ガザ戦闘:国連運営の小学校爆撃 事務総長が強く非難

毎日新聞 2014年07月25日 10時51分(最終更新 07月25日 17時13分)

国連運営の学校への爆撃で負傷し、搬送される少年=パレスチナ自治区ガザで2014年7月24日、AP
国連運営の学校への爆撃で負傷し、搬送される少年=パレスチナ自治区ガザで2014年7月24日、AP

 【ニューヨーク草野和彦】パレスチナ自治区ガザ地区で国連機関が運営する小学校が爆撃され、避難民ら少なくとも15人が殺害された事件について、国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は24日の声明で「衝撃を受けている」と強く非難し、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスに対して「殺りくを今、やめる必要がある」と即時停戦を訴えた。

 爆撃を受けたのは、北部ベイトハヌーンで国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校。声明によると「女性、子供、国連職員を含む多数が殺害された」という。当時、国連職員がこの学校から避難民を逃がすため、一時停戦を働きかけていたところだった。

 国際人道法は民間人の保護だけでなく、国連施設の不可侵も定めており、事務総長は紛争当事者に法を順守するよう訴えた。

 AP通信によると、パレスチナ側はイスラエル軍の攻撃と非難しているが、イスラエルは、ハマスによるロケット弾攻撃の可能性もあると指摘している。

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