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【岐阜】

食害サル、おりで一網打尽 関市が25日から運用

関市に設置されるのと同型の捕獲施設=静岡県内で

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 関市は、市内各地で発生するニホンザルによる食害を防ぐため、「獣害対策用管理捕獲施設」を新設する。市内では初めての設置で、県内でも2例目。同市西神野八神(やかい)で23日から設置作業を始めた。24日に完了し、25日から運用を始める。

 市によると、過去三年間の野生鳥獣による農作物の被害額は毎年二千万円前後。被害面積も毎年千アールに上る。市や地域住民が電気柵の設置や追い払い、猟友会による駆除に取り組んできたが被害は一向に減らない。

 捕獲施設は、四方を金網で囲われたおりで縦十二メートル、横八メートル、高さ三メートルの大きさ。上部には、鉄板が内側に落ち込むように据え付けてあり、餌につられたサルがいったん、おりの中に入ると、外へは出られない仕掛けになっている。

 一頭ずつではなく群れで捕獲できるため、高齢化するハンターの負担軽減や作業の短縮が見込める。県内で初めて設置された本巣市根尾の施設では先月末に、八十頭の捕獲が確認されたという。

 市は、地域住民を対象に、捕獲施設の見回りやおとり用の餌やりなどで作業に協力する「補助者」の育成も目指す。市が開く講習を受けてもらって登録する。八月下旬までに西神野地区で一回、講習会を開く。

 また、市では本年度中に洞戸地区での設置も予定している。

(織田龍穂)

 

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