目白大学大学院 言語文化研究科

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先輩紹介

吉井 隆宏 さん

吉井 隆宏 さん
目白大学大学院
言語文化研究科
英語・英語教育専攻
2012年3月修了
私立高校勤務

2つの領域を学べる環境が大きな転機をもたらした

「英語文化」「英語教育」の2つの領域をバランスよく学べること。これが目白大学大学院言語文化研究科英語・英語教育専攻の最大の特徴ではないでしょうか。
私は現在、私立高校で英語教員として勤務していますが、本専攻に入学するまで教育学や英語を専門に勉強した経験はありませんでした。学部時代は英語の授業も履修していましたが、主に発展途上国の問題や国際紛争について学んでいました。大学院に進んだのも、国際問題の研究を続けたいと考えたためで、そのなかで本専攻を選んだのは英語学と英語圏の文化を学んで、“人間”を軸としたアプローチから国際問題に迫りたいという思いからでした。また、新たな「英語教育」の領域にも学びを拡げ、英語において専門性を身につけられる点にも魅力を感じました。
大学院で幅広い専門分野の先生方と出会うなかで、次第に英語教員にも関心が広がり、最終的には教員の一種免許と専修免許を取得。現在では高校で教職に就いているのですから、本専攻が私にとって、大きな転機となる場所だったのは間違いありません。

高レベルな英語力を要する授業で得られたもの

本専攻の学生には、スキルアップをめざす英会話教室の講師や英語教員経験者、さらに英語教育分野の著名な教授のもとで学びたいと入学する方が数多くいます。みな英語のレベルは非常に高く、英語の専攻ではなかった私は、入学当初の授業では圧倒されるばかりでした。同級生には非英語圏からの留学生も多く、彼らの英語力も舌を巻くレベルです。一方、私のような学部で英語を専攻していない学生にも先生方は配慮してくださり、丁寧に指導していただけますので、もちろん努力は必要ですが、新たな領域の学びを深めることができました。しかし、ディベートの授業では英語で自分の意見を伝えること自体が不慣れで、とても苦労しました。授業の予習・復習以外にも、スピーキングに時間をかけて個人的に勉強したことを覚えています。
印象に残っている授業は、修士論文の指導教授でもある薬師京子教授の「英語教育学特論」です。教育問題に限らず広く社会的な問題をテーマに議論をしましたが、留学生との意見交換で知った、諸外国の英語教育事情は印象深いものでした。これまで海外の方と自国の文化について英語でディベートをする機会がなかったので、比較文化の視点にも立つことができ、もともとの関心である国際問題研究へのモチベーションに繋がっていきます。

教員一種・専修免許の同時取得をかなえて教育現場へ

英語教員としていまも役立っている授業は、渡部祥子教授の「英語教授法・授業学研究」で、英語のみで授業を進めることを意識した教授法を学びました。授業で得た英語教育の歴史や教授法の理論に関する知識は、実践で授業の進め方を検討するうえでの基礎になっており、使用したテキストもたびたび読み返しています。さらに渡部教授には最新の英語理論の勉強会にお誘いいただくなど、修了後も先生方や修了生との交流が続いています。
教職をめざすうえでは、目白大学の学部における教職課程の授業を科目等履修生として受講。これにより、一種と専修の2つの教員免許を取得することができます。
入学当初は国際関係についての研究を目的にしていたので、教職課程の履修を始めたのは2年次の秋学期でした。そのため、本専攻修了後も科目等履修生として大学院に残り、免許取得を果たすことができました。2年次の後半には修士論文の執筆もあり、かなりハードな毎日を過ごしましたが、教員への道と国際関係への関心の2つの目的をかたちにするという得難い経験ができた大学院での日々は、非常に楽しく、また充実したものでした。目白大学大学院での学びが新たな方向へと導き、教育現場に立つ私の大きな支えとなっています。

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