起亜自動車の4~6月期 ウォン高響き減益

【ソウル聯合ニュース】韓国・起亜自動車の4~6月期の営業利益がウォン高ドル安の影響で激減した。

 同社は25日、ソウルの本社で経営業績を発表し、4~6月期の営業利益が前年同期比31.7%減の7697億ウォン(約760億円)にとどまったと明らかにした。

 売上高は前年同期より8.1%減って12兆545億ウォン。当期純利益は同13.3%減の1兆238億ウォンだった。

 今年上半期(1~6月)の業績は、売上高が23兆9802億ウォン、営業利益1兆5054億ウォンで、前年同期比0.9%、17.8%それぞれ減少した。

 税引前利益は2兆3846億ウォン、当期純利益は1兆9001億ウォンと集計された。

 同社は今年上半期、世界市場で「K3」や「スポテージR」「ソウル」など主力車種の販売が好調だったほか、ブランドイメージが向上したことで前年同期に比べ7.0%増の154万7123台を販売した。

 だが、販売台数が増加したにもかかわらず上半期の営業利益率は6.5%で前年同期より1.3ポイント下落した。

 上半期の業績悪化の原因は、ウォン高ドル安の影響が大きいと分析される。

 同社関係者は「輸出が75%を占める事業の構造上、ウォン・ドル相場が昨年より1ドル当たり平均58ウォン高くなったことで上半期の収益性が大きく下がった」と説明した。

 同社は下半期について、ウォン高と円安、新興国での経済不安、米国の出口戦略など不透明な状況が続くとして経営環境は芳しくないと見通した。

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