始まる。もちろん本当に有名だったらそんな説明は不要だろう。
そして、自分と鈴木氏の考えが酷似していると述べ、自分が支援を決意したことで、鈴木氏の何万票かが上積みされたと放言。
2010年の参議院選時の「30万票をプレゼントします」と、昨年の「小沢一郎さんと考えをほとんど一にする者」を併せたハイブリットな図々しさである。

さらには「そして、ここで、鈴木さんの言われないことを私が代わりに言います」などと宣言し、「日本の政治を支配してるのは、日本人ではありません!外国の勢力がすべてを決めてるんです」と、鈴木氏がしていないトンデモ発言を、さも鈴木氏を代弁しているかのようにしゃべりだすのである。
隣にいた鈴木氏はさぞかし驚いたことだろう。
鈴木氏は政見放送にて、戦争で利益を得る1%の支配者や大企業に対抗して、残り99%である労働者が団結して戦争を阻もうと主張しており、「ユダヤ金融資本家との対決」という構図を描いているリチャード氏とさほど相性は悪くない。
しかし、鈴木氏のいう「1%の支配者や大企業」にはおそらく日本人も含まれており、悪いことは何でも外国人(というかユダヤ人)のせいにしてしまうリチャード氏と同じとはいいがたい。
ましてやリチャード氏の中の「外国の勢力」は不正選挙はおろか、地震や台風を起こせてしまうという、一般的な資本家の領域を超越したスーパーパワーの持ち主。
名称の響きが似通っていても、その実は全く別物なのだ。

相手の主張していないことまでしゃべりだすあたり、リチャード氏に真剣に相手を応援する気があるのか疑わしく、彼の述べた「ある目的意識」とは、応援演説をダシに天下の往来で自説を開陳をすることだったのではないかと思えてくる。

しかもリチャード氏の様子を見ていると、ちらちらと鈴木氏のパンフを見て話題を探しており、演説をするその時になるまで鈴木氏の主張自体をたいして知らなかった可能性も低くない。

ところで、鈴木氏の「1%の支配者や大企業に対する、99%の労働者の団結」という図式は、なまじ日本共産党よりも共産主義者くさいのだが、どうも中核派に応援されていたらしく、中核派関係のサイト「前進」にて『闘う弁護士・鈴木たつおさんが東京都知事選に出馬表明!』と紹介されている。
リチャード氏、共産党を避けたと思ったら中核派と仲良くしてしまったわけである。
どっちも「ユダ金」の手先のはずなのに。

まあ、痛み分けと言えなくもない。

 

◆狙うは舛添辞任

結局、ミラクルは起きるはずもなく、数万票上積みされたはずの鈴木氏のもとに集まったのは12,684票。

それも中核派と(知らずとはいえ)コラボしたうえでのことである。

この結果を受けてリチャード氏はとりあえず『「鈴木候補に投票したのに得票数に反映されていない」を探しましょう。』と呼びかけ、「入れたはずの票が入ってない」路線での不正選挙陰謀論による巻き返しを狙っているようである。
今のところ有力な証言は入っていない様子で、続報の記事は更新されていない。

また同時に『予定通り、舛添某が当選しましたので、早速、舛添スキャンダルを盛り上げるタイミングです。』とも呼びかけ、スキャンダルを騒ぎ立てることで猪瀬氏のような失脚を引き起こせないかと目論んでいるようである。

昨年の衆議院議員選挙あたりから独立党がらみでがんばっている「さゆふらっとまうんど」氏は、この呼びかけに答えて「【0209不正選挙】偽東京都知事舛添要一」なるまとめをTogetterにて公開しているが、反応はいまひとつ。
不正選挙と騒ぐわりに、どのような不正が行われたか蓋然性のある説明ができていないし、過去の話ばかりで目新しい話題はなかったので仕方ない。

しかしそんなふがいない身内とは別に、市民連帯の会という団体が日刊ゲンダイの記事に基づいて公職選挙法で舛添氏を告発したことを知り、『舛添が公選法違反で刑事告発された。』の記事では注目するよう呼びかけている。

かつて、不正選挙の証拠探しも選挙無効の裁判も、単なる迷惑や違法行為に終わったリチャード・コシミズ独立党。
小松菜の合言葉のもと、誰かがリアルで社会に働きかけているのを高みの見物を決め込む今こそ、どんなに怠惰でも世の中に一番貢献できている瞬間なのかもしれない。

