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舛添都知事 日韓関係の障害除去に努力
7月25日 18時35分

ソウルを訪問中の東京都の舛添知事は25日、韓国のパク・クネ大統領と会談しました。
パク大統領が「正しい歴史認識を共有し、両国の関係が発展できるよう力を注いでほしい」と述べたのに対し、舛添知事は、日韓関係を改善したいとする安倍総理大臣の考えを伝えたうえで「都知事として日韓関係の障害を取り除く努力をする」と述べました。

23日から韓国のソウルを訪れている東京都の舛添知事は、訪問最終日の25日、韓国のパク・クネ大統領と大統領府の「青瓦台」で会談しました。
会談は、午前11時からおよそ40分間にわたって行われました。
この中で、パク大統領は、日韓関係が冷え込んでいることを念頭に「両国の国民は政治的困難により心まで遠くなっていて残念だ。正しい歴史認識を共有し、両国の関係が発展できるよう力を注いでほしい。特に従軍慰安婦の問題は基本的な人権に関する問題であり、真摯(しんし)な努力で解決できるものと期待している」と述べました。
これに対し、舛添知事は、日韓関係を改善したいとする安倍総理大臣の考えを伝えたうえで、「パク大統領の考えは安倍総理大臣に伝える。都知事として日韓関係の障害を取り除く努力をする」と述べました。
このあと、舛添知事はソウル市内で記者会見し「パク大統領は日韓関係をよくしたいという思いで会談をしたのだろう。いてついた関係を溶かす一筋の光を当てられればいい」と述べ、会談の意義を強調しました。
また、舛添知事は来週、月曜日に菅官房長官を訪れ、会談の内容を伝える考えを示しました。
さらに、舛添知事は2020年の東京オリンピック・パラリンピックについて「隣の韓国や中国の国民が『日本になど行きたくない』という状況では成功しない。成功させるためにも都市外交が必要だ」と述べ、都市外交の必要性を強調しました。

「前提条件なしに首脳が会うことが大事」

菅官房長官は午後の記者会見で「会談の詳しい内容は承知していないが、日韓の間には難しい問題があるからこそ、さまざまなレベルで緊密な意思疎通を図っていくことが極めて大事だ。そのような観点から、きょう舛添知事とパク大統領の会談が行われたことは歓迎したい」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は、記者団が「パク大統領が歴史問題に言及したが、発言の意図をどう考えるか」と質問したのに対し「いつも言っていることで、特段『えっ』という思いはない。日本の立場は明確で、前提条件なしに首脳が会うことが極めて大事であり、大局的観点から未来志向の日韓関係を築くことが、両国間、または地域の平和と安定のために極めて大事だ」と述べました。

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