沖縄のナツはアツい。ハッカーズチャンプルー2014が開催されました。


2013年に引き続き、 2014年もハッカーズチャンプルーが開催され、大盛況となりました。
どのような講演があったかをご紹介します。(スライドが公開されているものに関してはそのリンクも張っています。)
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カンファレンスの部 講演内容

公演数は8つとボリュームもあり、一つ一つが非常に興味深く、参考になりました。

OpenStackでオレオレクラウド環境を構築しよう!

日本仮想化技術株式会社 代表取締役社長 宮原 徹さん
スライドはコチラ
しょっぱなから「沖縄大好き!」という話で、沖縄人な私としてはすごく嬉しかったです(笑)
弊社でもOpenStackの構築/運用をしてはいますが、最新のバージョンのお話だったり、聞いたことがないサービスやツールの紹介があったり、OpenStackでインフラ寄りな仕事をしている方は必見な講演でした。

ウェブマーケティングに求められるスキルとは

一般社団法人 ウェブ解析士協会 西岡 大輔さん
ウェブ解析士」という資格があることを初めて知りました。たしかに、Google Analyticsなどを利用したデータ分析だけでなく、そこからマーケティングを実際どうするか、利益をどう上げるか、ということまで包括的に考えなければ意味がない気がします。
サイトを運営する仕事をしていて、興味がある方はコミュニティに参加してみてはいかがでしょうか。
沖縄デジタルマーケティング勉強会

データ分析というお仕事のこれまでとこれから

株式会社リクルート コミュニケーションズ 尾崎 隆さん

日本では「ビッグデータ」「データサイエンティスト」という言葉がバズワードとなってしまっているようです。。ビッグデータとはなにか、それをどうするか、ということについてはあまり理解されてないんですね。名前の一人歩きは日本では多いことですので残念ですね。日本と海外のデータサイエンティスト(Data Scientist)で大きく差が開いてしまっている現状があるようです。データサイエンティストとはなにか、改めて勉強することができました。

PostgreSQL 開発ことはじめ

株式会社メトロシステムズ 花田 茂さん

オーディエンスは恐らくWeb系開発者が多かったはずですので、PostgreSQLかMySQLは触れたことがあるのではないでしょうか。村濱はDatabaseといえばMySQLがメインですが、PostgreSQLの現状を知ることができ、やはり適材適所で選ぶべきだなと感じました。バージョン9.4の最新情報だけでなく、PostgresSQLのコミュニティの話、ソースコードリーディングな話など、Webエンジニアならぜひご一読を。

Webサービス開発トレンドの変遷と現在

KAIZEN platform Inc. 技術顧問 伊藤 直也さん

IT温故知新な話から、最新の自動化まで、ITの進化は本当に凄まじい!と感じる講演でした。単なる読み物として見たとしても読み応えがあります。本質は「変化に対応できるかどうか」ということですね。社内の無駄を省くべく跋扈している私個人としては一番感銘を受けた講演であります。どの業界でもそうですが、ITの世界では特にコンテキストが大事になると考えています。「xxっていう言語がある、xxっていうツールがある、だから使おう。」ということではなく、そもそもなぜソレが生まれたのか。生まれる以前はどうだったのか、何が不便でどう便利になったのか、なぜ必要とされたのか、というのを読み解くとIT世界の要所要所が分かってくるように思えます。将来的にはコレ以上に自動化をしてやりたい!

これからぼくらはどういうエンジニアになるべきか

株式会社インテリジェンスビジネスソリューションズ 執行役員 坪井 眞剛さん
「グローバル化」「サービスシフト」「モビリゼーション」という潮流が起きている中、世界中のエンジニアと競争・協働しすること、機能をつくるのではなく優れたニーズを作ること、全員のコンピュータを使って世の中を変えるインパクトを出すことが、これからのエンジニアとして幸せになるキーであるとのこと。私自身も開発者として幸せでありつづけるために、何が大事なのかを常に念頭におこうと思います。

初めてのMicrosoft Azure

Microsoft Corporation Microsoft Azure Technologist 佐藤 直生さん

AWSはなんとなくわかってるけど、Microsoft Azureって何ができるんだろう、という人は是非ご一読ください。最新情報と事例が紹介されています。私も、Azureの無料評価版を利用していますが、管理画面はなかなか使いやすいUIだと思っています。これは登録者全員宛なのかは不明なのですが、私が評価版に登録したところ、後日MSのサポートの方から直接電話があり、困ったことがないかを聞いてもらえました。MSはソフトウェア業界王者のイメージがありますが、挑戦者としてクラウドの分野にも力を注いでるのが垣間見えました。興味がある方は一ヶ月無料ですので、利用してみてください。(コチラ

ものづくりを長く続ける為に

株式会社マトリックス プロジェクト管理課 ディレクター 髙﨑 奈美さん
ゲーム開発業界には疎いのですが、Web業界と同じく、変化に対応していく必要があることに共感を覚えました。ゲーム開発業界といえば激務、デスマが思い浮かびますが、女性ならではの苦労話(育児や結婚についてなど)を交え、働き方・仕事に対する考え方について学ぶことができました。話の中であった、「変化を楽しむこと」「視野を広げること」についてはどの仕事でも言えることですし、「泣かないこと」も大事とのこと。私はまだ仕事中に泣いたことはないのですが、男女関係なく、泣く人は泣いてしまうとのこと。しかし、仕事中に泣いてもなにも解決しないので職場では泣かなくてもいいですね!(家帰って泣いたことならあります笑)

ビーチパーティ

カンファレンスの部が終わり、懇親会の場として恒例のビーチパーティ。場所は変われどここでもDevな話です。
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前夜祭

話は前後してしまいますが、カンファレンスの前日には前夜祭があり、LT祭りでした。
数あるLTのうち、一番インパクトが有ったのは「会社にGitHub導入した話」でしょうか。

社内での啓蒙活動の大事さが身にしみてわかります(笑)。このように、環境というのはまさしく、与えられるものではなく、自分で創りだすものだと思います。足りないもの、やりたいことがあったら自ら動く!感銘をうけました。
実は村濱もLTで「攻める情シス」という内容で登壇したのでこれは次の記事で内容を紹介したいと思います。
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熱い!沖縄デベロッパー界隈

2013年もそうでしたが、上記に紹介したような方々をお招きし、講演していただけたということに非常に感慨深く感じます。沖縄だけでなく、地方はそうですが、最新の情報を交換する場が少なかったり、勉強会や各種イベントが少なかったりと、一種のコンプレックスのようなものを感じておりましたが、ビーチパーティも開催して沖縄らしさをだしたりと、地方だからこそできることもあります。参加者も100名以上の大人数でしたし、地方といえども沖縄は活発になってきていると思います。私自身もイベントを開催してみたりと、日頃お世話になっているIT界隈の皆さんに、できることからなにか還元できればと思う1日でした。場所を選ばないITだからこそ、地方を活発にしたいですね。
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