 


《参考記事》
本来当選するべき候補が名乗りを上げたようです。
都知事選:細川支持に小泉売国奴純一郎と菅直人311人工地震テロリスト?さらには小沢さんも?あ~あ。
都知事選:宇都宮潰しのために細川をぶつけてきた….ということでしょうか?
「マスゴミは 細川対舛添を煽っている…..」
RK独立党員による宇都宮事務所探訪記・参考記事です。
東京都知事選について
都知事選告示後なので、この舛添さんのスキャンダルに触れると好色占法違反で摘発されるのだそうです。
都知事選、最後に動く独立党
東京都知事選でも不正選挙が敢行されます!
突然行動を起こすRK
東京都知事選:鈴木たつおさんの街宣日程です。
鈴木達郎さんスケジュール:12:00~は池袋東口五差路に変更だそうです。
都知事選:鈴木たつお候補の池袋応援演説やりました。
2014.2.2RKの鈴木たつお候補応援演説を文字お越しいただきました。感謝。
東京都知事選挙 鈴木たつお応援演説 RK0130都庁前 英語字幕 日本語字幕 の動画
都知事選:鈴木たつおさんの街宣日程です。
舛添の「政党助成金の私的流用」問題は、舛添がインチキ選挙で都知事に当選した直後から問題になって
予定通り、舛添某が当選しましたので、早速、舛添スキャンダルを盛り上げるタイミングです。
「鈴木候補に投票したのに得票数に反映されていない」を探しましょう。
細川・小泉は、「反原発票を割って宇都宮氏落選を正当化する」「反原発は民意ではなかった」と思わせる役割
舛添閑古鳥街頭演説
舛添知事、一か月くらいで辞任でしょうか?
鈴木たつおさんに投票された皆さん、
舛添が公選法違反で刑事告発された。

余談だが、リチャード氏は当初ほとんど舛添氏をマークしておらず、田母神氏とその支持者をやたら攻撃していた。
金融ユダヤ人に頼まれて、統一CIA北朝鮮協会傘下の戦争キチガイ総動員で、ダボハゼを都知事にする…
統一CIA・北朝鮮協会の合同演説会ですか?
下品なものが目につく時代になりました。
ゴキはゴキを呼ぶ。
RKは決して暇ではない。
え、田母神さんがダントツの支持率で都知事確定なんですか、そうですか。
党員・心情党員のポスター集です。
午後の小作品
ユダヤ朝鮮裏社会がマジに田母神を不正選挙で当選させようとしているようです。
北朝鮮デビル夫人、暴行容疑で捜査。田母神都知事候補に素晴らしい援護射撃!
朝の小品1
朝の小品2
北朝鮮デビル夫人、世界のアイドル
北朝鮮デビル夫人、速攻で平手打ち被害者女性を買収し、暴行事件を火消し。
好色占拠法違反
デビル夫人、公職選挙法違反
今回の都知事選で田母神インチキ右翼代表を立候補させ60万票を取ったことにしたのは….
(以上、richardkoshimizu’s blog より)

闘う弁護士・鈴木たつおさんが東京都知事選に出馬表明!』(前進より)

ちなみに、冒頭の中川智晴氏がNYいったという件はここから 

都知事選挙がはっじまーるよー!

都知事選挙が1月23日公示され、2月9日に投票となる。
立候補者は以下の16名。

  1. ひめじけんじ
  2. 宇都宮健児
  3. ドクター・中松
  4. 田母神俊雄
  5. 鈴木達夫
  6. 中川智晴
  7. 舛添要一
  8. 細川護熙
  9. マック赤坂
  10. 家入一真
  11. 内藤久遠
  12. 金子博
  13. 五十嵐政一
  14. 酒向英一
  15. 松山親憲
  16. 根上隆
    (届け出順)

リチャード・コシミズウォッチャーとしても一応見てはいるものの、昨年2013年の衆議院選挙ほどリチャード氏が熱心にかかわろうとする姿勢も見せていないので、こちらも同じようにあまりそういう方向からは熱心に見られていない。

しかしそれはそれとして、インディーズ候補を見るのも好きなため、都知事選には独立党外の楽しみも期待したいと思う。

 

