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使用済み注射針で乳児5人にBCG予防接種- 千葉県東金市、医師に廃棄場所伝えず


 千葉県東金市が実施した結核を予防するBCG予防接種で、1歳未満の乳児5人に使用済みの注射針を使っていたことが24日までに分かった。市非常勤職員の看護師が使用済みの注射針の廃棄場所を、医師に伝えなかったため、未使用の注射針を置くトレーに戻し、交代した別の医師が気付かずに再使用したという。市は「感染性廃棄物を入れる容器にバイオハザードマークを付けていなかった。今後、廃棄方法などを見直し、誤接種の防止に努める」としている。【新井哉】

 市によると、今月17日に市保健福祉センターで実施したBCG予防接種で、16人の対象者のうち、最初に担当した医師が5人に接種。この時に使った注射針を、廃棄物を入れる容器に捨てず、近くにあったトレーに置いた。交代した医師がトレーにあった注射針を未使用品と思い込んで再使用。全員の接種終了後、未使用の注射針が5本残っていたため、誤接種が判明した。

 市の担当者は「看護師が接種を行う医師に対し、使用済みの注射針を捨てる場所を伝えなかったことが誤接種の一因」と説明。感染性廃棄物の使用済みの注射針などは、バイオハザードマークが付いた容器に捨てるなどの厳重な管理が求められているが、市が用意した容器には、こうしたマークが付けられておらず、医師もすぐ近くにあった容器に気付かなかったという。

 使用済みの注射針が使われた5人を特定できなかったため、市は誤接種が疑われる11人の保護者らに、経緯を説明して謝罪した。今後、11人の経過観察や血液検査を行う予定。市は「最初に担当した医師が接種した5人に血液検査を行ったが、異常はなかった」とし、誤接種者の血液感染のリスクは、ほとんどないとの認識を示している。

 市は誤接種を防ぐため、▽予防接種マニュアルの拡充▽担当する医師に対する事前説明の徹底▽感染性廃棄物の取り扱い方法の見直し―などに取り組む方針。


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( 2014年07月24日 16:00 )

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