◆現時点での独立党と都知事選

今回の記事でメインにはならないものの、独立党と都知事選についても書いておこうと思う。

今回のリチャード・コシミズ独立党が最も押しているのが宇都宮健児氏。
一人しか当選できない都知事選で「最も」というのもおかしいのだが、リチャード氏は宇都宮氏のほか、立候補を辞退した吉田重信氏の辞退を『こんな主張の都知事候補者もいました。』の記事で惜しみ、『東京都知事選について』の記事ではインディーズ候補の一人にカウントされる鈴木達夫氏に対しても好意を見せている。

同じような政見を持つ候補者が多数立候補すると票が分散し、望ましいと思った候補者が両方倒れて、結果的に望ましくない候補者が漁夫の利を得る可能性があるため、歓迎するところではないと思うのだが、リチャード氏はあまりそのあたりを気にしていないようである。

宇都宮氏をどう応援していくのかは少し興味深いが、昨年の小沢氏に匹敵するレベルで宇都宮氏に惚れこんでいるとは思えないので、あまり派手な応援(街頭演説など)は期待できそうにない。
独立党員やリチャード氏の影響下にある人間が個々に宇都宮氏の選挙運動を応援するために馳せ参じることくらいはありそうだが、リチャード氏自身が動くような予兆は見られない。

そしてリチャード氏が最も敵視しているのが田母神俊雄氏である。
田母神氏の歴史認識は、中韓の反発感情をあおるものであり、反米にして極東アジア経済圏(ロシア含む)の連携を理想とするリチャード氏にとって分かりやすく敵である。
そのうえ、リチャード氏が嫌っている石原慎太郎やデヴィ夫人が田母神氏の応援に駆け付けていることも、リチャード氏の敵愾心に火をつける要因になっている。

ユダヤ朝鮮裏社会がマジに田母神を不正選挙で当選させようとしているようです。』ではインターネットホームページで取られたアンケートの結果で田母神氏の支持者が8割もいるという、夕刊フジの記事を真に受けて過剰反応
調査結果をねつ造だと主張している。
ネットアンケートはサンプルが偏るので、結果は世論を正確に反映しているとは言えない」という指摘は、もう2012年末の選挙のころからさんざんされてきているのだが、いまだにリチャード氏の耳には入っていないようである。
都合のいい結果は「真実」とし、都合の悪い結果は「陰謀」として処理するという、程度の低い駄々をこねるしかないところが実に痛々しい。

 

◆都知事選のインディーズ候補たち

まだ政見放送なども流れていない状態だが、IWJやニコニコ動画での公開討論など、インディーズ候補に関する情報はいろいろと増えた。いい時代である。

そんな中、私が見た範囲でよりマイナーなインディーズ候補たちを紹介。

五十嵐 政一(セリ―マレーシア協会副理事長)

マレーシアでの生活長いのか、少々日本語のイントネーションに訛りがあったり、発言する際の単語の選び方につたなさを感じさせる候補である。
この喋り方もかなり印象深いが、なによりの五十嵐氏の特徴は「カジノ推し」であること。
五十嵐氏の主張をまとめると、カジノで日本の人口に匹敵する外国人観光客を呼び込み、その経済効果によって国を豊かにしたいということのようである。

ニコニコ動画で公開されていた『畠山理仁チャンネル主催 東京都知事選挙2014 公開討論会2.0』(以下「公開討論会2.0」と表記)では、「知事になったら継承していきたいもの、変えていきたいもの」「2020東京オリンピックについて」「少子高齢化が進んでいるがどう考えるか」「経済・雇用・福祉について」「2020東京オリンピック後に望まれる東京の姿」といった多種の質問に対して「カジノ!カジノ!カジノ!」と、やたらめったらに強いカジノに対する意気込みを見せ、その強引な論理展開とワンパターンさに他の出席者から失笑が漏れてしまうほどであった。
たしかにカジノは経済効果が期待できるのだが、その一方でギャンブル依存などの社会問題を引き起こすリスクが明白であり、出席者同士の討論では集中砲火を浴びる羽目になっていた。

鈴木達夫(弁護士)

リチャード氏も注目していた鈴木達夫氏。
「公開討論会2.0」の他のメンツの濃さから考えるとおとなしく、普通すぎてかえって浮いている感が否めなかった候補である。

「人権派弁護士」という雰囲気の強い候補者で、主張で最も目立ったのは労働者の権利を守るために、労働組合による団結を求めているところである。
一応原発反対、五輪返上というスタンスなので、リチャード氏にとって悪くない候補ではあるのだが、あくまで労働者の権利に重点を置いた候補であり、それほどあまりマッチしていない気がする。

根上隆(革命家)

革命家である。
もう、これだけでなんだか「合格!」という感じなのだが、「公開討論会2.0」の開始直前まで会場で内職をしているというつつましさと、討論会さなか動き回る大胆さを併せ持った自由人。

かつて殺人未遂で逮捕されたこともあり、その様子がYouTubeにて全世界に公開されているという、なかなかレアな人物である。

↑白いワゴン車を運転しているのが根上隆氏

「公開討論会2.0」では、「五輪に関わるハコモノや除染作業などの大型事業が利権の温床になっている」、「選挙が利権集団にとってのセレモニーになっている」、「自給自足が人の生活の基本である」といった主張をしており、現在の経済を優先する社会に対する強い不満を見せている。
そのためか、五十嵐氏の経済効果を重視したカジノ政策に対して強く反発していた。

内藤久遠(元派遣社員)

「公開討論会2.0」はおそらく最も積極的に発言した候補者。
浮いた発言がすくないことや保守寄りの発言が多かったことからか、視聴者から一番受けが良かった候補者だったと思う。
他の候補予定者たちが、独自のこだわり(五十嵐氏のカジノが特に顕著だった)に絞っているためか、うまく回答できないような分野の質問があるのに比べて、かなりいろんな分野で回答できていたようにも思える。

自分の学歴や肩書をひけらかすのに具体的な政策についてろくに語れていないドクター中松や山口節生の姿と、「元派遣社員」という華やかさのない肩書だが堅実に政見を述べる内藤氏の姿は、視聴者にとって「人間、学歴がすべてではない」という好例に映ったのではないだろうか。

中川智晴(一級建築士)

「公開討論会2.0」に出席していない候補者だが、この人物の記者会見とマニフェストのホームページには目を通した。
おそらく今回のインディーズ候補の中で最大のカオスさに満ちた候補者である。

肩書は一級建築士となっているのだが、記者会見での「現在収入を得ている仕事は?」という質問に対して歯切れが悪く、「財テク」という珍解答で乗り切ろうとしていた。
一級建築士の資格は持っているものの、一級建築士としての仕事はなく、別途ソフトウェアなど開発をして収入を得ているのではないのか、というのが私の推測である。

記者会見では「要するに…」という言葉で発言をつなげる傾向があるものの、聞いていてもさっぱり言ってることが頭に入ってこない、という状態で、彼の政見について知りたければホームページのマニフェストを読んだ方がよいように思える。

しかしながらこのマニフェストもかなりの曲者。
彼のマニフェストのサイトでその全文を読むことができるが、長い。
長いうえにかなり支離滅裂な内容なので読んでいてつらい。

彼の政策を超ざっくりとまとめると、こんな感じである。

自分が都知事になったら、9つのミッションを都に課す。
都庁職員の年棒は2000万、議員の年棒は5000万でスタートするが、一回失敗するたびに年棒はそれぞれ2000万円、5000万円ずつ引かれる。
つまり一回の失敗で年棒は0になり、2回以上失敗すると都に負債(それぞれ2000万、5000万ずつ)が増えていくという仕組み。全部成功すれば年棒が倍になる。
逆に都知事の年棒は5000万からスタートし、ミッションが失敗するたびに100億円をもらえる。
ミッションは「どんぶり勘定政策」「東京リゾート計画」「都市再生法案」「東京都学童再生顧問」「東京都ファンタジープラン」「酔拳議会」「僕らは、かわいそうじゃない、普通なんだ」「清水の次郎長政策」「スマッシュ政策」など。
各政策すべてを紹介するのはさけるが、たとえば「どんぶり勘定政策」では、都民に年収800万を与えることで生活水準を底上げる。
しかし都民には継続的な勉強や「伸びること」が義務付けられ、それができなければ年棒はなし。
「壊す人」に至っては財産をマイナス100億円にされてしまう(「壊す人」というのが何を指すのかわかりませんでした)。

都民、職員、議員がそれぞれ800万、2000万、5000万でスタートして、失敗していくと巨額の負債を抱える羽目になるという、全然乗りたい気にさせてくれない非常にリスキーな政策である。
それに対して知事は随分といい待遇である。
何しろ基本報酬が5000万からスタートして、全ミッションが失敗した場合には、中川氏は900億という巨万の富を得るというのである。
しかも知事の収入がマイナスになるということはないらしい。
明らかに不公平なのだが、「私は、全世界の人が愛してくれた、世界を統一した国の本物の国王です」ということだから、もうなんだか納得するしかないなという感じである。

ちなみにマニフェストのページは全部で5つのページで構成されているが、残りのページは1ページ目ほど難解な印象はないので、そちらを見たほうがいいかもしれない。

 

◆番外編–山口節生

伝説的インディーズ候補、山口節生については都知事選とは別に書かなくてはならない。
なぜなら、彼は「公開討論会2.0」に出席してかなり好き放題喋っていたものの、都知事選には出ないからである。

そんな山口節生だが、触れないわけにはいかないと思う。
それほど面白かったのである。

都知事選にまつわる彼の行動を書くと以下のとおりである。

1月8日 東京都知事選挙に出る決意を表明し、記者会見を行う。
1月9日 資金不足を理由に都知事選を辞退する。
1月18日 なぜか「公開討論会2.0」に出席
1月19日 深谷市長選挙公示日。山口節生が出馬することが判明する。
1月20日 山口節生に実刑判決(懲役8ヶ月)がくだる。

怒涛の展開である。
これだけで、まるで海外の連続ドラマシリーズの最終話だけを立て続けに見ているようではないか。
たった1日で立候補を辞退というのも何なんだという感じだが、ラストは実刑判決というどんでん返しが待っていた。
個人的には「超展開の男」とさえ呼びたいくらいである。

実刑判決になった罪状は公文書毀棄で、駐車違反の際の供述調書を破り捨てたとのことである。
立候補を表明した記者会見の場、あるいは「公開討論会2.0」にて、彼は度々「演説をしていたら警察に逮捕された。表現の自由の侵害だ」という旨の発言をしていたが、演説の内容と罪状は無関係そうである。

ちなみに、現在上告中で刑が確定していないため、市長選を戦うことは法的に可能だという。
もちろん、法的に戦えるということと、勝てるということは別である。

 

「公開討論会2.0」のあとも立候補の意思を示す人は現れ続け、最終的にすべての立候補者は16名という大所帯になった。
都政の行く末を占ううえで注目するべき候補者はそのうちのごく一部に限られているかもしれないが、やはり少しでも多くの候補者を見ていくことも大切である。楽しいから。

【2014/01/27 一部記入が漏れていた箇所を直しました】


《参考記事》

本来当選するべき候補が名乗りを上げたようです。
キチガイユダヤ朝鮮裏社会は、本気でダボハゼを不正都知事にするつもりですか?
統一CIA・北朝鮮協会の合同演説会ですか?
RK独立党員による宇都宮事務所探訪記・参考記事です。
こんな主張の都知事候補者もいました。
東京都知事選について
ユダヤ朝鮮裏社会がマジに田母神を不正選挙で当選させようとしているようです。
richardkoshimizu’s blogより)

畠山理仁チャンネル主催 東京都知事選挙2014 公開討論会2.0

中川智晴のマニフェスト

山口節生、2014年東京都知事選に立候補表明!
山口節生、やっぱり2014年東京都知事選立候補取りやめ!
山口節生、深谷市長選に立候補!
山口節生、実刑判決を受け上告!
Experiments of Actinより)

2013年の独立党

今年最後の独立党ウォッチング記事は、1年間の総括とさせていただく。

2013年は独立党が現実社会に対して大きく動いた一方、その活動の異常さからか衰退の兆しを感じさせる出来事も起きた年であった。

 

◆2013年は不正選挙陰謀論の年

2013年の独立党の活動の殆どは不正選挙陰謀論に占められていた。
前年の2012年12月16日に実施された衆議院選挙を発端に、リチャード氏は全国規模で不正な選挙が行われていると主張。
この「事実」を全国に知らしめるため、ネット外への働きかけるようリチャード氏は様々な提案を呼び掛けた。
「不正選挙グッズ」(缶バッジやTシャツ)の製作から始まり、不正選挙を主張するビラのばら撒き、衆議院選挙で不正が行われたと主張する本、「12・16不正選挙」の出版などを行った。

また、その後7月に行われた参議院議員選挙において、リチャード氏ら独立党は生活の党の応援に積極的に参加している。
選挙運動のための人的支援だけにとどまらず、時にはリチャード氏自身が陰謀論満載の応援演説を行うほどであった。

しかしながら努力の甲斐も虚しく、生活の党の議席は減り、自民党が大きく議席を伸ばすこととなった。

この結果をもまた「陰謀」であると判断した独立党は、今度は裁判に乗り出す。
参議院選で大規模な不正選挙が行われたと主張し、選挙無効を求めたのである。
いちおう、衆議院選挙の際にも(陰謀論に基づく)選挙無効裁判は実施されていたが(岩上安身氏が公共のラジオで言及するくらいには注目されていた)、この時にはリチャード氏は積極的には動かず、あくまで藤島利久氏を応援するだけにとどまっていた。
しかし、参議院選挙の選挙無効裁判ではリチャード氏自身が原告として名を連ねており、本格的に独立党主体で裁判を行ったのである。
この裁判における独立党の行動はそれまでの原告たちと一線を画し、裁判長を売国奴と罵る替え歌や女装など、裁判長にいやがらせをする「遊び」に腐心していた。
当然ながら訴えは棄却された。

 

◆反社会的、違法な活動の増加

今年、不正選挙陰謀論を世間に広めるため、リチャード・コシミズ独立党は現実社会への働きかけを強めたのだが、その結果として反社会的な活動が増加し、トラブルに発展している。

特にその違法性が顕著だったのは、不正選挙陰謀を世間にアピールするために制作されたビラの配布である。
街角で配布するにせよ、ポスターを街頭に貼るにせよ、許可を取らなくてはいけないのだが、なぜかその手間を嫌った党員による無許可のビラ撒き(街で通行人にビラを配布するようなものではなく、ビラの束を勝手に放置して回る行為)、ポスター貼りが敢行されたのである。

その結果、ビラまき・ポスター貼り関連で少なくとも3名の独立党員が警察に捕まっており、独立党員か不明なケースでも1名が逮捕されている。
そのなかでも比較的最近、公務執行妨害で逮捕されたMという女性党員のために、リチャード氏は訴訟を起こす準備をしているという。

また逮捕されるという事態にまでは発展しなかったものの、選挙無効を訴えた東京高裁では、法廷で独立党員が禁止されている法廷内の盗撮や法廷の秩序を乱す行為(大合唱や大騒ぎ)を繰り返しており、現実社会との溝をより深めているといえる。

リチャード氏は違法性のあるこれらの行為に対して、「○○は推奨しません」という言い回しの文章は書いている一方で、現在がユダヤ金融資本裏社会との「戦時中」であり、手段を選ぶべきではないという旨の主張もしている。
「○○は推奨しません」という文章については、真剣に行為を禁じているのではなく、「自分はこれらの行為を指示していない」というアリバイ作りのために書いているとみるべきだろう。

今のところ、独立党が取る「手段」は軽犯罪に収まっているが、リチャード氏がネットの外へ自らの存在価値を求めれば求めるほど、活動が過激になっていく可能性がある。

 

◆古参メンバーの脱退

独立党から脱退する人間が出たケースにおいて、2013年に注目を集めたのは、他の党員に対して工作員認定を乱発したり、「RK言説+α」の言説を打ち立てようとしたあげくに工作員認定を受けた若者のケースで間違いないだろう。

しかしウォッチャーとして注目すべきはこの人物ではなく、『>独立党の動画ギャラリーがずっと同じ』の記事でさりげなく言及されている脱退者こそ、注目に値するだろうと考えている。

同記事によれば、独立党HPの更新を担当している人物が活動休止状態で、かつ党員資格更新もされていないという。
さらには工作員認定されて独立党から出ていった人のブログに投稿をしているといった「背信行為」にも言及している。

独立党HPを管理している人物といえば、独立党結成時からの古参メンバーであった「デザイナーI」氏である。
かつて多くの幹部が脱退した「五人金魚事件」のころに書かれたRKブログの記事や『小説911』内の記述では、彼がポスター制作やHPの管理を行っていたことが書かれている。
この当時の体制が変わっていないのなら、先に挙げた記事で書かれている脱退者はデザイナーI氏で間違いないだろう。

デザイナーI氏の独立党に対する貢献度の高さは無視できない。
かつての、リチャード氏自身が制作していたホームページは、いかにもアングラ系サイトという感じで、全身全霊をもって胡散臭かったのだが、独立党結成以降にデザイナーI氏によってつくられたHPは洗練されたデザインで、怪しげなイメージを与えない出来栄えであった。
また、書籍の表紙や講演会の告知画像のデザインも手掛けており、これらの仕事もリチャード氏の生み出したものが一見してまともそうに思える効果を発揮していただろう(中身はどうしようもないが)。

彼が抜け、その穴を埋める技術を持った人間が独立党運営にかかわることがないのならば、独立党HPは2013年10月以降の更新がストップした状態を続けることになり、外部の人間には独立党自体の活動が止まってしまったかのような印象を与えることになるだろう。
これからの不正選挙裁判公判では、手荷物検査なんて言うのが突然行われたりするかもしれませんね。』の記事では、自分たちを「ITスペシャリスト集団」などと吹聴していたが、一人の人間が抜けただけでHPの管理・維持さえままならないようでは、その技術レベルもたかが知れるというものである。

今後、独立党がこの事態にどう対処するのかは不明である。
もし、HPを更新せずに放置したり閉鎖すれば、独立党の衰退を示す象徴的な出来事としてとらえられることになるだろう。

 

◆小沢一郎・生活の党離れ

ネットジャーナリスト リチャード・コシミズ氏と生活の党代表 小沢一郎氏の間にあった蜜月関係が終わりを迎えつつある。
とはいっても、この蜜月は最初から最後まで、リチャード氏が小沢氏に対して一方的に抱いていた妄想じみた好意に過ぎず、小沢氏はこんな人に熱烈に好かれていたこと自体を知らないまま現在まで至っている可能性が非常に高い。

かつて当ブログでも小沢氏に対するリチャード氏の感情の変化を紹介したが(『小沢評価変遷の歴史』)、2009年12月ごろから上昇しだした小沢評は、2013年に出版された「12.16不正選挙」を前後にピークを迎えている。
同書では小沢氏を、ユダヤ金融裏社会の謀略を逆手に取った智謀の人と評している。
また、2013年5月に書かれた記事『こんなメールを生活の党の方に送信済みです。』においてリチャード氏は「小沢一郎さんと考えをほとんど一にする者」などと自称し、小沢氏が自分と同じ世界観をもってユダヤ金融裏社会と戦ってくれているのだという妄想を抱いていることをはっきりと見せていた。

しかしこの一方的な期待は、現実によって裏切られることとなる。
2013年7月の参議院選において、姫井由美子氏とタッグを組んで生活の党のために人員を提供し、選挙後は選挙無効を求めて訴訟を起こすなど、生活の党のために尽くしたリチャード氏であったが、生活の党側は彼の願望に応えることがなかった。

「全ての真実を知っている」はずの小沢氏が自分と同じ道を歩んでくれないことに失望していたのだろう。
日本の政治家について』の記事においては不正選挙追求に乗り出さない生活の党を批判するメールを出したという党員に賛意を示し、『ユダヤ朝鮮裏社会の秘密保護隠蔽犯罪幇助法案について』では特定秘密保護法案に沈黙していると、生活の党にいら立ちを見せている。

それでも自ら政治の世界に打って出るつもりなどないリチャード氏は、誰か別の政治家に期待をかけるしかないのだが、「見込みがあるかも」と評した徳田毅氏が、リチャード氏の嫌悪している猪瀬氏に5000万円を渡していた事実が発覚したりと、なかなかマッチングはうまくいっていない。

とりあえずは都知事選に出馬する宇都宮健児氏に注目をしているようだが、都政そのものはリチャード氏の抱く陰謀論の話題に上がることが少ないので、宇都宮氏が小沢氏に匹敵するレベルの政治家として語られる可能性は低いと思われる。

 

以上、2013年の独立党をまとめてみた。
2013年はこれまでにないくらい、独立党がネット外に対して大きくアクションを起こした年である。
来年、党員が公務執行妨害で逮捕された件で行政を訴える準備をしているらしいということはリチャード氏のブログから判断できるが、それだけで1年間話題が持ちきりになるということはさすがにないように思われる。
2013年の活動が派手だった分、2014年は相対的に「あまり動いていない」と思われるような年になるのではないだろうか。

独立党の外に向けた活動は、違法な行為と強く結びついている。
もし同団体が2013年以上の活動をしようとしたなら、それは社会にとって害悪をもたらす恐れがある。
正義の味方をやってるはずの彼らが、カルト犯罪集団として社会に広く認知される。
そんな日も遠くないかもしれない。

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